【大家さん向け】賃貸マンションに無料wifiを導入するメリットや導入方法を解説
空室対策のひとつとして「インターネット無料」設備が人気です。
インターネット無料は、全国賃貸住宅新聞の人気設備ランキング(単身向け)で5年連続1位を獲得しています。
そんななかで、入居者からもアパート大家さんからも注目をされているのが「無料wifi」です。
スマートフォンの普及が拡大するなか、「無料wifi」は今後、ますます賃貸入居者からの人気需要が高まると予想される設備です。入居者にとっても、自分でインターネット契約や料金を支払う必要がないため、無料wifiが利用できる賃貸マンションを選ぶ人が増えています。また、周辺の競合物件との差別化ができるため空室対策に効果が期待できるのです。
そこで今回は、大家さんにも入居者にも人気の設備である無料wifiのメリットについて解説するとともに、無料wifiの種類や導入方法、費用の目安額を紹介します。
効果的な空室対策方法を探している大家さんは、ぜひご一読ください。
目次[非表示]
- 1.賃貸マンションの無料wifiとは
- 2.賃貸マンションに無料wifiを設置するメリット
- 2.1.空室対策
- 2.2.現状入居者の退去防止
- 3.賃貸マンションの無料wifiは物件に最適なタイプが選べる
- 4.賃貸マンションに無料Wi-fiを設置する方法
- 4.1.共用部設置型Wi-fi
- 4.1.1.メリット・デメリット
- 4.2.埋め込み型Wi-fi
- 4.2.1.メリット・デメリット
- 4.3.置き型Wi-fi
- 4.3.1.メリット・デメリット
- 5.賃貸マンションに無料Wi-fiを設置する工事費用
- 6.まとめ
- 7.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
賃貸マンションの無料wifiとは
「無料wifi」とは、「賃貸物件の入居者が無料で利用できるwifi設備」を指します。カフェなどで使用できるフリーwifiの賃貸マンション版と考えてもらうと理解しやすいかもしれません。
2007年に日本にiPhoneが上陸して以来、年々スマートフォンを利用する人は増え続け、2019年にはスマホの世帯保有率が83.4%になりました。いまでは、スマホのない生活は考えられないという人も多いのではないでしょうか。
また近年では、スマートフォンだけでなくゲーム機やIoT機器の普及も著しくすすんでいます。賃貸マンションであっても複数のモバイル機器を自宅で楽しむためには、通信コスト面からもwifi環境が整った物件が入居者に選ばれやすくなるのは必然であると考えられます。
賃貸マンションで入居者がインターネットやwifiを利用する場合は、入居者自身でインターネット業者やプロバイダーとインターネット契約を結び、月々のインターネット使用料を支払います。
しかし無料wifi設備は、大家さんがwifi接続にかかるすべての費用(工事費用、月々の使用料など)を支払うため、入居者の金銭的負担は一切ありません。これは入居者にとって大きなメリットです。
なお、無料wifiのほかに「インターネットネット無料」の賃貸マンションも増えています。
無料wifiとインターネット無料、どちらも無料でインターネット接続ができるという意味では同じですが、厳密には少し異なります。
インターネット無料の場合、パソコンなどにLANケーブルを用いて無料でインターネット接続できますが、スマホやタブレットのようにwifiでインターネット接続をする際は、別途wifiルーターなどの準備が必要です。
一方、無料wifi設備には、入居直後からスマホはもちろん、タブレットやパソコンも無料で使用できます。(場合によってはwifiルーターが必要になりますが、大家さんが準備してくれます)
ほんの少しの手間ではありますが、wifiルーターを購入して設置するというステップが省ける分、入居したマンションで無料wifiが利用できる環境は、入居者によって非常に魅力的に映るはずです。
賃貸マンションに無料wifiを設置するメリット
無料wifi設備を賃貸マンションに導入することで、空室対策や既存入居者の退去防止につながります。ここでは、その理由について解説します。
空室対策
上記は「全国賃貸住宅新聞」が、全国の賃貸仲介業者や不動産管理会社を対象に毎年おこなっている「人気設備ランキング」アンケートの結果です。最新の賃貸設備のトレンド指標として多くの賃貸物件オーナーや不動産会社が注目しています。
本結果によると、単身者向け・ファミリー向け賃貸物件ともに「インターネット無料」が1位を獲得しています。このランキングではここ数年、インターネット無料が連続で1位獲得していることからも、無料wifiなどのインターネット無料設備は賃貸物件になくてはならない人気の設備であることがわかります。
なお、このように入居者や大家さんに注目されている無料wifi設備ですが、現況では導入済みの賃貸物件数はそれほど多くありません。
そのため、いち早く導入することで近隣の競合物件との差別化となり、空室対策につながる可能性が高まるのです。
現状入居者の退去防止
無料wifi設備を所有する賃貸マンションに導入すれば、空室対策につながるだけでなく「退去防止」にも効果が期待できます。
入居者が個人でインターネット契約をした場合、毎月約5,000千円~7,000千円程度のネット料金が発生しますが、入居したマンションに無料wifi設備があれば、入居者はその分のお金を節約できます。またインターネット契約申し込み手続き、回線工事立ち合いなどの手間と時間が省けます。
加えて、前述のように現時点で無料wifi設備を導入している賃貸物件は多くありません。そのため、無料wifi設備がない賃貸マンションに引っ越した場合は、自分でインターネット利用手続きをおこない費用も自腹になる可能性が高くなります。
このように、引っ越し先の新居で改めてインターネット契約を申し込む手間や費用を考えると、無料wifi設備のあるマンションからの退去防止効果が期待できるのです。
賃貸マンションの無料wifiは物件に最適なタイプが選べる
無料wifiの設置には、所有する賃貸マンションの構造体や部屋面積などによって、ふたつの設置タイプから最適なタイプを選ぶことができます。
共用部設置タイプ
建物に光回線を引き込み、共有部(外壁)にwifiルーターを設置し、そこから各部屋にwifi電波を飛ばす方法です。
工事が必要なのは共有部のみなので工事期間は最短で1日と短くて済みます。また工事費用も安いです。
ただし、建物の構造体などによってwifi電波が各戸に届かない場合があります。設置可能な建物の目安は以下のようになります。
・構造体:木造または鉄骨造
・階数 :3階以下の低層
・部屋面積:1部屋あたり約40㎡以下
上記を超える規模の建物は、下記の「各戸設置タイプ」を選ぶことになります。
各戸設置タイプ
建物まで光回線を引き込み、そこから既存の電話線用配管などを使ってLANケーブルで各部屋までつなぎ、設置したwifiルーターを通じて無料wifiの接続を可能にします。
各戸設置タイプのメリットは、各部屋まで有線でインターネット回線をつなぐためマンションの構造体や規模、部屋の広さなどの制限を受けないことです。また部屋ごとにwifiルーターがあるため、安定した通信状態でWi-Fi接続することが可能です。
ただし各戸設置タイプで無料wifiを設置する場合は、室内工事が必要になります。あらかじめ入居者にその旨連絡をおこない、工事日程を設定してもらいましょう。そのため工事期間が長くなりやすいのがデメリットです。
賃貸マンションに無料Wi-fiを設置する方法
賃貸マンションに無料Wi-fiを設置するには、3つの方法があります。ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
共用部設置型Wi-fi
前述のように、建物に光回線を引き込み、共有部(外壁)にwifiルーターを設置し、そこから各戸にwifi電波を飛ばす方法です。
メリット・デメリット
メリットは、工事が必要なのは共有部のみなので工事期間が短く、また工事費用が安いことがあげられます。
デメリットは、建物の構造や規模によっては設置できないことになります。無理に設置した場合、Wi-fiルーターの設置場所から遠い部屋ではインターネット接続が遅くなったり繋がりにくくなったりするため、入居者からのクレームになってしまう可能性もあるため注意しましょう。
埋め込み型Wi-fi
「埋め込み型Wi-fi」とは、各戸設置タイプで各部屋に設置するWi-fiルーターの種類のひとつです。各部屋までLAN配線でつないだ後、室内の壁にコンセント型Wi-fiルーターを埋め込んで設置します。
メリット・デメリット
埋め込み型Wi-fiのメリットは、Wi-Fiルーターが室内にあるため安定したインターネット接続が可能なことです。また、コンセントタイプなので目立たず、室内の景観を妨げません。
デメリットは、室内工事が必要なことです。入居者がいる場合は、導入が完了するまで時間がかかる場合も考えられます。またノーマルタイプのLANコンセントに比べて費用が高くなるのもデメリットのひとつです。
置き型Wi-fi
「置き型Wi-fi」とは、各戸設置タイプで各部屋に設置するWi-fiルーターの種類のひとつです。各部屋までLAN配線でつないだ後、外付けの置き型Wi-fiルーターを設置します。
メリット・デメリット
置き型Wi-fiのメリットは、Wi-fiルーターが室内にあるためインターネット接続が安定することです。また、もともとアパートに有線インターネットを引いている場合は、各戸に置き型Wi-fiルーターをあらかじめ設置しておくか、入居者に設置してもらえるため工事は不要です。
デメリットは置き型Wi-fiルーターを別途購入する必要があることです。1個あたり5,000円前後なため、全戸数分となるとちょっとした金額になってしまいます。
また、置き型Wi-fiルーターは固定されていないため、退去時に持ち去られる可能性もあります。持ち去り禁止を徹底したうえで、持ち去った際のペナルティについてしっかり取り決めをしておくとよいでしょう。
なお、置き型Wi-fiルーターを入居者自身に用意してもらうことも可能ですが、「無料Wi-fi」であるからには、大家さんが準備するほうが入居者の印象がよくなるでしょう。
賃貸マンションに無料Wi-fiを設置する工事費用
賃貸マンションに無料Wi-fiを設置する場合の工事費用および月々の保守費用額が気になる大家さんも多いでしょう。ここでは、無料Wi-fiの設置費用の目安を設置タイプごとにまとめました。
【木造2階建・10戸のアパート 工事費用目安】
◆共用部設置型Wi-fi
・工事費用額:約3〜40万円
・保守費用額(月額):約1〜3万円
◆埋め込み型Wi-fi
・工事費用額:約3〜40万円
・保守費用額(月額):約1〜3万円
◆置き型Wi-fi
・工事費用額:約5〜10万円
・保守費用額(月額):なし
上記のように各無料Wi-fiを設置する場合は、工事費用のほかに保守費用等がかかります。置き型Wi-fiは、大家さんが市販のWi-fiルーターを購入して各部屋に配るため、保守費用はかかりません。
なお、上記の費用に開きがあるのは、導入する建物の構造体や部屋面積・部屋数のほか、利用するインターネット業者によっても工事費用や保守費用額が大きく異なるためです。正確な費用を知りたいときは個別に見積りを依頼する必要があります。
また、上記費用のほかにインターネット回線使用料が発生する場合もあるため、見積りの内訳をかならず確認しましょう。
空室対策として無料Wi-fiを導入する際は、費用対効果を考えたうえで検討することをおすすめします。費用額によっては費用回収までに時間がかかり、かえって資金を減らす恐れがあります。
できるだけ無料Wi-fiにかかる費用をおさえたい場合は、保守費用が安く、工事費用が無料になるサービスを実施しているインターネット業者を選ぶとよいでしょう。
まとめ
スマホの世帯普及率が83%を超え、無料wifiは今後さらに入居者に求められる設備になることが予想できます。
しかし現時点では、無料wifiを導入している賃貸マンションはまだまだ少ないのが現状です。そのため無料wifiを導入することで競合物件との差別化につながり、空室対策だけでなく退去防止にも効果が期待できます。
賃貸マンションに導入できる無料wifi設備には複数の種類があります。導入する際は所有するマンションの規模にあった無料wifi設備を選び、かならず複数の業者から見積りを取ったうえで比較検討することが重要です。
また、空室対策を念頭にアパート無料wifiを導入する際は、費用対効果も考慮しなくてはなりません。そのため設置費用は、できるだけおさえたいところです。
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