スマートロックではなくホームハブ!?ビットキーが目指す未来とは
今回インタビューさせていただいたのは、「Connect everything」をミッションに、スマートロック「bitlockシリーズ」をはじめとした様々な事業を展開されている株式会社ビットキー様です。
2018年に創業されてから、瞬く間に急成長を遂げている同社ですが、スマートロックは同社の一側面にすぎず、会社としてより大きなビジョンに向けて進んでいると聞き、同社Home事業のリードセールス&パートナーシップである上田洋介様にお話をお伺いしてきました。
スマートロックをきっかけに、同社が目指す未来が垣間見える記事となっておりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
このような方にオススメのインタビューです!
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「スマートロックに興味がある」
「物件全体をスマートホーム化してみたい」
「物件価値を高める新しいサービスについて知っておきたい」
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「ビットキー」様の公式サイト:https://bitkey.co.jp
それでは早速、「株式会社ビットキー様」へのインタビュースタート!!
株式会社ビットキー Home事業 リードセールス&パートナーシップ 上田洋介様
Q1.会社概要についてお伺いできますか?
弊社は2018年に創業し、ご紹介いただいたミッションを掲げて事業を行う会社です。
オフィスは東京本社に加え、大阪、福岡、宮崎にも拠点を構え、4拠点で約240名ほどが働いています。
①事業について
弊社では、事業領域を「暮らし」「仕事・働く」「非日常体験」に分類し、3つの領域ごとに『bitkey platform』をベースとした『homehub』『workhub』『experiencehub』のコネクトプラットフォームを提供しています。
『bitkey platform』とは
認証・認可、ID連携、分散システム、暗号化技術などを研究し、独自に組み合わせて応用・開発した“世界中のあらゆるものを柔軟につなぐ”ID連携・認証、権利処理のデジタルキープラットフォーム
>>betkey platformをより知りたい方はこちらから
※今回はhomehubの内容に絞ってインタビューを行いました
3つのサービスはそれぞれ異なる領域をターゲットにしていますが、別々に運営することが理想形ということではありません。
将来的には、3つの区分けを意識することなく、1度顔認証を登録したら、家の鍵もオフィスの鍵も同じ仕組みを利用して解錠することができ、コンビニで買い物もできるような未来を構想しています。
②技術力について
弊社のスマートロックは先程お伝えしたbitkey platformをベースに開発しており、特許取得済みの技術が使われています。
これは、スマートロックの「カギ」を扱うこと、ひいてはデジタルやリアル世界の「認証」「認可」といった、大切な場面で利用されるシステムを提供しているため、強固な技術を用いています。
③サポート体制について
弊社4拠点のなかで特に宮崎拠点はお客様のご利用をサポートするメンバーが多く所属しています。
弊社製品であるスマートロックが普及していくと、当然のことながら利用している方からの問い合わせが増えることが予想されます。
お客様自身で解決できるようサポートサイトも用意していますが、安心して利用いただけるようサポートも充実させています。
Q2.創業のきっかけは?
弊社創業は代表が感じていた課題感がきっかけになっています。
リードセールス&パートナーシップ 上田洋介様
2010年代前半の話になるのですが、当時は民泊やシェアオフィス、個人タクシーや宅配など、いわゆるシェアリングエコノミーサービスの勃興期で、現地には弊社の共同創業者である寳槻昌則も前職の任務で暮らしていたので、それらのサービスをよく利用していた経験が大きいです。
まだ生まれたてのサービスだったので、宿を貸してくれる人がネットで手際よく見つかっても、寒空のなかで鍵の受け渡しに2時間待たされたり、料理を頼んだら違う料理が配達されたりと、デジタルで便利になる一方、最終的なリアルの部分でシームレスではない部分に違和感を抱いてしまう。
そんなシェアリングサービスの勃興をリアルタイムで経験したことが、今の事業のヒントになっています。
Q3.homehubとは?
「homehub」は、あらゆるサービスをシームレスに利用できるコネクトプラットフォームで、現在は集合住宅の入居者様をはじめその周辺事業者様を対象に提供しています。
homehubのコネクトの対象は様々あるんですが、目下注力しているのは「アクセスコントロール」のスマート化です。例えば、最近はスマートロックを個人で購入される方も増えていますが、集合住宅にお住まいの場合、結局スマートにならないという課題が有るんです。
なぜなら、集合住宅には自宅のドア以外に、エントランスや宅配ロッカー、着床制限付きのエレベータなど、物理的な扉が多数存在するためです。
homehubは、これら全ての扉をまとめてスマート化し、入居者様や物件の管理者様がスマートフォンアプリやシステムから入退館をデジタル管理することができます。これにより、物理鍵を持たずにスマホ1つで外出できたり、お子様の帰宅時に通知を受け取れたりと、入居者様は安心・安全・便利な体験を手に入れることができるのです。
このようにhomehubによりスマートアクセスを可能にした物件では、入退館のみならず、より便利な暮らしが実現します。例えば、物件検索/予約サイトとの連携による仲介会社の同伴不要のスマート内見や、物流事業者との連携による玄関前・自宅内への置き配など、暮らしを便利にするあらゆるサービスを享受できるようになります。
Q4.他社と比較した際の強みは?
まず1つめは、あらゆる事業者と連携してきた「事業推進力」です。
先ほども申し上げた通り、1つの物件には多数の扉があり、さらに便利にするには物流事業者やデベロッパー、不動産システムやサービス事業者などさまざまな企業との連携が必要となります。
かねてより大手デベロッパー物件のエントランスのスマート化を進め、2022年3月にはヤマト運輸、2022年7月にはセイノーグループの企業との連携を発表するなど、置き配実現を加速化してきた事業推進力は強みの1つです。
>>ニュースリリースはこちらから
ビットキーとヤマト運輸が連携 オートロック付きマンションでの「置き配」を実現
ビットキー、セイノーホールディングスグループ「LOCCO」とオートロック付きマンションへの置き配サービスを開始
2つめは、「“汎用化”と“個性への適合”を両立する開発思想」です。
全てのマンションには個性があり、エントランスの自動ドアや宅配ボックス、エレベータごとにさまざまなメーカーが提供する製品を導入しています。
これらの製品をつなぎこむためには、個別具体的な開発を行う必要がありますが、全てのマンションへゼロベースで開発を行うと時間やコストがかかり現実的ではありません。ビットキーでは、この課題を解決するために「“汎用化”と“個性への適合”」のバランスをとった開発を進めています。
自宅玄関のカギを例にとって説明すると、ビットキーでは、鍵メーカーとの共同開発も含めて全5種類のスマートロックを提供し、物件に応じて設置する製品を変えています。
あらゆる製品とつなげることができる“汎用的”な「homehub」と、物件に導入されたハードウェア製品の“個性への適合”という両輪で提供することで、スピード感と個別要望への柔軟な対応を実現しています。
Q5.どれぐらいの方がサービスを利用されていますか?
具体的な導入数などは非公開になっていますが、企業規模の大小問わず非常に多くのお客様に現在サービスをご利用いただいております。
<サービス導入企業例>
2022年1月には賃貸管理大手のレオパレス21に弊社サービスを採用いただき、全国44万戸への設置が決まっております。
Q6.今後の展望は?
デジタルとリアルを「コネクト」する範囲を広げ、世の中に最も大きな価値を新たに生み出していきたいと考えております。
どんな建物でも「トビラ」(物理的な扉)は必ずついています。
そしてデジタル化が進む現代においては、さまざまなサービスのログインもいわば「トビラ」(デジタル空間における扉)です。
このように、リアルとデジタルの「トビラ」の数だけ「カギ」が必要です。
デジタルIDという概念と結びつけ、プラットフォーム化することで、人々の生活を今までにないほど画期的に豊かにしていきたいと考えております。
GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftの頭文字を取った米国の代表的ITカンパニー群)のように、新興企業であっても、彼らのサービスが”ない”世界と”ある”世界を比較した際に、誰もがその差を明確に感じるような成し遂げたものを、日本発のスタートアップでつくり、ここまでのレベルを肌で感じたい、それをむしろ牽引したい、と考えています。
株式会社ビットキーの会社概要
会社名 |
株式会社ビットキー |
本社所在地 |
東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン9F |
代表取締役 |
江尻 祐樹、福澤 匡規、寳槻 昌則 |
会社HP |
最後に
スマートロックだけでなく、あらゆるサービスを繋げていくというコンセプトに沿って、どんどん事業領域を広げていっている同社の未来にとてもワクワクした時間でした。
上田様が話していたように、オフィスも自宅も外出先での決済なども全てがスムーズにつながっていく未来を同社が実現するのを個人的にも楽しみに待っていたいと思います!
個人での利用はもちろんのこと、大家さんであれば物件を丸ごと効率化できるサービスになっておりますので、興味ある方はぜひお問い合わせしてみてください。
サービスに関するお問い合わせはこちらから
株式会社ビットキーの上田洋介様、北島香織様、この度はお忙しい中、誠にありがとうございました!