山梨県のアパート経営に強いおすすめ会社6選!選びかたや山梨の特徴も学んで投資の失敗を防ごう
山梨県といえば、富士山や南アルプスといった自然豊かな県。どことなくのんびりとした市や町が多いイメージです。
県庁所在地である甲府市は県内でもっとも利便性が高く地方都市として栄えています。なかでも甲府駅は県内で乗降客数が最多。セレオ甲府など買いもの施設があり、交通や買いものの利便性もよく人気のエリアです。
しかし山梨県でアパート経営と聞くと、本当に大丈夫なのか不安になるかたは多いでしょう。はたして山梨県内でのアパート経営に適したエリアはあるのでしょうか? また山梨県でアパート経営をはじめる場合、どんな強みがあるのでしょうか?
今回は「あぱたい」が、山梨県の賃貸市場を詳しく解説します。また県内でのアパート経営を支えてくれる建築会社6社を紹介。山梨県でのアパート経営についての強みやポイントを解説します。
目次[非表示]
- 1.山梨県のアパート経営に強い会社6選
- 1.1.大手で安心感重視!アパート経営に強い有名な会社3選
- 1.1.1.1.【大東建託】アパートの管理は大東建託パートナーズで安心
- 1.1.2.2.【ミサワホーム】木質パネル接着工法なら木造でも高い耐震性を実現
- 1.1.3.3.【大和ハウス工業】豊富なアパート商品としっかりした管理が魅力的
- 1.2.地域密着型!地元のアパート経営に強い会社3選
- 2.アパート経営で失敗しないための建築会社の選びかた
- 2.1.1.大手企業のメリット・デメリット
- 2.2.2.地域密着型企業のメリット・デメリット
- 2.3.3.根拠のある提案をしてくれる
- 2.4.4.親身になって相談に乗ってくれる
- 2.5.5.希望する建築構造が得意かどうか
- 3.山梨県でアパート経営は儲かるのか?
- 3.1.山梨県賃貸市場
- 3.2.山梨県と近隣の静岡県と長野県を比較
- 4.アパート経営を山梨県ではじめる際の強み
- 5.山梨県でアパート経営をはじめる場合のポイント
- 6.まとめ
山梨県のアパート経営に強い会社6選
山梨県でアパート経営をはじめるときに、オーナーの支えとなるのがアパートの建築会社。自身のアパート経営の目的や、立地のターゲット像にあった提案をしてくれる会社の選択が重要です。
建築会社の種類はさまざまで、大手から地域密着型までそれぞれ長所短所があります。
大手で安心感重視!アパート経営に強い有名な会社3選
アパート経営において重要な日常の管理や入居者の仲介。これらを安心して任せたいという場合、大手ハウスメーカーが安心です。また大手ハウスメーカーのネームバリューが、入居付けのときに有利に働くことも。
1.【大東建託】アパートの管理は大東建託パートナーズで安心
公式サイト:https://www.kentaku.co.jp/
大東建託の子会社である大東建託パートナーズは、管理戸数全国ナンバーワン。その建設部門である大東建託だから、幅広いターゲット層に支持されるアパートが建てられます。
アパート商品は木造の2×4工法が主流。2階建てまたは3階建て。「POPORA」、「CONTE」などのアパート商品は、トレンド感のあるデザインを採用しています。
建ったあとの管理、仲介は子会社である大東建託パートナーズにお任せ。
2.【ミサワホーム】木質パネル接着工法なら木造でも高い耐震性を実現
公式サイト: https://www.misawa.co.jp/
ミサワホームが採用している木質パネル接着工法。耐震性が高く、入居者に支持されるアパート商品が多数あります。なかでも主力のアパート商品は「ベルリード」。木造の2~3階建てでシンプルながらも重厚感のあるデザインが人気です。
3.【大和ハウス工業】豊富なアパート商品としっかりした管理が魅力的
公式サイト:https://www.daiwahouse.co.jp/
建設業界の売り上げ全国ナンバーワンの大和ハウス工業。アパート商品は種類が多く、「セジュールオッツ」「セジュールウィット」などのスタイリッシュなデザインが人気です。重量鉄骨造3階建て、軽量鉄骨造2階建て、3階建てが主流。
管理仲介をおこなうのは、子会社である大和リビング。不動産ネットワークも広く仲介力やしっかりした管理が期待できます。
地域密着型!地元のアパート経営に強い会社3選
自然が多くのんびりとした雰囲気が魅力の山梨県。しかしアパート経営では入居者に支持される立地はにぎやかで利便性の高いところが中心です。 そのため山梨県でアパート経営するなら、県内の魅力を熟知している地域密着型の建設会社を味方にするといいでしょう。
1.【株式会社加々見工務店】富士吉田市に拠点をおく地域密着型の工務店
公式サイト:http://kagami-koumuten.co.jp/
所在地:山梨県富士吉田市下吉田東2-24-1
加々見工務店は創業50年の老舗工務店。戸建て住宅やアパートだけでなく、店舗や別荘なども多く手掛けています。長年地域密着型で営業している強みを生かして、質の高い仕事を提供するというのが同社の理念です。
2.【株式会社ニューライフ総建】ファミリーをターゲットにした戸建て賃貸
公式サイト:https://sumai-koubou.net/
所在地:山梨県中巨摩郡昭和町西条5154
ニューライフ総建が提案するのは、スタイリッシュなデザインの戸建て賃貸。2棟で1840万円という破格の値段です。
独立性のある戸建て賃貸は入居者からも支持が高く、高稼働が期待できます。またオーナーの都合で1棟を住まいとして使ったり賃貸に出したりと用途を選べるのもメリット。
3.【芙蓉建設株式会社】アパートからマンションまで対応可能な地域密着型の建設会社
公式サイト:https://www.fuyo-kensetsu.co.jp/
本社所在地:山梨県富士吉田市下吉田5-15-29
アパートやマンション、高齢者施設と幅広く建築している芙蓉建設は、オーナーに土地活用の提案を積極的にしてくれます。 主流はやはり戸建て賃貸。
入居者の支持が高く、入居も長期になるため安心感があります。芙蓉建設ではサブリースも可能なため、遠隔地で管理や入居者が不安というオーナーにおすすめです。
アパート経営で失敗しないための建築会社の選びかた
土地勘のないエリアでは手探りでのアパート経営になりがち。そんなときに助けてくれるのが、パートナーとなる建築会社です。そのエリアで実績のある建築会社を選ぶことが重要です。
大手のハウスメーカーは、ブランド力があり入居付けに有利。また地域密着企業は、建築費を抑えてキャッシュフローを出せるのが魅力です。
1.大手企業のメリット・デメリット
大手の建築会社やハウスメーカーを選ぶ場合、アパートの入居者にとって「品質が保証されている」という安心感があります。最近は地震や火事といった災害も心配になりますので、大手のアパートを選択する入居者は少なくありません。
デメリットとして、アパートの建築コストは割高になる傾向です。エリアによって設定できる賃料は上限があるため、コストと比較して検討することが必要です。
2.地域密着型企業のメリット・デメリット
地域密着型の建設会社でアパートを建てる場合のメリットは、やはり建築コストを抑えられること。特に地方でアパート経営する場合には、少しでもキャッシュフローをあげたいところです。
しかしデメリットとして、アパートのブランド力がなく入居付けに苦戦してしまうことも。ライバル物件をよく分析することが重要です。
3.根拠のある提案をしてくれる
あなたが選定した建築会社は「具体的な根拠のある提案」をしていますか?
オーナーに土地勘がないエリアでアパート経営をする場合、建築会社の提案内容は重要。下記のようなキャッシュフローに関わる金額や数値については、根拠のある数字をもとにした提案がされていることを確認しましょう。
《収益に関わる金額や数値》
- 査定賃料
- 入居率
- 空室期間
- 経年による賃料下落率
- 原状回復費用
- リフォーム費用
4.親身になって相談に乗ってくれる
アパート経営を支えてくれる建築会社は、入居者目線での提案をオーナーにしてくれることもあります。
しかし稼働率を気にするあまり、入居者に都合のいい提案ばかりになってしまうケースも。特に経験豊富な担当者ほど、そうなる傾向があります。 オーナーの両視点に立って、親身になってくれる会社かどうかを見極めましょう。
5.希望する建築構造が得意かどうか
建築会社によっては、不得意な建築構造があります。木造を扱っていない場合や、逆に木造しか建てられない場合も。
アパートを建てる敷地には法的な規制があるため、おのずとその敷地にあった構造が決まっているもの。候補にした建築会社で希望の構造が建てられるかどうか、早めに確認することをおすすめします。
山梨県でアパート経営は儲かるのか?
山梨県は中部地方の県であり、東京都、神奈川県といった日本の中心都市と隣接する県でもあります。しかし隣接する中心都市とはだいぶ雰囲気が変わり、山や湖など豊かな自然に囲まれたのどかな田舎都市という様相です。
山梨県の中心をJR中央本線が通っており新幹線はありません。山梨県の中心部に位置する甲府市は、県庁所在地であり県内でもっとも人口の多い市となります。
山梨県の人口はおよそ81万人で都道府県のなかではワースト6位。中部地方のなかでも、もっとも人口の少ない県です。
《都道府県人口ワースト10位(2019年10月)》
順位(ワースト) |
都道府県 |
人口(人) |
1位 |
鳥取県 |
555,663 |
2位 |
島根県 |
673,891 |
3位 |
高知県 |
697,674 |
4位 |
徳島県 |
728,633 |
5位 |
福井県 |
767,742 |
6位 |
山梨県 |
812,056 |
7位 |
佐賀県 |
814,211 |
8位 |
和歌山県 |
923,721 |
9位 |
香川県 |
956,069 |
10位 |
秋田県 |
965,968 |
出典:総務省統計局 人口推計
山梨県は都市部からほど近く観光業も盛んなため、訪れたことのあるかたも多いでしょう。身近に感じる県のため、その人口の少なさには驚きます。また山梨県人口の23%が県庁所在地である甲府市の人口です。
こういったデータをみると、山梨県内のアパートの需要については慎重に検討する必要がありますね。
山梨県賃貸市場
《山梨県内主要都市の比較》
2020年1月人口(人) |
2019年1月人口(人) |
増減率 (%) |
2018年着工数(戸) |
2018年空き家率(%) |
|
山梨県 |
810,017 |
817,192 |
-0.9 |
4839 |
21.3 |
甲府市 |
188,174 |
189,333 |
-0.6 |
1302 |
21.1 |
南アルプス市 |
69,818 |
70,086 |
-0.4 |
376 |
14.8 |
笛吹市 |
67,977 |
68,529 |
-0.8 |
323 |
20.8 |
甲斐市 |
75,087 |
75,245 |
-0.2 |
521 |
14.3 |
富士吉田市 |
47,055 |
47,657 |
-1.3 |
316 |
14.8 |
出典:山梨県ホームページ
山梨県内の主要都市を見比べてみると、人口は軒並み減少していることがわかります。山梨県全体で-0.9%、県内最大の政令指定都市である甲府市で-0.6%とかなり深刻な数字です。
また山梨県の空き家率は21.3%で全国ワースト1位。甲府市や笛吹市といった主要都市においても、空室率は20%超で家あまりの状況です。
山梨県と近隣の静岡県と長野県を比較
《山梨県と隣県の比較》
2020年1月人口(人) |
2019年1月人口(人) |
増減率 (%) |
2018年着工数(戸) |
2018年空き家率(%) |
|
山梨県 |
810,017 |
817,192 |
-0.9 |
4,839 |
21.3 |
静岡県 |
3,636,011 |
3,653,988 |
-0.5 |
22,198 |
16.4 |
長野県 |
2,046,660 |
2,061,053 |
-0.7 |
12,386 |
19.5 |
出典:山梨県ホームページ
山梨県の隣県である静岡県は、富士山のふもとに位置し、政令指定都市である静岡市や浜松市を有する県です。静岡県は自動車産業、農業、観光業とさまざまな面で発展しています。
一方、もうひとつの隣県である長野県は、広い面積と大規模な山脈を有する自然豊かな県。県庁所在地の長野市は県内でもっとも人口の多い市でもあります。
隣県の静岡県、長野県と比べてみると、山梨は人口も建物の着工数も少なく規模の小さな県であることがわかります。
注目したいのは、人口の増減率。山梨県の増減率はマイナス0.9%とかなり大きな減少幅となっています。また空き家率もほかの県が20%未満なのに山梨県は21.3%と高い数値です。
アパート経営を山梨県ではじめる際の強み
山梨県でアパート経営をする場合、もっとも適したエリアは甲府市です。山梨県の中心的都市であり、交通や買いものの便がよく入居者に支持されるエリアです。
甲府市以外でアパート経営をするなら、甲斐市や笛吹市、南アルプス市。これらの市は甲府市と近く、JR中央線が利用できます。甲斐市や南アルプス市は自然を大切にした街づくりをしており、開放感のある街並みも魅力です。
1.山梨県でもっともアパートの需要がある甲府市
山梨県でもっとも人口の多い甲府市。とはいえ全国の県庁所在地のなかではもっとも人口の少ない市でもあります。
甲府駅前は、県庁をはじめとして山梨県警や県立図書館、県立科学館が集まっているエリア。買いもの施設は岡島百貨店やKoKoriが南口にあります。
また駅前の山交百貨店は2019年に閉鎖。跡地はどうなるのか心配されましたが、現在の建物を活かしてヨドバシカメラの出店が先日発表されました。
2.医学部を併設する山梨大学では学生の需要あり
甲府駅から徒歩10分でアクセスできる山梨大学。学生数4000人を超える国立大学で、医学部や教育学部が人気です。医学部のキャンパスは別にあり、JR身延線常永駅から徒歩15分のアクセス。甲府駅からもバスが利用できます。
県内はもちろん県外からも多く進学する国立大学。山梨県の自然豊かな安全な地域というイメージから、子供のひとり暮らしでも安心という親御さんも。また学生向けアパートの需要が高いこともうかがえます。
3.甲府のベッドタウン、南アルプス市
甲府市の西側、山梨県の最西部に位置する南アルプス市。その名のとおり市内のほとんどを南アルプスが占める、自然豊かな市です。鉄道がとおっていない市で、中部横断自動車道をはじめとする高速道路や一般道路で車移動が必須です。
そんな駅のない南アルプス市ですが、実は新宿直通の高速バスが走っています。南アルプス市役所や消防署から乗車でき、高速を利用してわずか2時間半で新宿に到着。一見不便なようでいて、利便性のよさもある市です。
山梨県でアパート経営をはじめる場合のポイント
賃貸の市場からみるとアパート経営には厳しいことも多い山梨県。アパートをはじめるには立地の選択が最重要です。
アパートの需要があるエリアを確認し、ワンルームが適しているのかファミリータイプが適しているのかを見極めましょう。
山梨県内でアパート経営をはじめる際に注目すべき地域
甲府市は交通、買いものともに利便性が高く、観光地としても栄えているにぎやかな街。山梨大学の最寄り駅でもあるため、学生層から社会人層までターゲットとしたワンルームアパートの経営に向いている立地です。
ただし空き家率も20%超のエリアですから、周辺の競合物件に劣らない魅力あるアパートにすることは必至。また便のいいエリアといえども車所有率が高い場所ですので、駐車場の併設も検討することをおすすめします。
地域よりワンルームとファミリーを選択
甲府市内はおおむねワンルームの市場。その周りを囲む、笛吹市、甲斐市、南アルプス市は甲府のベッドタウンとして機能しています。どの市も自然が豊かで、ほどよく交通の利便性を兼ね備えた市であるため、ファミリーで住むのに適しています。
ファミリー向けのアパートはもちろん、戸建て賃貸といった選択肢もおすすめ。駐車場を複数台設置したり、ペット飼育のできる賃貸にすると空室対策になります。
まとめ
山梨県は首都圏に隣接しており、利便性がいいのに自然のあふれる魅力的な県です。しかし人口データや賃貸市場をみると、アパート経営をするのにやや不安な面も。
立地の選択やターゲットにあわせたプランなど、しっかりした計画が必要です。