光回線の工事費用はいくら?ネット回線開通工事をわかりやすく解説 | アイネット | 人気No.1の無料インターネット設備
インターネットの固定回線を利用するには、建物に光回線の引き込み工事や室内工事が必要なため、モバイルWi-Fiなどに比べると、工事費用や開通までの時間がかかります。
しかし光回線などの固定回線は、回線速度が速く安定性があるため、高画質の動画視聴やオンラインゲームのプレイに最適です。また、家族で複数の端末を接続しても回線が安定しているのに加えて容量制限がかからないのも大きなメリットです。
光回線の開通費用はいくらかかるの?と心配する声も聞こえますが、実は工事費用が無料になるキャンペーンを利用することも可能です。
今回は、光回線の開通工事費用をメインに、工事内容を詳しく解説します。
固定のインターネット回線とモバイルWi-Fi、どちらにしようか迷っているなら、当記事を参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.光回線の工事の目安や相場は?
- 2.光回線には開通工事が必要な理由とは?
- 3.戸建ての回線工事
- 3.1.①電柱から光回線を引き込む
- 3.2.②室内に光回線を引き込む
- 3.3.③機器(ONUやWi-Fiルーター等)を設置する
- 3.4.ONU(回線終端装置)とWiFiルーターを接続
- 3.5.WiFiルーターとパソコン・スマホなどの通信機器を接続
- 4.マンションの回線工事
- 5.光回線工事の注意点
- 5.1.開通工事まで時間がかかる場合がある
- 5.2.撤去工事が必要な場合がある
- 5.3.工事で壁に穴をあける場合がある
- 5.4.工事には立ち会いが必要な場合がある
- 5.5.トラブルで工事が中断される場合がある
- 5.6.工事ができない場合がある
- 6.工事費用をお安くするには?
- 6.1.集合住宅用の共有インターネットが導入済みの場合
- 6.2.すでの光回線設備が設置されていた場合
- 6.3.フレッツ光・光コラボ間で乗り換える場合
- 6.4.工事費無料キャンペーンの「実質0円」は見極めが必要
- 6.5.auひかりとNURO光の初期費用が高い理由
- 7.工事費用を無料にするには?
- 7.1.ドコモ光(GMOとくとくBB)のキャンペーン内容
- 7.2.ソフトバンク光のキャンペーン内容
- 7.3.auひかりのキャンペーン内容
- 8.光回線の工事に関するよくある質問
- 8.1.光回線の工事は工事当日の立ち合いは必須?
- 8.2.光回線の工事は週末や休日も可能?
- 8.3.光回線の工事はどれくらい時間がかかる?
- 8.4.光回線の工事は壁に穴開けは必須?
- 8.5.工事費無料と工事費実質無料の違いは?
- 9.光回線事業者の選び方
- 9.1.初期コストが安い業者
- 9.2.違約金が発生しない業者
- 9.3.サポート体制が整った業者
- 10.【工事費を払わない場合】工事費が無料の光回線プラン
- 11.【工事を避けたい場合】工事不要のインターネット回線
- 12.法人・店舗・事務所にはフレッツ光が最適
- 13.まとめ
- 14.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
- 15.この記事を読んだ方に人気の記事
光回線の工事の目安や相場は?
新規で光回線を開通させるには、光回線の引き込み工事をおこなう必要があります。引き込み工事にかかる費用は回線事業者によって異なりますが、おおよその目安は以下のようになります。
【光回線工事費用目安】
・戸建てタイプ :20,000円~44,000円
・集合住宅タイプ:15,000円~44,000円
ここでは「ドコモ光」、「ソフトバンク光」、「auひかり」の3つの光回線の工事費用について紹介します。
【光回線工事費用と分割回数】
ドコモ光
契約者数が700万人を突破したドコモ光の工事費用は、戸建てタイプが19,800円、マンションタイプが16,500円です。工事費用の分割払い(12回 / 24回 / 36回 / 48回 / 60回)ができるので、お財布事情にあわせて支払うことが可能です。
また工事費無料キャンペーンもおこなっていますので、詳しくは下記「工事費用を無料にするには?」の項をご覧ください。
ドコモ光の工事は、立ち合いが必要な「派遣工事」とドコモ側で遠隔操作だけで立ち合い不要の「無派遣工事」の2種類があります。
派遣工事の場合は上記の工事費用がかかりますが、無派遣工事の費用は2,200円とかなりお安くなります。また申込から開通までにかかる期間も派遣工事は2週間~1ヶ月なのに対し、無派遣工事は1~2週間です。
なお、無派遣工事の適用には条件があります。詳しくは、下記「工事費用をお安くするには?」の項をご覧ください。
ソフトバンク光
他社からの乗り換えに積極的な支援をしてくれるソフトバンク光の開通工事費用は、戸建てタイプが26,400円、マンションタイプが26,400円です。工事費の分割は、24回 / 36回 / 48回 / 60回の4種類があります。
また他社からの乗り換えを対象に工事費無料キャンペーンもおこなっていますので、詳しくは下記「工事費用を無料にするには?」の項をご覧ください。
工事までの期間は戸建てで約1ヶ月、マンションで約2~3週間程度です。なお、ドコモ光同様、無派遣工事の適用が可能なので、詳しくは下記「工事費用をお安くするには?」の項をご覧ください。
参照:ソフトバンク
auひかり
自社独自の光回線を提供することで業界トップクラスの速度を誇るauひかりの工事費用は、戸建てタイプは41,250円、マンションタイプが33,000円です。工事費用の分割は、戸建は60回 、 集合住宅は24回となります。
また新規工事費用実質無料キャンペーンをおこなっているので、詳しくは下記「工事費用を無料にするには?」の項をご覧ください。
工事までの期間は戸建てで1~2ヶ月、マンションで2週間程度です。
なおauひかりには、派遣工事と無派遣工事の区分はありません。賃貸物件で前の住人が利用していたauひかりの通信設備が残っていたり、設備が導入された集合住宅の場合は、工事の際、業者の訪問がない場合もありますが基本的に工事費用は変わらないことが多いです。そのため、できるだけキャンペーン等を利用して工事費用を削減しましょう。
参照:au
光回線には開通工事が必要な理由とは?
光回線を開通させるためには、開通工事が必要となってきます。
光回線の申し込み手続きが済んだら、すぐにインターネットが利用できるようになるわけではありません。インターネット接続をおこなうためには、所有物件に光ファイバーケーブルを引く必要があります。
物件に合わせた配線方法で光ファイバーケーブルを引く工事をおこない、その後、各戸へ配線し、入居者様はインターネットが利用できるようになります。
戸建ての回線工事
戸建て住宅に光回線を通すための工事は、まず電柱から建物内に光回線の引き込みをおこないます。光回線の引き込み工事中は立ち合いが必要となるため、かならず予定を空けておきましょう。
また、光回線の工事の際には、室内の壁に光コンセントを取り付けたり、場合によっては外壁に光ファイバーケーブルを引き込むための穴をあける可能性があります。もし工事をおこなう建物が賃貸物件の場合は、あらかじめ大家さんに事情を説明し許可をもらっておくと安心です。
一般的な工事手順は以下のようになります。
①電柱から光回線を引き込む
戸建て住宅に光回線を通すためには、電柱に張り巡らされた光ファイバーケーブルをお住まいの建物に引き込む作業からはじまります。通常、光ファイバーケーブルは電話線の配管を使って建物へと引き込みますが、配管に空きがない場合はエアコンダクトの穴を利用したり、壁にケーブル通るが程度の穴を開けて引き込む場合もあります。
なお戸建て住宅の場合、建物の状況によっては光ファイバーケーブルをうまく引き込むことができず、当日工事ができないといった場合もあるため留意しておくとよいでしょう。
②室内に光回線を引き込む
建物に引き込んだ光ファイバーケーブルは、室内に設置した「光コンセント」まで引き伸ばされます。光コンセントには、壁に直接設置する「一体型タイプ」と壁からケーブルを出してつなぐ「分離型タイプ」があるので、設置個所など住宅の状況に合わせて、どちらかのコンセントを選びましょう。
③機器(ONUやWi-Fiルーター等)を設置する
光コンセントとONU(回線終端装置)をケーブルで接続し、インターネット回線に接続できれば光回線開通となり工事は完了です。
ONUとは、光回線を通して送受信された光信号をパソコンやスマホで見られるように変換してくれる機械を指し、光回線を通じてインターネットを接続するためには欠かせない機器です。一般的にはわかりやすく「モデム」で通じることも多いようです。
また、光回線業者によってはONUを独自の名称で呼ぶ場合もあります。たとえば、フレッツ光の「ホームゲートウェイ」は、ONU一体型Wi-Fiルーターやひかり電話機能付きWi-Fiルーターがなどの機器を指します。
なお、ONUに有線接続できる台数は1台のみなため、スマホやタブレットなどを使用したい場合や有線接続できる台数を増やすには、ONUにWi-Fiルーターを接続する必要があります。
ONU一体型Wi-Fiルーターが設置される場合は自分でWi-Fiルーターを用意する必要がありません。また、光回線契約特典として無料でWi-Fiルーターをレンタルできる場合もあるので初期費用節約のためにも、ぜひ利用しましょう。
ONU(回線終端装置)とWiFiルーターを接続
光回線が引き込まれたことによって設置されたONU(回線終端装置)とWiFiルーターを接続します。
ONU(回線終端装置)は、物件に引き込んだ光回線との間に設置してパソコンと光回線を接続し、光信号を電気信号に変える役割をします。Wi-Fiを飛ばす機能をついていない場合が多く、LANケーブルなどでパソコンに接続し有線接続でインターネットを利用します。パソコン、スマホ、タブレットなどの複数の通信機器を無線接続する場合、Wi-Fiルーターの接続が必要となります。
光回線を契約すると、高性能なWi-Fiルーターを無料で貸し出してくれる業者も多いです。Wi-Fiルーターを持っていない人は、そのようなオプションを利用すると良いでしょう。
WiFiルーターとパソコン・スマホなどの通信機器を接続
ONU(回線終端装置)とWi-Fiルーターの接続が完了したら、パソコンやスマホなどの通信機器とWi-Fiルーターを接続してみましょう。そうすると、光回線に繋がり、インターネットが利用できるようになります。
工事が終わった際に、きちんと接続できるか接続テストをおこなうように担当者から指示があります。もし繋がらない場合は、業者へ問い合わせ、再度確認してもらいましょう。
通信機器と問題なく接続でき、インターネットが利用できるようになったら完了です。
マンションの回線工事
マンションなど集合住宅の光回線工事の場合は、すでに電柱から共有スペースまで光ファイバーケーブルが引き込まれている場合が多いため屋外工事は必要ありません。その場合の工事内容は、共有スペースから各部屋まで光回線の引き込みと室内に光コンセントを設置することになります。
なお、光回線がどこまで引き込まれているかによって無派遣で工事が完了する場合があります。比較的新しいマンションですでに室内に光コンセントが設置されているケースや光回線を利用していた前の住人が設備をそのままで退去したなどのケースが該当します。
また「インターネット無料」設備が導入された賃貸物件であれば、ネットの申し込みや工事をおこなうことなく、入居した直後から無料でインターネットが使用できて大変便利です。
逆にインターネット未対応の賃貸物件で光回線を使用したい場合は、やはり工事が必要になります。入居者が無許可で光回線工事をおこなうと、のちのちトラブルになる場合も考えられますし費用もかかるため現実的ではありません。どうしても光回線を使用したいのであれば大家さんに相談してみてもよいかもしれません。
光回線工事の注意点
ここでは、光回線の工事を申込む際に注意したいポイントをまとめました。
スムーズに光回線を開通させるためにも、ぜひ留意しておきましょう。
開通工事まで時間がかかる場合がある
光回線を開通させるには、申し込みから工事完了まで約1ヶ月~2ヵ月かかります。特に引越シーズンは光回線の新規契約者も増加するため工事が集中し、待たされる可能性が高くなります。工事の繁忙期に光回線工事をおこなう場合は、早めに申し込みをしたり、空いている平日に工事を依頼するなど工夫が必要です。
なお、すぐにでもインターネットを使用したい人は、光回線申し込み者を対象としたモバイルWi-Fiの貸出サービスのある光回線を選ぶとよいでしょう。ドコモ光やソフトバンク光をはじめ、ほか数社でも、申し込みから工事完了まであいだ無料でモバイルWi-Fiをレンタルできます。
撤去工事が必要な場合がある
賃貸物件に住んでいていて退去にともない光回線を解約した場合は、原状回復のために光回線を撤去する必要があります。
光回線の撤去費用に関しては無料の事業者が多いですが、有料の場合もあるので注意が必要です。
【光回線撤去費用】
・auひかり:31,680円
・NURO光:11,000円
なお、光回線を残しておくことで次の入居者がすぐに光回線を使用できるメリットもあるため、そのまま残してもよいか、大家さんに交渉してみるとよいでしょう。
工事で壁に穴をあける場合がある
光回線を建物に引き込む際、場合によっては壁に穴をあけることがあります。ほとんどの場合は電話線の配管を通したりエアコンダクトの穴を通して建物へ光回線を引き込みますが、配管が一杯だったり、エアコンダクトの穴が電柱から離れている場合は壁に穴をあけることになります。
壁にあける穴は、光ファイバーケーブルが通る直径1センチほどの大きさなので、生活する上で大きな支障はありません。ただし、賃貸物件の場合は、かならず大家さんの許可をとりましょう。
工事には立ち会いが必要な場合がある
光回線工事の当日は、工事に立ち会う必要があります。戸建ての場合は、電柱から建物へ、建物から室内へ光ファイバーケーブルを引き込む必要があるため、工事完了まで2時間程度かかります。ただし、なんらかの原因で予定していた時間までに作業が終わらない可能性もあるため、余裕を持って時間をおさえておきましょう。
なお、土日や祝日などの休日の工事には3,000円程度の追加料金が発生します。どうしても工事に立ち会えない場合は代理人を立てても問題ありません。代理人は家族のほか、友人でも可能です。なお代理人を立てる場合は、立ち会いは代理人がおこなうこと、代理人の氏名を工事業者に前もって連絡しておけば、当日の作業がスムーズにおこなえます。
ただし代理人をたてるとリアルタイムで工事内容の確認ができないため、代理人では判断できない事項やトラブルが起こった際、すぐに連絡がとれるようにしておくと安心です。
トラブルで工事が中断される場合がある
開通工事の当日、なんらかの原因で光回線の開通工事が中断や延期されるケースがあります。たとえば、台風や積雪などの天候不良で業者が来られない、または工事ができない場合が該当します。
また、上記に記載したように光回線の引き込み工事では、状況によっては壁に穴をあける場合もありますが、賃貸住宅の場合は大家さんの許可がなければ壁に穴を開けられないため、工事を中断しなければなりません。
こういったトラブルが起きた場合は、すみやかに工事担当者と連絡をとり、あらためて工事の日程を決めましょう。
工事ができない場合がある
地方の山間部など光回線が通っていないエリアについては光回線の工事ができません。
また、近隣に光回線が開通されていても自宅が基地局から遠く離れている、建物が電柱から離れている場合は、光ファイバーケーブルの引き込みができないこともあるため注意が必要です。
工事費用をお安くするには?
できるだけ光回線の工事費用を安くしたいと考える人は多いでしょう。ここでは、工事費用が安くなるケースを紹介します。
集合住宅用の共有インターネットが導入済みの場合
電話回線を利用してインターネット接続をするVDSL方式の集合住宅用光回線が導入されている場合は、光コンセントがなくても工事が不要になるケースがあります。
VDSL方式とは、建物内の共用スペースまでは光ファイバーケーブルが使用され、共用スペースから各部屋までは電話回線を使ってインターネットに接続する方法です。
途中から電話回線に切り替わるため、すべて光回線の場合と比べると、上り50 Mbps ~100Mbps、下り100Mbpsと通信速度が遅いのが特徴です。そのままでもインターネットの使用はできますが、夜間などインターネット利用者が重なった場合は負荷がかかり、さらに回線速度が落ちる可能性があります。
光回線本来のパフォーマンスを享受したいのであれば、工事費用はかかりますが、共用スペースから部屋までを光回線にすることをおすすめします。
すでの光回線設備が設置されていた場合
中古の戸建て住宅や賃貸物件の場合、前に住んでいた住人が利用していた光コンセントが室内に設置されていることがあります。光コンセントがあるということは、すでに光回線が開通されているということで、あらためての立ち合い工事は不要です。
また、この場合は事業者側の局内工事だけで済み、「無派遣工事(工事費用2,200円)」となる場合が多く、工事費用を大幅に安くすることができます。
無派遣工事に適用されたら、室内に設置するONU(回線終端装置)やルーターなどの機器が事前に送付されます。無派遣工事完了後、手元に届いた機器を自分で取り付ければ、その時点からインターネットの使用が可能となります。
ただし、光コンセントが残っていてもひどく劣化してる場合や、光回線がすでに撤去されている場合は、あらためて光回線工事が必要になることもあるので注意しましょう。
フレッツ光・光コラボ間で乗り換える場合
NTT東日本またはNTT西日本のフレッツ光から光コラボに乗り換える「転用」の場合、光回線工事は不要です。光コラボに乗り換えても、フレッツ光を利用していたときと同じ光回線や設備をそのまま流用して使うことができるため、工事をする必要はありません。
また、フレッツ光の解約違約金も必要ありません。(プロバイダの解約金は必要な場合があります)
また、光コラボから光コラボへの乗り換える「事業者変更」でも、転用と同様、そのまま光回線を使用できるので、やはり工事は不要です。
工事費無料キャンペーンの「実質0円」は見極めが必要
よく、「工事費無料キャンペーン」と打ち出している会社があります。
しかし、これには注意です。「無料」ではなく「実質無料」なのです。
つまり、「工事費無料キャンペーン」とは、工事費の分割代金と同額の割引分が光回線の利用料金から差し引かれ、工事費の分割代金が上乗せされている状態のことです。
工事費無料キャンペーンの計算式を表すと以下のようになります。
(光回線の利用料金-工事費の分割代金割引)+工事費の分割代金
ソフトバンク光を例にあげてみると以下のようになります。
(ソフトバンク光利用料金5,720円-工事費割引1,100円)+工事費分割代金1,100円
ソフトバンク光の工事費分割回数は24回となっています。24ヶ月間は上記の計算式から算出されるように工事費が「実質0円」となっています。しかし、工事費が実質0円になっている期間中に解約してしまうと、解約した月から工事費割引だけが適用されなくなり、本来であれば負担するはずのない工事費を支払わなければならなくなってしまいます。
参考:ソフトバンク SoftBank 光 はじめよう!工事費サポートキャンペーン
工事費無料キャンペーンというものは、契約期間である2年契約や3年契約とは別に分割支払期間が発生するため、注意が必要です。分割支払期間が長ければ長いほど注意が必要になります。
また、業者によっては、最初から開通工事費が割引される場合もあり、その場合は、「工事費一括0円」のため、途中解約しても工事費を支払う必要はありません。
auひかりとNURO光の初期費用が高い理由
auひかりとNURO光は、工事費が4万円以上という高額設定になっています。なぜ、他社と比較すると、この2社だけが工事費が高額なのかというと、フレッツ光や光コラボレーションと呼ばれる光回線とは異なった通信設備を利用するからです。
光回線は大きくわけると、4種類あります。
- 光コラボレーション
- auひかり(KDDI系)
- NURO光(So-net系)
- 電力会社系
ドコモ光やソフトバンク光、OCN光などの光コラボレーションと呼ばれる光回線は、すべてフレッツ光の回線設備を利用しています。フレッツ光から光コラボレーションに乗り換える場合は「転用」と言います。光コラボレーション間の乗り換えは「事業者変更」という手続きをおこない、工事費をおさえることが可能です。
一方で、auひかりやNURO光は、それぞれ独自の光ファイバー網を利用するため、フレッツ光からの転用などをおこなうことができないため、回線の設置工事に多額の費用がかかってしまいます。
auひかりやNURO光も工事費無料キャンペーンをおこなっていますが、キャンペーン適用の対象外にになってしまった場合は、多額の工事費を支払う必要があります。工事費は高いですが、メリットも多くあるため、契約を検討する際はきちんと調べてみましょう。
工事費用を無料にするには?
実は、光回線の工事費用を無料にする方法があります。それは、各社が提供する「工事費無料キャンペーン」や「申し込み特典」を利用することです。
これらのキャンペーンや特典は、新規で光回線工事を申し込んだ人を対象に、一定の条件を満たせば、工事費用が実質無料になるというものです。ただし「実質無料」の場合は、途中で解約してしまうと工事費残債の支払いや違約金が発生する場合があるため注意しましょう。
現在(2021年10月)、各社がおこなっているキャンペーンには以下のようなものがあります。
ドコモ光(GMOとくとくBB)のキャンペーン内容
・キャンペーン期間中、新規光回線申し込みで工事費用完全無料
・v6プラス対応Wi-Fiルーターの無料レンタル
ドコモ光(GMOとくとくBB)では、新規工事費が完全無料になるキャンペーンをおこなっています。完全無料なので、いつ解約しても工事費用の残債や違約金を支払う必要がありません。ただし、キャンペーンは予告なく終了する場合があるので、申込むならキャンペーン期間中であることを確認するとよいでしょう。
ソフトバンク光のキャンペーン内容
・乗り換えの場合、初期工事費実質無料(工事費用24ヶ月の分割割引で実質無料)
・乗り換え時の違約金等を最大100,000円還元
ソフトバンク光の工事費無料キャンペーンは、他社からの乗り換えが条件となります。また、乗り換え時の違約金を最大10万円まで負担してくれるので、乗り換えるならソフトバンク光がお得です。
参照:ソフトバンク
auひかりのキャンペーン内容
・初期工事費実質無料(工事費用24回の分割割引で実質無料、戸建て住宅の場合は光電話の加入が条件)
・キャッシュバック最大52,000円
auひかりも工事費無料キャンペーンをおこなっています。戸建ての場合は光電話加入が適用条件となります。
参照:au
光回線の工事に関するよくある質問
はじめてインターネット回線の工事をおこなう場合、わからないことが多いかもしれません。そこで光回線の工事で気になる質問と答えをまとめました。
光回線の工事は工事当日の立ち合いは必須?
基本的に建物への引き込み工事、室内工事、どちらも立ち合いが必要になります。なお、派遣工事が不要の場合、立ち合いは不要です。
ただし、実際に立ち合いが不要かどうかは、申し込み先の回線業者やプロバイダーによって異なります。工事日を決定する際にかならず確認しましょう。
光回線の工事は週末や休日も可能?
週末や休日でも工事をおこなっている業者がほとんどですが、3,000円程度の追加料金が必要な場合があります。
なお、繁忙期の工事は、希望の日時に工事をしてもらうためにも早めの申し込みをおこないましょう。引っ越しシーズンは申し込みが増え、なかなか希望通りに工事の予約が取れないことがあります。
光回線の工事はどれくらい時間がかかる?
30分から2時間程度かかります。所要時間は建物のタイプや配線状況にもよりますが、戸建てに比べて集合住宅の工事時間は短い傾向にあります。
光回線の工事は壁に穴開けは必須?
通常は、既存のエアコンの配管用ダクトや固定電話用の電話線引き込み口を利用します。
ただし、エアコンダクトも電話線の引き込み口も使えない場合や、家屋の構造に問題がある場合は、新たに穴開けが必要になるケースがあります。
新しく穴を開ける場合でも、大家さんと相談して極力目立たないような穴を開け、処置もしっかりおこなうため、気密性や外観にはほとんど影響ありません。
工事費無料と工事費実質無料の違いは?
インターネット回線業者やプロバイダーが提供するキャンペーンでよく見かける、「光回線工事費無料」と「光回線工事費実質無料」ですが、両者の違いは以下のようになります。
【工事費無料】
工事費は完全に無料(不要)なケースです。ただし、期間限定の場合もあるため、しっかり確認しましょう。
【工事費実質無料】
工事費は発生しますが、2~3年間かけて分割払いします。同時に毎月の使用料金から、分割払いしている工事費が差し引かれ、分割の支払いが終われば、最終的には工事費が0円になる仕組みです。
この場合、工事費の分割払いの途中でインターネット回線を解約してしまうと、工事費の残債を一括で支払うことになります。
もともと長期間使用するつもりで申し込んだとしても、転勤などやむを得ない事情で引越すことも考えられるため注意しましょう。
光回線事業者の選び方
光回線を申し込みたくても、光回線業者が多過ぎて選べない!
そんなときは、各業者の以下のポイントに注目して選ぶとよいでしょう。
・初期コストが安い業者
・違約金がない業者
・サポート体制が整った業者
初期コストが安い業者
光回線を導入する際、初期コストが必要になります。
初期コストの内訳は、工事費・契約手数料(登録料)になりますが、それ以外に機器のレンタル代がかかる場合があります。
初期費用は回線業者ごとに異なるため、キャンペーンで初期費用無料や工事費無料などをおこなっている回線業者を選ぶことで、初期コストをおさえられます。
違約金が発生しない業者
インターネット回線には、契約期間の縛りの途中や、2年ごとの契約更新月以外に解約すると違約金が発生する場合があります。
転勤が多い人など、契約途中で解約するケースが想定できる場合は、解約違約金の設定がない回線業者を選びましょう。
サポート体制が整った業者
光回線を使用中に不具合が起きた場合、素早く対応してくれる業者が望ましいです。
いざというときのために、365日24時間のサポートセンターがある業者を選ぶと安心です。
またサポートだけでなく、修理で作業員を派遣してもらった場合の派遣料や修理費用の負担が少ない業者を選びましょう。
【工事費を払わない場合】工事費が無料の光回線プラン
有線回線である光回線を建物に導入するには、ほとんどの場合、工事費が必要です。しかし、一部のインターネット回線業者やプロバイダーによっては「工事費無料」としているケースがあります。
また、多くのインターネット回線業者やプロバイダーは、「工事費実質無料」キャンペーンを実施しているので、工事費を払わずに光回線を導入することが可能です。
工事費無料・実質無料を実施している回線業者やプロバイダーについては、前述した『工事費用を無料にするには?』の項をご覧ください。
なお、「工事費無料」と「工事費実質無料」の違いは、以下のようになります。
・工事費無料とは
そもそも工事費の請求をしていない、またはキャンペーンで工事費を0円している場合を指します。
・工事費実質無料とは
工事費の支払いは発生しますが、工事費は発生しますが、2~3年間かけて分割払いします。同時に毎月の使用料金から、分割払いしている工事費が差し引かれ、分割の支払いが終われば、最終的には工事費が0円になる仕組みです。
この場合、工事費の分割払いの途中でインターネット回線を解約してしまうと工事費の残債を一括で支払うことになるため注意しましょう。
【工事を避けたい場合】工事不要のインターネット回線
宅内に他人を立ち入らせたくない、工事に時間を取られたくないなど、なんらかの理由でインターネット導入工事をしたくない人には、モバイル回線(Wi-Fi)がおすすめです。
工事不要のモバイル回線(Wi-Fi)には、以下の2種類があります。
・ホームルーター
モバイル回線を使ってインターネット接続をおこないます。据え置き型のルーターともいいます。
ホームルーターのコンセントを差し込むだけでインターネットをWi-Fiに接続ができるので、工事や配線が不要です。
デメリットは、固定回線に比べて通信が不安定になりやすい点です。室内ならどこにでも置けますが、障害物や家電があるとWi-Fiにつながりにくくなります。
また、使用状況によっては速度制限がかかる可能性があります。そのため、動画コンテンツやゲームを頻繁に利用する際は注意が必要です。
・モバイルWi-Fiルーター
モバイル回線を使ってインターネット通信を可能にする、持ち運びできる小型通信端末です。外出先でインターネットをWi-Fiで接続できるのが最大のメリットです。また工事なども一切不要なので、届いたその日から使用できます。
デメリットは、ホームルーターとほぼ同様ですが、障害物があるとWi-Fiにつながりにくい、使用状況によっては速度制限がかかるなどです。
法人・店舗・事務所にはフレッツ光が最適
画像引用:NTT東日本『法人のお客さま フレッツ光』
法人や店舗、事務所でインターネットを導入する場合、法人向けのサービスが充実している「フレッツ光」がおすすめです。
提供元がNTTの東日本と西日本のフレッツ光は、日本国内の全エリアに対応しているため、オフィスや店舗の開業・開店、移転することになっても、移転手続きするだけ継続して利用できるので安心です。
フレッツ光法人向けプランには、会社の規模によって選べる2種類のプランがあります。
【フレッツ光法人向けプラン】
◇フレッツ光ネクスト
月額料金:2,090円~6,720円
同時接続台数:10台まで推奨
◇フレッツ光ネクストビジネスタイプ
月額料金:~45,210円
同時接続台数:制限なし
また、事務所向き、店舗向き、それぞれの導入案を提案してくれるため、はじめての店舗や事務所経営でも安心して利用できます。
【事務所向けサービス例】
・データはクラウドで管理
・スマートフォンを社内内線通話として活用可能
・不正アクセスの常時監視サービス
・パソコンや周辺機器の初期設定から操作方法、故障個所特定まで可能なサポートサービス
【店舗向けサービス例】
・多様な決済サービスを一元的に対応
・ビジネス向けフリーWi-Fiが簡単に導入できる
・従業員用とお客さま用のWi-Fiを分けられる
・クラウド型のカメラを活用して店舗の外でもスマートフォンなどで確認可能
法人や会社、店舗向けの光回線は、個人契約とは異なるサービスを実施しています。会社や店舗でインターネットを利用するにあたって、どのようなサービスが必要なのか、しっかり確認してみましょう。
まとめ
回線速度が速く安定した接続が魅力の光回線について、工事費用や工事の流れを戸建てタイプ、マンションタイプそれぞれについて解説しました。固定回線特有の光ファイバーケーブルの引き込み工事などが必要ですが、場合によっては立ち合い工事が不要なこともあります。
またインターネット回線の開通工事には、平均2万円程度の費用が必要ですが、工事費無料キャンペーンなどを利用することで工事費用を大幅におさえることが可能です。
お得なキャンペーンをチェックして上手に活用してください。
この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
この記事を読んだ方に人気の記事
>>空室対策アイデア20選【宅建士がマジで伝授】入居者ニーズをリクルートのデータで読み解く