会計ソフトとは?おすすめの会計ソフトを徹底比較!特徴や料金など
日々の会計業務を効率化するために、また来たる確定申告に向けて、会計ソフトの導入を検討中の企業様や個人事業主様は多いのではないでしょうか。
しかし会計ソフトには、クラウド型やインストール型、有料・無償、さまざまな形態のものがあり、それぞれどのようにちがうのか? 自分に合うソフトがわからない、というケースが非常に多いです。
そこで今回は、会計ソフトの選び方について、「クラウド型」と「インストール型」の違いや比較ポイントを徹底解説します。
またクラウド型とインストール型、それぞれおすすめの会計ソフトについて特徴や料金を紹介します。
これから会計ソフトの導入を検討中の人は、各ソフトの特徴を理解して自身にあった会計ソフトを選ぶ際の参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.会計ソフトとは?
- 2.会計ソフトの比較ポイント
- 2.1.クラウド型 or インストール型?
- 2.2.コストパフォーマンス
- 2.3.確定申告方式に対応しているか?
- 2.4.個人事業主 or 法人?
- 2.5.利用する端末やOSとの相性
- 2.6.機能性や操作性、使いやすさ(UIなど)
- 2.7.税理士が対応してくれるかどうか
- 3.会計ソフトを選ぶならクラウド型?インストール型?それぞれ特徴を解説
- 3.1.クラウド型の特徴
- 3.1.1.個人事業主やフリーランスに向いている
- 3.1.2.インストール不要でネット環境があればどこでも使える
- 3.1.3.PC、スマホ、タブレットなど複数の端末で利用可
- 3.1.4.月額または年額の利用料が発生する
- 3.1.5.アップデートは自動
- 3.1.6.WindowsだけでなくMacでも対応している
- 3.2.インストール型の特徴
- 3.2.1.中小企業などの法人に向いている
- 3.2.2.ソフトをインストールしなければならない
- 3.2.3.ネット環境に関係なくオフラインで使用可能
- 3.2.4.月額利用料は不要
- 3.2.5.アップデートは手動でおこなう必要がある
- 3.2.6.セキュリティが高い
- 3.2.7.多機能で様々なタイプに対応している
- 3.2.8.Windows対応のものが多い
- 4.おすすめのクラウド型会計ソフト
- 4.1.マネーフォワード クラウド確定申告
- 4.2.freee会計
- 4.3.弥生会計オンライン
- 4.4.HANJO会計
- 4.5.クラウド円簿
- 5.おすすめのインストール型会計ソフト
- 5.1.弥生会計23
- 5.2.勘定奉行J11
- 5.3.わくわく(らんらん)財務会計8
- 5.4.会計王22
- 5.5.MJSかんたん!会計
- 6.用途にあった会計ソフトを選ぼう
- 7.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
会計ソフトとは?
会計ソフト(または経理ソフト)とは、会計処理を効率的におこない、決算に必要な帳簿書類を作成するためのソフトウェアを指します。
一般的に勘定科目の仕訳をもとに各種台帳や総勘定元帳などの帳簿を自動作成する機能があり、経理・会計業務の削減に有効なツールとして企業や個人事業主に広く活用されています。
会計ソフトには以下のような機能があります。
・仕訳・記帳機能
・決算書作成
・見積・請求・納品書作成
・レポート・集計
・出入金管理
・資金繰り監理
・経営分析
・税申告
なお会計ソフトには上記の機能以外にも、給与計算機能を含むものなど、さまざまな種類があります。会計ソフトを導入することで紙の領収書を手動で仕訳する手間がなくなり、会計業務の効率化やコア業務への集中から売上アップなどにも効果的です。
会計ソフトの比較ポイント
たくさんの種類がある会計ソフトのなかから自分に合った会計ソフトを選ぶのは大変です。
ここでは会計ソフトを選ぶ際に比較したいポイントについて解説します。
クラウド型 or インストール型?
会計ソフトには、オンライン上で使用する「クラウド型」とパソコンにインストールするタイプの「パッケージ型」の2種類があります。どちらも一長一短があるので、それぞれの特徴を比較して、向いているソフトを選びましょう。
【クラウド型会計ソフトの特徴】
クラウド型会計ソフトは、パソコンへのインストール不要でクラウド上(オンラインのインターネット上)で使用できるのが最大の特徴です。
クラウド上でデータを管理するため、アクセス権さえ認められていれば特定のデバイス(使用できる端末)でなくても使用できるのがメリットです。休日にわざわざ会社に行かずとも、自宅のパソコンで作業することも可能になります。
また、インターネットを通じて常に最新版に更新させるため個別にバージョンアップする必要もありません。法改正などの対応も迅速です。
ただし、クラウド型会計ソフトはインターネット環境がないと使用できません。通信障害などが起きた場合は作業ができなくなるのがデメリットです。
さらにインターネットに接続している以上、セキュリティに十分注意する必要があります。会計ソフトメーカー各社ではセキュリティ強化に力を入れているため、情報の流出などの恐れはほとんどありませんが、パスワードの取り扱いには注意しましょう。
なお、クラウド型会計ソフトはソフトの購入料金は不要ですが、利用には定期的(毎月、毎年など)に使用料を支払うのが一般的です。そのため長い目で見ると費用が大きくなることがあります。
【パッケージ型会計ソフトの特徴】
インストール型の会計ソフトはその名の通り、特定のパソコンへ会計ソフトをインストールして利用します。
ソフトをインストールしたパソコンを直接操作しない限りデータにアクセスできないので、セキュリティが高いという特徴があります。
一方、インストールしたパソコンでしか作業できず、またバージョンが変われば、その都度手作業で対応する必要があります。
なおパッケージ型会計ソフトは購入費用が発生します。ただ、一度購入してしまえば利用料などは不要な場合がほとんどです。なおサポートサービスなどに加入する場合は、別途費用が必要になるメーカーもあります。サポートサービスなどに加入していない場合は、大きな改正にともなってソフトの買い替えが必要になるケースもあるので注意しましょう。
なお、クラウド型とインストール型のさらに詳しい特徴は、後述する『会計ソフトを選ぶならクラウド型?インストール型?それぞれ特徴を解説』をご覧ください。
コストパフォーマンス
会計ソフトの導入には、初期費用(ソフト購入代金)や定期利用料(月額や年額)、サポート費用などが必要になります。
一般的にインストール型の会計ソフトは初期費用が必要ですが、定期利用料が少額または不要な場合が多いです。逆にクラウド型は初期費用が発生しませんが、定期利用料を支払って使用します。
どちらを選ぶにしても、会計ソフトは1年限りではなく継続して利用することを前提に導入します。そのため長期的にみて、定期的な入れ替えコスト・ランニングコストを比較したうえで予算に合うものを選ぶとよいでしょう。
会計ソフトに無料版やお試し版がある場合は、一度使用してみることをおすすめします。
確定申告方式に対応しているか?
会計ソフトを利用して確定告をおこなう場合は、「確定申告書類を作成する機能」があるか、「電子申告」が可能かどうかもかならずチェックしてください。
これまでの各手申告は所定の用紙に手書きで記入するか、「e-Tax(国税の電子申告・納税ができるシステム)」などを使わないと確定申告書類を作成できませんでした。しかし、確定申告書類作成機能付きで電子申告ができる会計ソフトであれば、簡単に申請書類を作成でき、それをオンラインで申告することが可能です。
また、確定申告の白色申告と青色申告は、それぞれ必要となる書類が異なるため、自身の確定申告方式(白色申告または青色申告)に対応しているソフトを選びましょう。
個人事業主 or 法人?
会計ソフトには、「個人事業主向け」と「法人向け」があり、自身がおこなう税申告の種類や事業形態などを考慮したうえで適切なソフトを選びましょう。
個人事業主と法人では所得税率や計上できる経費の種類などが異なります。そのため、個人事業主なら個人事業主向けのソフト、法人であれば法人向けのソフトを選ぶことが重要です。
利用する端末やOSとの相性
会計ソフトを選ぶ際は、対応しているデバイスやOSをかならず確認しましょう。
クラウド型の会計ソフトは、ほとんどの場合Windows、Macのどちらにも対応していますが、インストール型の会計ソフトはMacに対応していない場合もあるため注意が必要です。
またパソコンだけでなく、スマートフォンなどでソフトを使用する場合は、それぞれのデバイスに対応している会計ソフトを選びましょう。
機能性や操作性、使いやすさ(UIなど)
会計ソフトを選ぶ際は、どういった機能があるか、操作性や使いやすさはかならずチェックしましょう。
機能に関しては、自社の会計業務上必要な機能(請求書の発行や給与計算など)の要不要
を見定めたうえで、どのソフトが最適なのか判断する必要があります。
レイアウトがわかりにくかったり、操作性が悪かったりすると却って作業効率がダウンしかねません。担当者が変わってもすぐに操作方法が分かるユーザーインターフェースが理想です。
またクラウド型の場合はインターネット上のサーバーに情報を記録するため、パッケージ型と比べて多少のレスポンスがみられることがあります。
取引がそれほど多くない場合は問題ありませんが、取引が多い場合にはそのレスポンスがストレスになるかもしれません。
操作性や使いやすさの感想は、税務・会計知識の有無や使用者個人によって異なります。まずは無料体験版などを試してみて最適なものを選ぶとよいでしょう。
会計ソフト導入後のユーザーサポート内容も大事なチェックポイントです。会計ソフトメーカーによってサポート内容は異なります。
操作中の「困った」に対応してほしいのであれば、電話での問い合わせやリアルタイムで質疑応答ができるサポートサービスのあるソフトを選びましょう。
税理士が対応してくれるかどうか
顧問税理士がいる場合には、税理士が対応している会計ソフトを確認しましょう。
会社と税理士のあいだでデータの共有をおこなう場合は、同じ会計ソフトであることが求められます。
また、クラウド型の会計ソフトを双方で利用すれば、、こまめなやり取りをスピーディーにおこなえるのでおすすめです。
会計ソフトを選ぶならクラウド型?インストール型?それぞれ特徴を解説
ここではクラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトについて、それぞれの特徴について解説します。
クラウド型の特徴
ここではクラウド型会計ソフトの特徴をまとめました。
個人事業主やフリーランスに向いている
クラウド型の会計ソフトは、利用料金が安いプランのサービスも数多く提供されています。そのため会計ソフトの導入費用・利用料金を安くおさえたい個人事業主やフリーランスにおすすめです。また経理初心者でも簡単に操作できる仕様のものが多いです。
その場合はかならず「個人事業主向け」の会計ソフトを選びましょう。
一方で専門的な会計処理ができないソフトも少なくないため、法人でクラウド型会計ソフトを選ぶ際は必要な機能が含まれている「法人向け」であるかどうか確認しましょう。
インストール不要でネット環境があればどこでも使える
クラウド型会計ソフトの最大の特徴は、ソフトをインストールする必要がない点です。アカウント登録後、インターネット上でログインしてソフトを使用します。
ただし、インターネット環境がなかったり、通信トラブルが起ったり、インターネットにつながらない状態では会計ソフトが使えません。また定期的にメンテナンスがおこなわれますが、そのあいだはソフトを使用できないため、メンテナンスの予定を把握しておく必要があります。
PC、スマホ、タブレットなど複数の端末で利用可
オンライン型会計ソフトは会社のパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどさまざまな端末を使って出張先や自宅など、場所や時間を選ばずに作業が可能です。加えて、各会計ソフト会社ではスマ―トフォン用のアプリなども開発しているため、今後さらにクラウド型ソフトの利便性の向上が期待できます。
月額または年額の利用料が発生する
クラウド型会計ソフトの料金形態は、初期費用(ソフトと購入費)は不要ですが、月額または年額制で利用料金が発生します。
料金は各メーカーによって異なり、安価なものであれば月額1,000円程度の会計ソフトもあります。なお、利用料金にはバージョンアップ費用が含まれているもの、いないものさまざまです。
インストール型会計ソフトは安いもので20,000円以上、なかには数十万円という高額なソフトもあり、さらにバージョンアップごとに費用が発生する場合もあります。コストを少しでもおさえたいのであればクラウド型ソフトがおすすめです。
アップデートは自動
会計ソフトを使用するにあたって、消費税率の変更、減価償却の方法の改正などの法令改正に沿ったバージョンアップはその都度必要になりますが、クラウド型会計ソフトは、自動で法令改正に対応したバージョンに更新されます。
なにもしなくても常に最新のシステムを利用できるので、ユーザー自身でバージョンアップ版のインストール作業などは不要、しかも処理を間違えることもありません。
WindowsだけでなくMacでも対応している
会計ソフトによって利用できるOSは異なりますが、インストール型はWindows版のみのものも多いです。しかしクラウド型会計ソフトはインターネットにつながっていパソコンンで作業するため、Windows版とmac版のどちらも利用できます。
インストール型の特徴
ここではインストール型会計ソフトの特徴をまとめました。
中小企業などの法人に向いている
インストール型の会計ソフトは複雑な税務処理に対応している製品が多く、また使用者にとって使いやすいようにレイアウトを自由にカスタマイズできるなどの特徴があります。
特に事業規模が大きい法人や財務分析・業績管理に活用をしたい場合は、インストール型がおすすめです。
なお前述したように、会計ソフトは「法人向け」と「個人事業主向け」の2種類があるので、間違わないようにしましょう。
ソフトをインストールしなければならない
インストール型会計ソフトを使用する際は、まず会計ソフトを購入し、使用しているパソコンに会計ソフトをインストールする必要があります。
基本的にソフトをインストールしたパソコンでしか起動できず、データも同じパソコンの中で保存する形式となるため、セキュリティ面ではクラウド型の会計ソフトよりも強固といえるでしょう。
一方で、インストールしたPCでしか操作できないので、外部のパソコンやスマホなどほかのデバイスで利用はできません。
ネット環境に関係なくオフラインで使用可能
特定のパソコンに直接インストールして使用するため、インターネットの接続の有無にかかわらず会計ソフトを使用できます。セキュリティ面を考慮して、あえてインターネットに接続していないパソコンにインストールするケースもあります。
またオフラインで使用するインストール型ソフトは、入力のタイムラグなどがないため、大量のデータ入力や読み込みもスピーディーにおこなえるのでストレスを感じることもないでしょう。
月額利用料は不要
インストール型会計ソフトは、家電量販店やWeb上でパッケージを購入し、パソコンにダウンロードしてしまえば月額料金はかからないのが一般的です。(メーカーによって異なります)
ソフトの価格は20,000円程度のものから、数十万円、数百万円の高額なものまで幅が広いです。
ただし、サポートサービスなどに加入する場合は別途費用が必要になる場合もあります。またサポートサービスに加入していない場合、インストールしたバージョンで対応できない大きな法改正などが起こると、新たなソフトを購入し、再度インストールが必要になるケースもあるため注意が必要です。
アップデートは手動でおこなう必要がある
法改正などによるシステムのバージョンアップなどをおこなう場合も手作業で対応する必要があります。バージョンアップを忘れてしまうと法改正した箇所が反映されず、間違った数字になってしまうため、システムのバージョンアップは非常に重要です。
なお、会社によってはバージョンアップ費用が別途必要になる場合もあります。
セキュリティが高い
前述したように、インストール型会計ソフトはインストールしたパソコンでしか起動できず、データも同じパソコンの中で保存する形式です。そのため、データを見たり取り出したりするにはパソコンを直接起動する必要があるため、オンラインで使用するクラウド型に比べてセキュリティが高いといえます。
多機能で様々なタイプに対応している
インストール型会計ソフトは、使用者が利用しやすいように自由にカスタマイズできる仕様のものが多いです。たとえば、勘定科目や科目区分をある程度自由に変更するなど、自社の会計処理がしやすくなるようにカスタマイズが可能です。
また、帳簿データの保存量を増やしたり、帳簿以外の書類を作成したり、経営レポートを記録したりといった、会計以外の機能が充実しているソフトも多くみられます。
ただし、機能が増えるほどソフトの料金も高額になるので、業務に必要な機能を把握したうえでソフトを選ぶとよいでしょう。
Windows対応のものが多い
インストール型の会計ソフトはWindowsに対応したものが多く、Mac対応のソフトは種類が限られています。
一方クラウド型はWindowsでもMacでもオンライン環境があれば使用できるので、Mac対応の会計ソフトを選ぶ際は検討してみるとよいでしょう。
おすすめのクラウド型会計ソフト
クラウド型会計ソフトには、さまざまな種類やプランがあり、利用料金にも幅があります。事業の規模や確定申告方法、予算などに応じて適切なソフトを選びましょう。
ここではおすすめのクラウド型会計ソフトを5つ紹介します。
マネーフォワード クラウド確定申告
「マネーフォワード クラウド確定申告」は株式会社マネーフォワードが提供する個人向け
(個人事業主・副業)の確定申告用クラウド型会計ソフトです。
〇製品タイプ:クラウド型会計ソフト
〇初期費用:0円
〇料金プラン(マネーフォワード クラウド確定申告)*税抜き
・パーソナルミニ年額プラン:800円/月(年額 9,600 円)
・パーソナルミニ月額プラン:980円/月
・パーソナル年額プラン:980円/月(年額 11,760 円)
・パーソナル月額プラン:1,280円/月
・パーソナルプラス年額プラン:2,980円/月、年額 35,760 円
「マネーフォワード クラウド確定申告」は、入力から申告まで、確定申告に必要な機能が揃った会計ソフトです。
プランは、副業などで確定申告をおこなう「パーソナルミニ」、自営業、個人事業主として確定申告する「パーソナル」、そして確定申告の操作などの電話サポートが付いた「パーソナルプラス」の3種類があり、それぞれ1ヶ月の無料トライアルが可能です。
銀行やクレジットカードから自動取得した明細データを自動仕訳し、レポートまでを自動作成してくれるので会計業務にかかる時間や手間を大幅に削減でき、経営状態の把握にも役立ちます。
そして確定申告時は、白色申告・青色申告、それぞれに応じた必要な書類の自動作成やさまざまな所得や控除に対応可能です。もちろん電子帳簿保存法に対応しているので、紙帳簿は自動でデータ化され、保管は不要になります
Windows、MacどちらのOSにも対応、スマホ向けアプリも提供しているので会社だけでなく自宅でも作業がおこなえます。
なお、マネーフォワード クラウドには、以下のような法人向け会計ソフトも用意されています。
〇小規模〜中小企業向け(目安50名以下)年額プラン:2,980円/月〜、35,760円/年〜
〇小規模〜中小企業向け(目安50名以下)月額プラン:3,980円/月〜
〇IPO準備・中堅〜上場企業向け(目安51名以上):要問合せ
小・中規模だけでなく、規模の大きな法人にも対応できる会計ソフトです。
freee会計
画像:freee会計
「freee(フリー)会計」は、freee株式会社が提供するクラウド型会計ソフトです。利用事業者数は約100万社超という、クラウド型会計ソフトのシェアNo.1の
〇製品タイプ:クラウド型会計ソフト
〇初期費用:0円
〇料金プラン(個人事業主向け)*税抜き
・スターター年額プラン:980円/月(年間11,760円)
・スターター月額プラン:1,480円/月
・スタンダード年額プラン:1,980円/月(年間23,760円)
・スタンダード月額プラン:2,680円(税抜)/月
・プレミアム年払い:3,316円/月(年間39,800円)
参考:freee会計
Freeeの公式サイトにかかれているように、「はじめての経理でも簡単・ミスなく使える会計ソフト」なのがfreeeの特徴です。
銀行口座やクレジットカードの取引データを自動で仕訳・登録をしてくれる機能があるので確定申告に必要な書類も簡単に作成することが可能です。
そのほか、損益分析などのレポート機能やキャッシュフローの確認、損益状況の把握など、さまざまな用途に活用することができます。
またfreeeアプリを使用してレシートや領収書を撮影するだけで、その日付や金額を自動で読み取り、会計処理をしてくれるので会計の知識も専門用語も不要です。ただ、会計ソフトを扱ったことのある経験者にとっては、かえって使いにくい可能性があるため注意しましょう。
加えて、弥生会計シリーズは全国10,000以上の税理士・会計事務所と提携してます。会計ソフトの利用者に税理士が必要になった場合、弥生会計が税理士を推薦してくれるサービスもあるので、これから開業する人や、経理初心者には心強い味方となるでしょう。
さらにfreee上で質問に答えるだけで簡単に確定申告書類を作成でき、書類を電子申告で税務署に申告書を提出することも可能です。
なお、WindowsとMacのどちらにも対応しており、Macから確定申告の電子申告ができるのは日本でfreeeだけになります。
Freee会計の利用プランは、日々の経理の効率化から確定申告までを一括でおこなえる「個人事業主向け」、経理全体の効率化を目指す「法人向け(20名以下)」、そして課題応じたに改善策を提案してくれる「中規模企業向け(21名以上)」の3種類です。
他社の会計ソフトよりも年間の利用料が安く、また料金にはバージョンアップ費用やカスタマーサポート費も含まれているのが大きな特徴です。また30日間の無料トライアル期間が用意されているので、機能や操作性を確認したうえで導入を検討できます。
弥生会計オンライン
画像:弥生会計オンライン
「弥生会計オンライン」は弥生株式会社が提供するクラウド型会計ソフトです。老舗の会計ソフトメーカーとして、これまで蓄積された会計ソフトのノウハウが反映されています。
〇製品タイプ:クラウド型会計ソフト
〇初期費用:0円
〇料金プラン(弥生会計オンライン)*税抜き
・セルフプラン: 26,000円/年
・ベーシックプラン: 35,200円/年
*はじめての利用の場合、1年間0円、起業2年以内の場合2年間0円のキャンペーン実施中
参考:弥生会計オンライン
中小規模法人向けの会計ソフトである弥生会計オンラインは、銀行口座やクレジットカードとの連携で取引データを自動的に取り込んで仕訳してくれます。そのため会計知識がなくても取引の入力はもちろん帳簿作成やレポート作成、決算書の作成まで簡単におこなえるので、会計業務にかける時間を大幅に短縮できるでしょう。
また弥生オンラインは、手厚いサポートにも定評があります。仕訳相談や経理業務相談を電話やチャット、メールで受けることが可能です。また万一、パソコンが壊れてもデータは自動でバックアップされているため安心です。(プランによってサポート内容が異なります)
なお弥生オンラインには、個人事業主専用の会計ソフトとして「やよいの白色申告オンライン」と「やよいの青色申告オンライン」の2種類があり、それぞれ3つのプランが用意されています。
どちらもフリープラン(セルフプランのみ)を提供しており、確定申告に必要な機能を無料で利用することができます。
やよいの白色申告オンラインのセルフプランは永年無料、やよいの青色申告オンラインのセルフプランは初年度のみ無料になります。
ただし、上記のフリープランではサポートを受けられないため注意しましょう。
HANJO会計
画像:HANJO会計
「HANJO会計」は、カシオ計算機株式会社が提供するクラウド型会計ソフトです。飲食店の業務に特化した会計ソフトとして、仕入のコスト管理や売上管理など、飲食店にとっての必須機能が盛り込まれています。
〇製品タイプ:クラウド型会計ソフト
〇初期費用:0円
〇料金プラン *税込
・有料プラン:1,078円
参考:HANJO会計
HANJO会計の大きな特徴は、パソコンがなくても、スマホ1台で入力から確定申告まで完結できる点です。
使用方法も、スマホでレシートを撮るだけで自動的に仕訳してくれ、クレジットカードや銀行口座経由の取引を自動で取り込み、自動で仕訳してくれます。
確定申告書の作成も案内通りに操作するだけ。スマホで作成した書類をプリンターで印刷して提出、e-Taxで提出するだけで完了できます。
また、はじめて使うときから決算が終わるまでの一連の経理業務を、8つのNAVI がサポートしてくれるので会計ソフトをはじめて使う人も安心です。
1. はじめてNAVI:初期設定などで不明点をナビゲート
2. やることNAVI:税務などのスケージュールをナビゲート
3. 操作NAVI:操作全般をナビゲート
4. データ取り込みNAVI:他社からの乗り換えデータも簡単に取り込みできます
5. 仕訳NAVI:自動仕分けをしてくれます
6. 経営NAVI:儲かるお店作りを支援してくれます
7. 固定資産NAVI:減価償却費の計算も簡単におこなえます
8. 確定申告NAVI:確定申告に必要な書類を作成、してくれます
なお、申込み月の翌月末まで利用できる無料プラン(お試し利用)が用意されているので、実際に体験してみるとよいでしょう。
飲食店向けのクラウド型会計ソフトを検討する際は、ぜひ候補に加えてください。
クラウド円簿
画像:クラウド円簿
「クラウド円簿」は、株式会社円簿インターネットサービスが提供するクラウド型会計ソフトです。基本無料で利用することができるため、コストを安く抑えたい場合に向いています。
〇製品タイプ:クラウド型会計ソフト
〇初期費用:0円
〇料金プラン:0円
参考:クラウド円簿
クラウド円簿の最大の特徴は、基本機能が無料で使用できる点です。オンライン型会計ソフトの多くは月額または年額で利用料金を支払いますが、クラウド円簿は広告を収益化することで、それらの利用料金なしで会計ソフトを提供しています。
他社では使用できる機能が制限されることの多い無料プランですが、クラウド円簿はすべての機能を無料で利用することができるため、コストを安くおさえたい個人事業主やフリーランスにおすすめです。
また法人向けの決算書の作成が可能なので、さまざまな種類の事業や事業規模に対応しています。
なお、弥生会計から今までのデータを取り込み可能なので、会計ソフトを変えても最初から入力する必要はありません。
無料で利用できるクラウド円簿ですが、残念ながら電話やチャットでの公式サポートはおこなっていません。そのため会計ソフト未経験者や慣れていない人には不向きと言えます。
また、ここで紹介してきたほかのクラウド型会計ソフトには搭載されている、自動仕分けなどの機能には対応していないのがデメリットになります。
おすすめのインストール型会計ソフト
インストール型会計ソフトは高機能のものも多いですが、機能の多さに比例して価格も高額になります。コスト重視で会計ソフトを選ぶ際は、事業形態に必要な機能が最低限備わったソフトを選ぶとよいでしょう。
ここではおすすめのインストール型会計ソフトを5つ紹介します。
弥生会計23
画像:弥生会計23
「弥生会計」は、株式会社弥生が提供するインストール型の会計ソフトです。23年間にわたり売上実績No.1を保持し、ユーザーに圧倒的な支持を受けています。最新バージョンは「弥生会計23」です。
〇製品タイプ:インストール型会計ソフト
〇初期費用(弥生会計23 初年度優待価格) *税抜き
・スタンダード:48,000円~74,950円
・プロフェッショナル:80,000円~117,500円
・プロフェッショナル(2ユーザー):105,000円~155,000円
*30日間無料体験あり
*あんしん保守サポート1年間0円または特別価格でご提供キャンペーン実施中(2022年12月)
参考:弥生会計23
弥生会計の最新バージョンである「弥生会計23」は、スタンダードとプロフェッショナルそれぞれに3種類のオプションが用意されており、上位のプランになるほど手厚いサポートを受けることができます。
弥生会計オンライン同様、銀行口座やクレジットカードとの連携で取引データを自動的に取り込んで仕訳してくれます。そのため会計知識がなくても取引の入力はもちろん帳簿作成やレポート作成、決算書の作成まで簡単におこなえるので、会計業務にかける時間を大幅に短縮できるでしょう。
また弥生会計 23では、弥生オンラインではできなかった、「製造原価対応」や「経営分析・予実管理(プロフェッショナル以上で対応)」が使用可能となります。
なお、インストール型会計ソフトの弥生会計23に対応しているOSはWindowsのみとなります。MacOSのパソコンを使用している場合は「弥生オンライン」の利用をおすすめします。
勘定奉行J11
画像:勘定奉行J11
「勘定奉行」シリーズは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供するインストール型の会計ソフトです。導入実績累計69万社を誇る会計ソフトです。
〇製品タイプ:インストール型会計ソフト
〇初期費用:20,000円(初期登録費用として初年度のみ発生)*税抜き
〇料金プラン(勘定奉行J11) *税抜き
・年間利用料(OMSS含む):40,000円/年
参考:勘定奉行J11
勘定奉行シリーズの「勘定奉行J11」は、シンプルな操作なのに加えて画面イメージや図解入りのわかりやすいマニュアルがあるので、だれにでも簡単に使える仕様になっています。
また勘定奉行J11は、ほかの「奉行」シリーズと連携することで業務効率とデータの正確性を向上できます。また豊富な機能を備えているため、さまざまな業種や業務に幅広く対応することが可能です。
勘定奉行J11は、インストール型会計ソフトにはめずらしく年間利用料金が発生します。できるだけ低コストで会計ソフトを利用したい場合は、他社のインストール型ソフトかクラウド型ソフトを検討しましょう。
まずは、勘定奉行J11はお試し期間として60日間無料で使用できるので、無料期間に勘定奉行J11の使い勝手などを確認することをおすすめします。
なお、勘定奉行J11が対応しているOSは、Windows 11またはWindows 10になります。それ以外のバージョンのWindowsやMacにはインストールできないので注意しましょう。
わくわく(らんらん)財務会計8
「財務会計」シリーズは、株式会社コラボが提供するインストール型会計ソフトです。財務会計シリーズには「わくわく財務会計8」のほか、複数台(最大5台)で使用できる「らんらん財務会計8」、個人事業主の青色申告に対応している「わくわく青色申告8」があります。
〇製品タイプ:インストール型会計ソフト
〇初期費用 *税込
・わくわく財務会計8:24,200円(希望小売価格)、19,600円(エコパッケージ)
・らんらん財務会計8:46,200円(希望小売価格)、39,600円(エコパッケージ)
・わくわく青色申告8:14,300円(希望小売価格)、11,000円(エコパッケージ)
*エコパッケージはダウンロード用CD-ROMのみの梱包で、プログラムはダウンロードでインストールするため、利用するパソコンにインターネット環境が必要です。
*ダウンロード版は、それぞれのエコパッケージ料金より1,100円(らんらん財務会計8は2,200円)安くなります。
参考:わくわく(らんらん)財務会計8
わくわく(らんらん)財務会計8は、小規模の企業向けの仕様と初心者でも使いやすい会計ソフトとして人気のシリーズです。決算までの経理作業はもちろん、損益分岐点グラフや財務構成グラフなどの経営ツールを利用できるので経営状況の把握も簡単です。
また、メールやFAXによる問い合わせ、アップデートサービス、法改正や実務などの情報配信など、ユーザー登録をおこなえば無料で利用できます。
そして、わくわく(らんらん)財務会計7は、他社のインストール型会計ソフトと比較して、料金が安価な点も魅力のひとつです。
インストールにインターネットを利用するエコパッケージ版は通常版よりも数千円安く、それよりもさらに安いダウンロード版もあるので、できるだけ費用をかけずに会計ソフトを導入したい人にはおすすめです。
いずれも無料体験版は30日間利用でき、そのまま製品版を購入する場合は、体験版で入力したデータをそのまま移行することが可能です。
なお、わくわく(らんらん)財務会計8は、Windows11/10/8.1のみでしか使用することができません。パソコンがMacの場合は別の会計ソフトを検討しましょう。
会計王22
画像:会計王
「会計王」シリーズは、ソリマチ株式会社が提供するインストール型会計ソフトです。27年のロングセラーとして顧客満足度が高い会計ソフトです。最新バージョンは「会計王22」になります。
〇製品タイプ:インストール型会計ソフト
〇初期費用
・会計王22:44,000円(税込、希望小売価格)
・会計王22NPO法人スタイル:44,000円(税込、希望小売価格)
・みんなの青色申告:10,780円(税込、希望小売価格)
*初年度は「バリューサポート」が無料で利用可能。(2年目以降、みんなの青色申告6,600 円、会計王33,000 )
参考:会計王
会計王22は、中小企業向けの会計ソフトです。出金のある銀行や信用金庫、クレジットカード、電子マネーを設定しておけば「MoneyLink」によって定期的に明細を自動で取り込んで仕訳を作成してくれます。手間と時間のかかる帳簿入力が不要になるので、作業効率の大幅上昇が期待できます。
また会計王シリーズの手厚いサポートもロングセラーの理由のひとつです。導入前の不明点や質問をZoomでオンライン相談できるので安心です。
製品版導入後は「バリューサポート」に加入すると以下のサポートが受けられます。
・サポートセンター
専属オペレーターが製品操作や活用方法、トラブル解決まで迅速に対応します。電話、メール、チャット、FAXで相談可能。
・次期製品無償提供
新製品発売時は製品が無償で提供されます。
・法令改正対応保証
法令改正・消費税改正も迅速に対応してもらえます。
そのほかにも、クラウド上のストレージが無料利用可能、確定申告ソフトの無料ダウンロードなど、通常は有償のサービスを無料(または優待料金)で利用できます。
なお、会計王シリーズはWindowsのみの対応となります。MacOSのパソコンの場合はインストールできないので、他社の会計ソフトの導入を検討しましょう。
MJSかんたん!会計
画像:MJSかんたん!会計
「MJSかんたん!会計」シリーズは、株式会社ミロク情報サービスが提供するインストール型会計ソフトです。「もっともベーシックな会計ソフト」として人気です。最新バージョンは「MJSかんたん!会計13」になります。
〇製品タイプ:インストール型会計ソフト
〇初期費用 *税込
・MJSかんたん!会計13:20,490円
・MJSかんたん!会計13 +あんしん!サポートパッケージ(保守1年):28,900円
*MJSかんたん!会計13 +あんしん!サポートパッケージは、3年(+12,000円)と5年(+22,000円)も選べます。
参考:MJSかんたん!会計
MJSかんたん!会計13は、小規模企業や個人事業所向けの会計ソフトです。多彩な入力支援機能を搭載し、使いやすいレイアウトと充実したアシストメニューから、初心者やパソコン作業に慣れていない人でも簡単に使える仕様となっています。
集計資料や分析機能に加えて、あらかじめ支店や店舗ごとに部門を設定しておくことで、それぞれの部門ごとに財務状況の判断もおこなえます。コンパクトながら日常の業務効率の向上や経営分析に役立つ機能が満載されています。
また、MJSかんたん!会計13は、インストール型会計ソフトとしては比較的安価です。そのため導入時の初期導入費用をできるだけ抑えたい場合におすすめです。
ただし、MJSかんたん!会計13でサポートを受けるには、あんしん!サポートパッケージ版を購入する必要があります。別途オプションなどでサポートは受けられないので注意しましょう。
用途にあった会計ソフトを選ぼう
会計ソフトを選ぶ際は、事業形態や事業規模に合ったソフトを選ぶ必要があります。そのうえで、クラウド型かインストール型か、どのような機能や操作性を優先するのかなど、さまざまな角度からソフトを比較し、自身に最適な会計ソフトを選びましょう。
各社が提供している会計ソフトの多くは無料お試し期間を設けています。まずは無料版を使ってみて、機能に問題はないか、使い勝手は悪くないかなど確認することをおすすめします。
以下記事内でも詳しく会計ソフトが比較されておりますので参考にしてみてください。
記事:【2024年版】会計ソフトおすすめ27製品!比較表つきで解説