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インターネット回線をマンションに通す仕組みとは?光回線の速度や種類、契約方法を解説!

「新しい部屋で光回線のインターネットを使う方法は?そもそもどんな仕組みになっているの?」

「引越し先でもインターネットを使いたいけど、回線の種類がわからない」


そんな人のために今回は、マンションなどの賃貸物件にインターネット回線を通す仕組みをはじめ、光回線を引くために必要な手順を解説します。

また、部屋のコンセントでネットの回線種類を判別する方法も紹介します。これから引越先でインターネット契約を考えてる人は、ぜひ参考にしてください。


目次[非表示]

  1. 1.そもそもインターネット回線とは?
    1. 1.1.固定回線
      1. 1.1.1.光回線
      2. 1.1.2.ケーブルテレビ回線
      3. 1.1.3.ADSL回線
    2. 1.2.モバイル回線
      1. 1.2.1.ポケットWi-Fi
      2. 1.2.2.無制限Wi-Fi
      3. 1.2.3.WiMAX
      4. 1.2.4.置型Wi-Fi
  2. 2.通信速度はマンションの設備によって変わる建物の配線方式とは
      1. 2.0.1.最も多いのはVDSL方式
      2. 2.0.2.光配線方式以外は実測値も下がる
  3. 3.マンションでのインターネット回線の確認方法
    1. 3.1.光配線方式
    2. 3.2.VDSL方式
    3. 3.3.LAN方式
    4. 3.4.上記以外のコンセント
  4. 4.光回線の特徴やほか回線との比較
    1. 4.1.光回線の仕組み
    2. 4.2.特徴①光回線速度の速さ
    3. 4.3.特徴②通信制限がない
    4. 4.4.特徴③通信の安定性
  5. 5.インターネット回線を利用するために必要な要素は?
    1. 5.1.要素①プロバイダ
    2. 5.2.要素②回線
    3. 5.3.要素③端末
  6. 6.マンションやアパートで光回線を利用する方法
    1. 6.1.手順
      1. 6.1.1.手順1.大家さんに工事の許可を取る
      2. 6.1.2.手順2.光回線事業者(プロバイダー)に申し込み・契約する
      3. 6.1.3.手順3.回線開通工事をする
      4. 6.1.4.手順4.周辺機器をインターネットにつなぐ
    2. 6.2.パターン①光回線が各部屋にまで配線されている(インターネット完備物件)
    3. 6.3.パターン②光回線が建物内の共有部までは導入されているものの各部屋には配線されていない(インターネット対応物件)
    4. 6.4.パターン③光回線がまだまったく導入されていない
  7. 7.インターネット対応・インターネット完備とは?違いを説明
    1. 7.1.インターネット対応とは?
    2. 7.2.インターネット完備とは?
  8. 8.光回線をマンションやアパートで使うには設備の確認が必要
    1. 8.1.光回線の導入状況は公式サイトでも検索できる
  9. 9.マンションで光回線を繋ぐときの注意点
    1. 9.1.ネット回線が引かれていない場合、許可を得て工事する必要がある
      1. 9.1.1.ネット回線の工事費用の違い
      2. 9.1.2.対応している回線業者も要チェック
  10. 10.マンションタイプの光回線は遅い?光回線を速くするには
    1. 10.1.光回線業者を変えられる?
    2. 10.2.Wi-Fiルーターの交換はできる?
    3. 10.3.自力でできることをやってみる
  11. 11.根本的な解決を目指すならば回線の乗り換えがおすすめ
    1. 11.1.アイネットならもう悩まない
  12. 12.入居者がマンションで契約できるインターネットは物件に左右される
    1. 12.1.①インターネット完備(インターネット無料)
    2. 12.2.②インターネット対応
    3. 12.3.③光ファイバー対応
    4. 12.4.④インターネット未導入
  13. 13.マンションで契約できるインターネット回線3つ
    1. 13.1.光回線
    2. 13.2.ホームルーター
    3. 13.3.ポケット型WiFi
  14. 14.入居者が選べるインターネット回線種類5選
    1. 14.1.NURO光
    2. 14.2.auひかり
    3. 14.3.ドコモ光
    4. 14.4.So-net光プラス
    5. 14.5.ソフトバンク光
  15. 15.まとめ
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そもそもインターネット回線とは?


インターネット回線とは、インターネットに接続するための回線を指します。

現在、マンションやアパートなどの集合住宅を含め一般的に使われているおもなインターネット回線は以下になります。



固定回線(有線接続方式)

・光回線

・ケーブルテレビ回線

・ADSL回線



無線回線(無線接続方式)

・モバイル回線


ここでは、それぞれの回線の特徴について解説します。



固定回線

固定回線とは、光ファイバーケーブルや同軸ケーブル、アナログ電話回線など物理的な回線を建物(マンションの場合は各部屋)に引くことでインターネットが利用できるようになる接続方式です。


なお、有線接続の固定回線であってもWi-Fiルーターなどを使用することで、各通信機器をWi-Fi接続することが可能です。



光回線

電柱から引き込んだ光ファイバーケーブルを利用してインターネット接続をおこなう「光回線」は、高速インターネット回線として、今回紹介したネット回線の中で一番多く利用されています。


なお光回線を使用したインターネットは、各部屋まで光回線を引き込んでインターネットを使用するタイプと、光回線が接続されているのは共有部の配電盤室までで、そこから各部屋までは一般電話回線で接続されている「VDSL方式」と言われるタイプの2種類があります。


光回線については、下記「マンションやアパートで光回線を利用する方法」にて詳しく解説しています。



ケーブルテレビ回線

ケーブルテレビ回線は、テレビ放送や電話を提供するための光ファイバーケーブルや同軸ケーブルを利用しています。

ケーブルテレビが提供するインターネットサービスは、基本的に同軸ケーブルを利用しているためネット速度が遅いというデメリットがあります。インターネット回線の最大速度は、下り320Mbps・上り10Mbpsで、光回線と比較すると下りで約3分の1、上りでは100分の1の速度です。


速さでは光回線に圧倒的負けているケーブルテレビ回線ですが、最近では光回線を使用するケーブルテレビ事業者も増加しています。また、速度別の料金プランも豊富になっています。

 


ADSL回線

ADSL回線のインターネットはアナログ電話回線を使用しています。そのため速度は非常に遅く、下り速度・上り速度ともに50Mbpsしかないため、高画質の動画視聴などを快適に楽しむのは少しむずかしいかもしれません。

ネット速度ではほかの回線に劣るADSL回線ですが、月額使用料が2千円程度と料金面ではかなりお得です。


しかし、2023年の1月にてADSLの提供を終了(フレッツ光提供エリア)するとNTTが発表したことから、新規でADSL回線にするメリットはほとんどありません。実際、ADSL方式のインターネット回線を使用しているマンションやアパートは減りつつあるのが実状です。



モバイル回線

「モバイル回線」は、ケーブルなどの物理的回線を使用せずに無線(WiFi)で接続するタイプのインターネット回線です。そのため各部屋での工事などは不要なのがメリットになります。


一方でWi-Fi電波が弱いと接続が切れやすいなどのデメリットがあります。また家電品によっては、Wi-Fi接続に電波干渉を引き起こす場合もあります。


なお、モバイル回線を利用するには、ポケットWi-Fiやホームルーターなどが必要です。各通信事業者が、さまざまなタイプのモバイル回線用Wi-Fiルーターを提供しています。ここでは、代表的なモバイル回線用のWi-Fiルーターやプランについて解説します。



ポケットWi-Fi

「ポケットWi-Fi」の正式名称は「Pocket WiFi」で、ワイモバイル(ソフトバンクグループ)が提供するモバイル回線を指しています。

ポケットWi-Fiの特徴は小型で持ち運びができるため、いつでもどこでもインターネットに接続できることです。もちろん自宅での工事は不要です。また、ソフトバンクの回線を利用しているため、利用できる対応エリア広いのも魅力です。


その反面、本体購入の分割支払い期間の縛りや通信制限がデメリットです。設定された制限を超えて使用した場合は通信速度などに制限がかかるため注意が必要です。また、他社のモバイル回線よりも料金は高めになります。



無制限Wi-Fi

無制限Wi-Fiとは、毎月のデータ量が無制限で利用できるプランのことを言います。モバイル回線のほとんどに、このプランが適用されます。


ここで注意したいのが「無制限」でインターネットを使用できる期間や使用できる容量が決められていることです。

たとえば「3日間10GBまで」の場合、3日間で10GB以上のデータ量を利用すると翌日には通信制限がかかってしまいます。


中には、無制限の条件がもっと大容量だったり長期間だったりするプランもありますが、そういった場合は通信速度が遅い場合があるため注意が必要です。


期間や容量の上限があるとはいえ、例にあげた3日間で10GBは、かなりボリュームがあります。週末土日に集中して動画を見たりゲームをしたりする人には、おすすめのプランです。



WiMAX

「WiMAX(ワイマックス)」は、高速通信回線「WiMAX2+」を使用したモバイル回線です。

WiMAXの特徴は、下り最大速度2.7Gbps、上り最大速度183Mbpsと通信速度の速さにあります。(ただしm一部エリアで提供。状況によって異なります)


出典:UQWiMAX


デメリットとしては、電波の都合上障害物に弱く、特に地下での接続が苦手な点です。

また端末は、持ち運びできるモバイルルーターと自宅に置いて使うホームルーターの2種類から選べます。

なおWiMAXのプロバイダーは複数社あるため、料金やサポート面などのサービス内容を比較した上で契約しましょう。



置型Wi-Fi

「置き型Wi-Fi」とは、コンセントに差すだけでWi-Fi接続ができるホームルーターの総称です。ドコモの「ホーム5G」やソフトバンクの「Airターミナル」、auの「スマートポート」などが該当します。


配線が不要なので工事の必要がなく、届いたその日から自宅でWi-Fi接続ができるのが最大のメリットです。また、月額の使用料金は4千円前後と光回線に比べると安く済みます。


デメリットとしては、固定回線に比べて通信速度が遅く、また上記の無制限Wi-Fi同様、通信制限があるものがほとんどです。設定された制限を超えて使用した場合は、通信速度などの制限がかかるため注意が必要です。



通信速度はマンションの設備によって変わる建物の配線方式とは


共有部から各戸へ配線する方法にはいくつか種類があります。マンションにおいての配線方法は、光配線方式VDSL方式LAN配線方式の3種類あります。


3種類の配線方法について、以下で解説します。



最大通信速度
特徴
光配線方式
回線業者の性能通り
(基本1Gbps)
最も速い方式
各戸まで光ファイバーケーブルで繋いでいる
VDSL方式
100Mbps
マンションで最も多い方式
建物の入り口から各戸までを電話回線で繋いでいる
LAN配線方式
100Mbps
利用者が増える時間帯は遅くなる
建物の入口から各戸までをLANケーブルで繋いでいる

引用:ヒカリク 光回線をマンションやアパートで契約するには事前確認が必要!


最も多いのはVDSL方式

マンションやアパートで最も多く使われている配線方法は、VDSL方式です。VDSL方式とは、電柱からマンション内の共有部にあるMDFに光ファイバーケーブルを通し、各戸まで電話回線で繋ぐ方法です。


1つの配線を入居者様全員で共有するため、利用者が多い時間帯が速度が遅くなる場合があります。


光配線方式以外は実測値も下がる

光配線方式以外の配線方法は、速度が遅い傾向にあります。


VDSL方式やLAN配線方式は、そもそもの最大通信速度が光配線方式よりも遅いです。建物の設備や使用するケーブルや端末によって、さらに速度が遅くなることも考えられます。


LAN配線方式でオススメの業者はこちら

>>無料インターネットサービス「アイネット」



マンションでのインターネット回線の確認方法


マンションやアパートの内見時、その部屋のインターネット用コンセントを見れば導入されているネット回線の種類がわかります。ここでは、コンセントの種類について説明します。


光配線方式

光配線方式のコンセントは、壁に埋め込まれている一体型とケーブルでつながれている分離型ふたつのタイプがあります。どちらもコンセント本体に「光」や「光コンセントSC」などと書かれているため、すぐにわかります。



VDSL方式

壁にモジュラージャックコンセント(電話をつなく差込口)がついている場合はVDSL方式です。



LAN方式

モジュラージャックコンセントに「LAN」と記載されている場合はLAN方式になります。なお、光コンセントに「LAN」と書かれた差し込み口がある場合もLAN方式です。



上記以外のコンセント

上記のコンセントにいずれにも当てはまらない場合は、ケーブルテレビ回線方式の可能性があります。見ただけで判断ができない場合は、内見時に不動産会社の担当者に確認しましょう。引っ越し後なら大家さんやマンションの管理会社に配線方式を問い合わせるとよいでしょう。

                                                                             

                    

光回線の特徴やほか回線との比較

ここでは光回線について仕組みをはじめ、ほかのインターネット回線と特徴を比較し、より人気のある理由について解説します。



光回線の仕組み

光ファイバーと呼ばれる「光」を使った伝送路を使用し、電気信号を光信号にスピーディーに変換することでLANケーブルなどに比べて一度に大量のデータを素早く伝送できるためインターネット速度が上がり、安定した接続が可能になります。


総務省が平成30年に発表した『通信利用動向調査の結果』では、ブロードバンド回線でインターネットを利用している世帯のうち、光回線を利用している世帯の割合は63.4%にのぼりました。このことから、現在のインターネット回線の主流は光回線であることがわかります。

出典:総務省 平成30年通信利用動向調査の結果


その大きな理由として、光回線のネット速度の速さや通信の安定性があげられます。「快適にインターネットを利用できる環境」の実現から光回線を選択する人が増えているのです。



特徴①光回線速度の速さ

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光回線=速いというイメージ通り、光回線のインターネット速度は、ほかのインターネット回線に比べて早いのが特徴です。光回線の最大通信速度は下り・上りともに最大速度1Gbpsと、ADSL回線やケーブルテレビ回線と比べると格段に速いことがわかります。


なお、モバイル回線のWiMAXは、下り最大速度は2.7Gbpsですが、最速には条件が付きますし(通信量やネットの混雑状況)、通信制限がかかる可能性があります。

出典:UQWiMAX



特徴②通信制限がない


光回線を使用してインターネットをおこなう場合、通信制限等は一切ありません。そのため容量などを気にせず、高画質の動画などを長時間楽しむことができます。


ADSL回線やケーブルテレビ回線も通信制限はありませんが、モバイル回線は場合によって制限がかかるため注意が必要です。



特徴③通信の安定性



固定回線の光回線は、通信の安定性でも優秀です。光ファイバーは、周辺のノイズや電波状況に左右されにくいため安定した通信を保つことが可能です。


ケーブルテレビ回線も安定性では高評価です。モバイル回線は、以前に比べて安定性が高くなっていますが、その性質上、地下などでは電波が届かずネットにつながらない場合もあります。


                                                                                                 

インターネット回線を利用するために必要な要素は?

ここでは、マンションやアパートでインターネットを利用するために欠かせない3つの要素について解説します。



要素①プロバイダ

プロバイダーとは、インターネット回線(光回線など)をインターネットと繋げる役割を担うインターネット接続事業者のことです。


ドコモ光やソフトバンク光、auひかりなど光回線をあつかう事業者を選んだら、その光回線をインターネットに接続してくれるプロバイダーを選ぶ必要があります。ひとつの回線に対応するプロバイダーは複数あり、対応するエリアや料金、サービス・キャンペーン内容がそれぞれ異なるため、どこがよいかプロバイダー同士を比較し検討するとよいでしょう。


なお、最近では回線とプロバイダーが一本化されたサービスも増えており、別途プロバイダーの選択が不要な場合もあります。



要素②回線

上記にも記載したように、インターネット回線には複数の種類があります。おすすめは速度や安定性の面から光回線がおすすめですが、エリアによっては光回線が未対応の場合もあるので、まずは対応エリアを調べるとよいでしょう。


また光回線は、使用しているスマホとセット割が用意されている場合が多いです。スマホ料金やインターネット使用料が割引になるチャンスなので、できればセット割の効く回線を選びましょう。

さらに、工事費用が無料になったり、キャシュバックがあったり、他社からの乗り換え費用を負担してくれるなどのキャンペーンを利用することで、さらにお得に光回線契約がおこなえます。


光回線がないエリアの場合は、ケーブルテレビがあればケーブルテレビ回線がおすすめです。ケーブルテレビ回線も選べなければ、モバイル回線を選びましょう。ADSL回線を選ぶ場合は2023年1月でサービスが終了予定なので注意しましょう。



要素③端末

インターネットを契約してもスマホやタブレット、パソコンなどの端末がないとインターネットを利用することはできません


また、スマホやタブレットを使用する場合や、複数のパソコンやゲーム機を繋ぐ場合は別途Wi-Fiルーターも必要です。自分で購入するか、またはプロバイダーからレンタルできる場合もあるので、プロバイダーに確認してみるとよいでしょう。


                                                                     

マンションやアパートで光回線を利用する方法

入居先で光回線を利用するためには、マンションやアパートの回線状況によって手順が異なります。


ここでは、光回線を利用する際に必要な手続きの手順を建物の回線状況別に解説します。



手順

建物に光回線が導入されていない場合は以下の手順が必要です。



手順1.大家さんに工事の許可を取る

光回線がまったく導入されていない場合は工事が必要なため、大家さんや管理会社に、その旨の許可をもらいましょう

すでに共有部や部屋まで光回線が通っている場合は、許可をとる必要はありません。



手順2.光回線事業者(プロバイダー)に申し込み・契約する

どこの光回線にするか決めたら、対応しているプロバイダーに申し込み・契約をおこないます。その際、現在の部屋のインターネット状況を確認したり、工事日程などを決定します。

なんらかの理由で建物に光回線を引き込めない場合もあるので、まずは工事可能か確認してみましょう。



手順3.回線開通工事をする

光回線が建物に引き込まれていない場合は引き込み工事からはじまります。すでに共有部まで光回線が通じている場合は、室内の工事にのみになります。

なお工事の際には立ち合いが必要です。工事時間は通常1~2時間ですが、建物の回線状況によっては時間が左右する場合があることを覚えておきましょう。



手順4.周辺機器をインターネットにつなぐ

工事が終了したら、Wi-Fiルーターやスマホ、パソコンなどがインターネットにつながるがチェックし、問題なければ無事開通工事は終了となります。


それでは上記を踏まえて、建物の回線状況別に手順を解説します。



パターン①光回線が各部屋にまで配線されている(インターネット完備物件)

「インターネット完備物件」は、特になにもせずに入居後すぐにインターネットを使用できます。大家さんの許可や工事、月々のネット使用料も不要です。



パターン②光回線が建物内の共有部までは導入されているものの各部屋には配線されていない(インターネット対応物件)

アパートの共有部まで配線が来ている場合は、上記手順の2からはじめましょう。その際、すでに引き込まれている光回線の種類は決まっているため、プロバイダーを決めて申し込みます。

あとは、工事当日に共有部から自室までの配線をしてもらうだけで使用できるようになります。なお、一般的な工事時間目安は1時間程度です。



パターン③光回線がまだまったく導入されていない

建物に光回線が一切導入されていない場合は、上記の手順1からはじめます

その場合、最寄の電柱から光ファイバーを建物まで引き込み、そこから部屋まで光回線をつなぐ必要があります。場合によっては外壁に光ファイバーを通すための穴をあける必要もあるため、かならず大家さんや管理会社に連絡をして光回線導入の許可を得ましょう


あとは手順2、3、4と順番通りにおこなえば、光回線を利用したインターネット接続ができるようになります。工事時間は2時間程度です。


なお、自分の部屋だけに光回線を引き込む場合は集合住宅であっても、光回線契約は戸建てプランになります。月額使用料は割高ですが、1本の光回線を独占できるので高速かつ安定したインターネット通信が楽しめます。


ただし、工事費用がかかりますし、退去時には建物に引き込んだ光回線をどうするかといった問題も生じます。できれば大家さんと相談して、大家さん側で光回線を導入してもらえるようお願いしてもよいでしょう


                                                                                   

インターネット対応・インターネット完備とは?違いを説明

賃貸物件の設備欄を見ると「インターネット対応」や「インターネット完備」と書かれている場合があります。一見、どちらも同じに感じますが、実はその内容は異なります。ここででは両者の違いを説明します。



インターネット対応とは?

物件の共有部までインターネット回線が配線されている状態です。部屋でインターネットを使用するためには、入居者が室内工事の申し込みやプロバイダー契約を結ぶ必要があります。また工事費用や毎月のネット料金も入居者自身で支払います。



インターネット完備とは?

すでに部屋までインターネット回線が通っていて、入居後すぐにインターネットが使用できる状態を指します。


なお、「インターネット無料」と記載されている場合もあり、インターネットを使用するために必要な手続きは、すでに物件オーナー(大家さん)がおこなっているため、入居者はプロバイダー契約などの手続きや工事費用の支払い、毎月のネット使用料の支払いは不要です。


各部屋にはインターネット用のLANコンセントが設置されており、パソコンをLANケーブルでつなぐだけですぐにインターネットが利用できます。


ただし、複数台のパソコンやスマホ・タブレットを使用する場合は別途Wi-Fiルーターが必要です。入居初日からスマホなども使いたいのであれば、あらかじめWi-Fiルーターを用意しておきましょう。



光回線をマンションやアパートで使うには設備の確認が必要


光回線の導入状況は公式サイトでも検索できる

光回線が所有物件でも導入できるかどうかなどの導入状況は各会社の公式サイトで検索できます。


導入したい光回線が所有物件のエリアに対応していない場合もあります。各サイトのエリア検索ページに住所を入力するだけで、対応しているか否かがわかります。


  • フレッツ光、ドコモ光、ソフトバンク光

NTT東日本エリア検索ページ


  • auひかり

auひかりエリア検索ページ


  • NURO光

NURO光エリア検索ページ



マンションで光回線を繋ぐときの注意点


マンションで光回線を導入する際の注意点をご紹介します。


ネット回線が引かれていない場合、許可を得て工事する必要がある

すでに共有部までネット回線が引かれているマンションの場合は、プロバイダと契約すれば、すぐにインターネットを利用することができます。


しかし、まだ回線が引かれていないマンションの場合は、光回線を引き込む工事をおこなわなければなりません。開通工事をおこなう際、外壁に配線を這わせたり、室内に穴を開けたりする可能性があるため、管理会社などに事前に許可を取る必要があります。



ネット回線の工事費用の違い

共有部までネット回線が引き込まれている場合の工事費用は、各戸に分配する工事のみおこなうため、料金もおさえることができます。


しかし、回線が引かれていないマンションだと、光回線を共有部に引き込む工事から始めるため、工事費用も高くなります。また、マンションで戸建てタイプの契約をした場合、工事費用も戸建てタイプと同じ料金がかかるため注意が必要です。



対応している回線業者も要チェック

光回線を提供している会社は多く存在し、それぞれ独自の光回線を提供しています。


回線ごとに利用できるプロバイダも決まっているため、ネット回線導入前に、きちんと確認しておく必要があります。


回線にこだわりがある場合は、自分の所有物件でその回線が利用できるか確認しましょう。



マンションタイプの光回線は遅い?光回線を速くするには


光回線業者を変えられる?

マンションにすでに導入されている回線と別の回線を利用している場合、すでに導入されている回線に乗り換えることは可能です。


導入されている回線を変えたい場合は、新たに光回線を引き込むことになるため、工事も発生するため、実現することはなかなか難しいです。



Wi-Fiルーターの交換はできる?

使用しているWi-Fiルーターに問題があり、速度が遅かったりする場合は、高性能なWi-Fiルーターに交換するだけで、速度が改善する場合があります。


所有物件に光回線が引き込まれている場合、回線の最大速度は1Gbps(1,000Mbps)です。使用しているWi-Fiルーターが最大速度1Gbps出ているか確認してみましょう。



自力でできることをやってみる

光回線の業者を変えずに、自力でできることをやってみましょう。


例えば、接続方式を従来の「IPv4」から最新の「IPv6」に変更することで速度アップが見込めます。まずは、所有物件の光回線の接続方式がIPv6に繋がるかどうか、IPv6接続テストができるサイトへアクセスして確認してみましょう、


回線が問題なのではなく、接続しているパソコンやタブレットの性能が原因の場合は、インストールしているOSをアップデートすることで改善する場合もあります。


また、Wi-Fiルーターの置き場所を変えることで通信速度が安定する可能性もあります。壁や床などの障害物の影響を受けて、速度が遅くなっていることがあります。



根本的な解決を目指すならば回線の乗り換えがおすすめ

光回線の根本的な解決を目指すならば、光回線の乗り換えをおすすめします。



アイネットならもう悩まない

アイネットは、通信会回線はIPv6に対応Wi-Fi端末はWi-Fi6(11ax)対応の端末を採用し、通信速度も安定しているため、入居者様には快適なインターネット環境を提供することができます。


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入居者がマンションで契約できるインターネットは物件に左右される

入居者が賃貸マンションを選ぶ際、マンションにどのようなインターネット設備が導入されているか確認をおこないます。

賃貸物件情報のインターネット設備には以下のような記載がされており、それによってマンションで契約できるインターネットの種類が左右されます。


①インターネット完備(インターネット無料)

すでに各戸にインターネット回線が導入されているので、入居後すぐにインターネットを使える状態です。特別な手続きや申し込みは不要で月額料金などもかからないので、入居者は無料で好きなだけインターネットを利用できます。


②インターネット対応

建物内の共有スペースまで、なんらかのインターネット回線が通っている状態です。入居者がインターネットを利用する場合は、自身で回線業者(プロバイダ)と契約してから部屋への引き込み工事の手配が必要です。

そのため、インターネット利用開始までは時間がかかる場合があります。


なお、工事費用や月額料金は入居者自身で支払います。


③光ファイバー対応

建物内の共有スペースまで「光ファイバー(光回線)」が通っている状態です。入居者がインターネットを利用する場合は、自身で回線業者(プロバイダ)と契約してから部屋への引き込み工事の手配が必要です。

そのため、インターネット利用開始までは時間がかかる場合があります。


なお、工事費用や月額料金は入居者自身で支払います。


④インターネット未導入

物件内にインターネット設備がまったく導入されていない状態です。入居者がインターネットを使用するためには、まず建物にインターネット回線の引き込み工事をおこなうか、または入居者個人でポケットWi-Fiやホームルーターを契約する必要があります。


なお、入居者個人で建物にインターネット回線の引き込み工事をおこなう場合は、大家さんや管理会社に工事の許可を取る必要があるため注意しましょう。


マンションで契約できるインターネット回線3つ

マンションの入居者が契約できるインターネット回線は、おもに3種類あります。ここでは、3種類それぞれの特徴を紹介します。


光回線

光ファイバーを利用したタイプのインターネット回線を指します。

光回線は一度に大量のデータを素早く伝送できるため回線速度が速く、またノイズに影響されにくいため遠距離でもデータを伝達できるため、安定したインターネット接続をおこなえます


なお、光回線をマンションで使用するためには、最寄りの電柱から建物内に回線を引き込み、その後、各部屋まで配線する工事が必要です。基本的に建物までの引き込みは大家さんがおこないます。


ホームルーター

コンセントにルーターを接続するだけで、すぐにインターネット接続ができる機器を指します。工事が不要なので、光回線を導入できないエリアや構造上有線接続がむずかしいマンションなどでもインターネットの利用が可能です。


ただし、ホームルーターは無線でインターネット接続をおこなうため、通信の安定性や速度は光回線のような有線タイプには及びません。

またホームルーターは、毎月のデータ通信量に上限が設けている場合が多く、使い過ぎると速度制限がかかるため注意が必要です。


ポケット型WiFi

持ち運び可能な小型WiFi通信端末で、正式には「モバイルWi-Fiルーター」と呼ばれます。

回線工事は不要なので、申し込み後にポケットWi-Fiが届いたらすぐにインターネット接続が可能です。また外出先でもインターネットを利用できるのが大きなメリットです。


ただ、ホームルーター同様、有線タイプの光回線に比べると回線が不安定なことがあげられます。また毎月のデータ通信量に上限がある場合が多いため、使い過ぎると速度制限がかかるのがデメリットです。


入居者が選べるインターネット回線種類5選

ここでは、賃貸マンションに導入におすすめのインターネット回線5種の特徴を紹介します。


NURO光

画像引用:NURO光


NURO光は、下り最大速度2Gbps(2,000Mbps)の光回線を使える「高速」インターネット回線です。

最大のメリットは、やはりこの高速回線で、口コミでも「他社と比較して通信速度が速い」「オンラインゲームも快適にできる」と評判です。現在(2021年8月)、国内トップクラスの速度となるインターネット回線です。


さらに上り下り最大10Gbpsの速度のプラン「NURO 光 10ギガ」も登場し、ますますインターネット速度の限界に挑戦しています。

また、入会時に特典が選べるキャンペーンも人気です。


なお、NURO光では2021 年7 月にプラン名称と料金が改訂され、NURO 光 2ギガ(契約期間なし)の料金が安くなり、ますます使いやすくなりました。また、解約金が10,450円(税込)から3,740円(3年契約の場合)、3,850円(2年契約の場合)に減額されました。(契約金なしの解約金は0円のまま)


ただ、NURO光は対応エリアが限定されているため注意しましょう。


◇NURO光の料金プラン(2021年8月現在 税込)

*戸建て・マンション同額、初月無料、プロバイダー・無線LAN料金込 

・NURO 光 2ギガ(3年契約) : 5,200円/月

・NURO 光 2ギガ(2年間契約) : 5,700円/月

・NURO 光 2ギガ(契約期間なし) : 6,100円/月

*ソフトバンクスマホとのセット割引あり


◇対応エリア:北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、広島県、岡山県、福岡県、佐賀県


auひかり

画像引用:auひかり


KDDI独自の光回線を利用しているauひかりは、混雑が少なく、通信速度が速いことから人気のインターネット回線です。

なおインターネットの速度はプロバイダーによっても変わります。


Auひかりのプロバイダーは複数あり、インターネット速度だけでなく、キャンペーン内容も異なるので、auひかりを選ぶ際は、プロバイダーの比較をおこなうとよいでしょう。


また、東京・神奈川・千葉・埼玉のみとなりますが、最大通信速度5Gbps、 10Gbpsの速度プランも登場しました。対象エリアに居住していてauスマホを使用中の人は、超高速インターネット回線を利用できるチャンスです。


◇auひかり料金プラン(2021年8月現在 税込)

・戸建て:1年目5,610円/月 2年目5,500円/月 3年目5,390円/月

・マンション:3,740円~/月

*auスマホとのセット割引あり


◇対応エリア:全国


ドコモ光

画像引用:ドコモ光


ドコモ光は、ドコモのスマホとのセット割ができる唯一の光回線です。家族内(同一「ファミリー割引」グループ内)でドコモ光を契約すれば、スマホ1回線ごとに最大1,100円の割引が受けられるため、ドコモユーザーには特におすすめです。


光コラボであるドコモ光の最大のメリットは、対応エリアの広さにあります。ほかのインターネット回線が対応していないエリアドコモ光なら契約可能な場合も多いです。(一部、利用できない地域あり)

最大通信速度は1Gbpsですが、十分快適な速度でインターネット接続がおこなえると評判です。


◇ドコモ光料金プラン(2021年8月現在 税込)

・戸建て:5,720円/月

・マンション:4,400円/月

*ドコモとのセット割引あり


◇対応エリア:全国


So-net光プラス

画像引用:So-net光プラス


光コラボの光回線So-net光プラスは、実績のある大手老舗プロバイダーのSo-netが提供しています。そのため「安心できる」おすすめのインターネット回線のひとつです。

So-net光プラスでは現在(2022年8月)、So-netのプロバイダー事業25周年記念キャンペーンとして、新規契約で60,000円キャッシュバックを実施中です。


また、auユーザーならSo-net光プラスとSo-net光電話を申し込むことで「auスマートバリュー」として最大1,100円割引対象になるほか、UQスマホユーザーも最大858円の割引が受けられるなど、特典が多いインターネット回線です。


◇So-net光プラス料金プラン(2021年8月現在 税込)

・戸建て:6,138円/月

・マンション:4,928円/月

*auスマホ、UQスマホでセット割引あり


◇対応エリア:全国


ソフトバンク光

画像引用:ソフトバンク光


ソフトバンクが運営するソフトバンク光は、光コラボサービスとして全国で展開しています。また、月額料金の安さから、契約者数がフレッツ光に次いで多い人気のインターネット回線です。


回線申し込みから開通までの期間は、Wi-Fi端末(AirターミナルまたはPocket WiFi)を無料で貸し出してくれるため、不便なく、安心してインターネット回線工事を待つことができます。


また、ソフトバンク光では解約違約金が実質無料になるキャンペーンがあるので、他社からの乗り換えも安心です。


◇ソフトバンク光料金プラン(2021年8月現在 税込)

・戸建て:5,720円/月

・マンション:4,180円/月

*ソフトバンクスマホでセット割引あり


◇対応エリア:全国


まとめ

マンションなどの賃貸物件にインターネット回線を通す仕組みをはじめ、光回線を引くために必要な手順や部屋のコンセントでネットの回線種類を判別する方法について解説しました。


インターネットの速度が速く通信が安定している光回線は通信制限もなく、今回比較したモバイル回線やほかの回線よりも快適にインターネットを楽しむことができます。


マンションやアパートなどの賃貸物件で光回線を契約する場合、建物のどこまで光回線が配線されているかによって、手順は異なります。まったく光回線が導入されていない場合や共有部までしか光回線が来ていない場合は工事が必要になります。


まずは、お住まいになる建物の光回線導入状況を確認し、状況にあわせて回線事業者やプロバイダーとの契約をしましょう。



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不動明師
不動明師
不動産業界において10年以上の経験を持つ不動明師は、現在、複数の不動産を所有・運営する現役オーナーであり、資産運用に精通したコンサルタントです。不動産管理からリノベーション、賃貸経営まで幅広い知識を持ち、実践的なアドバイスを提供することで、多くのオーナーから信頼を得ています。不動明師の執筆する記事は、SEOにも強く、多くの不動産オーナーにとって必読の内容となっています。 <専門分野> ・賃貸管理と運営 ・不動産投資戦略 ・リノベーションと価値向上 ・不動産法務と税務対策

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