オートロックの鍵を紛失した際の対処法!マンションの鍵を紛失したら弁償費用はいくら?
防犯意識が高まるなか、賃貸でも人気なのがオートロックシステム付きの物件です。しかし、オートロックの鍵を紛失したことで、「マンション全戸の鍵の交換費用を請求される」といった弁償を心配する声も聞こえてきます。
そこで今回は、賃貸マンションのオートロックの鍵紛失に関して、失くした際の対処方法や紛失防止対策法、鍵の交換費用について解説します。
目次[非表示]
- 1.オートロックシステムの仕組み
- 2.オートロックシステムの鍵紛失時の対応手順
- 2.1.オートロックシステムの鍵を紛失した場合の対応方法
- 2.1.1.1.マンションの管理会社に連絡する
- 2.1.2.2.警察へ鍵の遺失届を提出
- 2.1.3.3.自分の部屋の鍵を開けてもらう
- 2.2.オートロックシステムの鍵交換を依頼する際の注意点
- 3.オートロックシステムの鍵紛失時の費用
- 4.オートロックの再発行される鍵のタイプ
- 5.オートロックシステムの鍵紛失の予防策
- 6.オートロックシステムのメンテナンス
- 7.鍵やオートロックシステムに関連する商品やサービスを紹介
- 7.1.オートロックシステムなら「Ai.Lock(アイロック)」
- 7.1.1.スマートフォンアプリで遠隔操作や解錠履歴の確認が可能に
- 7.1.2.省スペースで設置でき、大規模な工事不要で導入しやすい
- 7.1.3.低コストでご提供
- 8.オートロックシステム鍵の紛失時の法律知識
- 9.オートロックシステム鍵の紛失時の保険適用
- 10.よくある質問
- 11.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
オートロックシステムの仕組み
オートロックとはドアが閉まった際に自動的に施錠されるシステムのことをいいます。
解錠するための手段を持たない部外者や不審者の入室や入館を制限できるため、セキュリティ対策として人気の設備です。
また来客をインターフォンやカメラで確認してから遠隔で解錠できたり、その扉まで行かなくても解錠できるため、利便性も高いです。
おもにマンションやオフィスビルなどの共用部の出入り口に設置されていますが、セキュリティ対策として、また鍵の締め忘れ防止策として個人宅の玄関に導入されるケースも増えています。
解錠するには、カードキーを読み込ませたり、暗証番号を入力したり、スマートフォンのアプリを使用するほか、ドアに近づくだけで解錠できるタイプのオートロックもあります。
また近年では、「suica」や「pasmo」など非接触ICチップを搭載したカード型乗車券を解錠キーとするオートロックシステムや、指紋や顔、虹彩などで認証するといった最新技術も応用されています。
オートロックシステムの鍵紛失時の対応手順
オートロックの鍵を紛失してしまった場合、どう対応すればよいのでしょうか?慌てずにすむように対処法を知っておきましょう。
ここでは、マンションのオートロックの鍵を紛失した場合の対応方法と鍵交換を依頼する際の注意点について紹介します。
オートロックシステムの鍵を紛失した場合の対応方法
まずは持ち物のなかに紛れていないかよく探してみましょう。どうしてもオートロックの鍵が見つからない場合は、落ち着いて下記の手順で対処しましょう。
1.マンションの管理会社に連絡する
2.警察へ鍵の遺失届を提出
3.自分の部屋の鍵を開けてもらう
それぞれの手順について詳しくみていきましょう。
1.マンションの管理会社に連絡する
賃貸マンション・分譲マンションに関係なく、まずは管理会社へ連絡しましょう。集合住宅に住んでいる場合、トラブルなどが起きたら、個人で対処する前にかならず管理会社に相談して対処方法を確認する必要があります。
管理人が常駐しているマンションなら、その場で解錠してもらえるケースもあります。
管理会社と連絡がついたら以下のことを確認しましょう。
・オートロックを開けてもらえるか、自宅の鍵を開けてもらえるか
自宅玄関のマスターキーがあるか確認しましょう。マスターキーがない場合は、入居者自身で鍵屋などに開錠を依頼することになります。
・いつ来てもらえるのか
深夜や休日などは対応に時間がかかることも多いです。おおよその到着時間を確認し、その後の予定を立てましょう。
・自宅玄関の錠交換について確認する
賃貸物件は、オートロックかどうかにかかわらず鍵を紛失した場合は部屋の錠を交換することになります。ただしオートロックが集合キーの場合は、オートロックと連動できる錠を取り付ける必要があるため、管理会社に錠交換の手配をしてもらう必要があります。
そのため入居者個人で錠を交換することは避けましょう。
詳しくは後述する『鍵交換を依頼する際の注意点』を参考にしてください。
2.警察へ鍵の遺失届を提出
管理会社への連絡後、最寄りの交番や警察署へ行き、鍵の遺失届を提出しましょう。運がよければ、拾得された鍵が落とし物として、すでに届けられているかもしれません。
届いていない場合でも、あとから届けられた場合は警察から連絡をもらえます。
また紛失ではなく盗難の可能性がある場合は、同時に盗難届も出しておくとよいでしょう。
公共交通機関を利用した場合は、遺失物センターに届いてる可能性もあります。最寄りの駅やバス会社、タクシー会社へ問い合わせしてみるとよいでしょう。
3.自分の部屋の鍵を開けてもらう
マンションの管理人や管理会社、マンションのほかの住民の協力でオートロックを解錠してマンション内に入れても、紛失した鍵が集合キー(1本でオートロックの解錠と自宅玄関の解錠・施錠ができる鍵)の場合は自宅に入れません。
マンションの管理室や管理会社に各部屋のマスターキーがある場合は解錠してもらえますがマスターキーがない場合は、鍵開け業者を呼んで開錠してもらうことになります。
鍵開け業者によっては24時間年中無休で受付していて、連絡すればすぐに駆け付けて開錠
してくれる場合もあります。
オートロックシステムの鍵交換を依頼する際の注意点
賃貸の場合、鍵紛失後は防犯上、自宅の玄関錠を交換するケースが多いです。
しかしエントランスがオートロックで集合キーの場合は、オートロックと連動できる錠を取り付ける必要があるため、管理会社に錠交換の手配をしてもらう必要があります。
入居者が勝手に錠を交換しても、あとで別の錠と入れ替えが必要になり、費用が2倍かかることも考えられます。
そのため集合キーを紛失した場合は、かならず管理会社に連絡し、どういった手順で錠の交換をおこなうか確認しましょう。
オートロックシステムの鍵紛失時の費用
オートロックの鍵を紛失し、鍵の交換などにかかる費用は鍵の種類によって異なります。鍵の種類別の相場は以下のようになります。
鍵の種類 |
鍵交換の費用相場 |
---|---|
ディスクシリンダーキー |
1万円~1.5万円 |
ピンシリンダーキー |
1万円~1.5万円 |
ディンプルキー |
2万円~3万円 |
電子錠 |
2万円〜10万円(鍵の種類やグレードによって異なる) |
オートロックシステムの鍵紛失時のトラブル事例
通常、鍵を紛失した場合、鍵を失くした本人が費用を負担し鍵の交換をおこなうのが一般的です。
しかしオートロックの共用部分を解錠できる鍵を紛失した場合、マンション全体のセキュリティに影響が出る可能性があります。その場合、全戸の鍵交換となり、費用が高額になる可能性もあるため注意が必要です。
実際、オートロック付き分譲マンションの住人が鍵を紛失したところ、全戸分の鍵の交換費用を請求された事例が報告されています。
ただし賃貸マンションの場合は、契約で定められた負担費用のみを支払うことになるケースもあるため、契約書に記載されている内容を確認しましょう。
オートロック付きマンションは防犯上安心できる反面、鍵紛失時の費用負担が重くなるケースがあります。トラブルを回避するためにも鍵の取り扱いには十分注意しましょう。
オートロックの再発行される鍵のタイプ
オートロックシステムの解錠方法のなかには物理キーが不要なタイプもありますが、下記の解錠方法の場合は鍵紛失後に再発行が必要になるため注意が必要です。
・集合キー式:1本の鍵で共用玄関のオートロックと自宅の解錠がおこなえる
・カードキー:磁気カードまたは、非接触型ICチップカード
・スマートキー:ボタン操作などで施錠・解錠ができる
オートロックシステムの鍵紛失の予防策
わずかな工夫と手間でオートロックの鍵紛失を回避できるケースもあります。ここでは、オートロックの鍵紛失の予防策を紹介します。
◇外出時は閉じられるポケットに鍵を入れる
基本的にオートロックや自宅の鍵を外出先で使用することはありません。そこで外出中は、ファスナーやボタンで閉じられるポケットに鍵を入れておくと紛失予防につながります。
◇ストラップやチェーンなどで落下を防止する
ストラップやチェーンを付けて、ズボンやスカートのベルトループなどに装着し、身につけておくことで紛失防止になります。
◇鍵に紛失防止タグを付ける
スマートタグとは、スマホのアプリを利用して音を鳴らして探したり、接続が切れた場所を記録したりできるデバイスです。鍵に取り付けておくことで、紛失防止だけでなく、紛失した場合でも発見の手助けが可能です。
オートロックシステムの鍵を紛失した際の防犯対策
紛失した鍵が集合キーの場合、悪用されてしまうとマンション内だけでなく自宅に侵入されるおそれがあります。そのため集合キーを紛失した際は、管理会社の支持に従って速やかに部屋の錠を交換しましょう。
すぐに交換工事ができない場合は工事不要で取り付けできる簡易錠などを利用しましょう。錠を交換した後はダブルロックとして使用できるので無駄にならず、防犯対策につながります。
オートロックシステムのメンテナンス
オートロックシステムは定期的なメンテナンスがおこなわれ、24時間365日万全の体制で稼働しています。
しかし、オートロックシステムは機械なので、故障や不具合を起こす可能性があります。もし、帰宅してエントランスのオートロックが作動しないときはどうしたらよいでしょうか。
そのようなときは、まずオートロックの電源が切れていないかを確認しましょう。電源が切れている場合は手動でドアを開閉できるので試してみましょう。手動で開閉できる場合は、入館後再度ドアを手で閉め、管理会社に連絡して状況を説明しましょう。
手動でドアが開かない場合はオートロックシステムの故障も考えられます。その場合は速やかに管理会社に連絡し、対処方法を教えてもらいましょう。管理人が常駐しているマンションであれば管理人に解錠もらった後はお任せできます。
鍵やオートロックシステムに関連する商品やサービスを紹介
ここでは、インターネット回線を活用した最新 IPインターフォンシステム「Ai.Lock(アイロック)」をご紹介します。
「Ai.Lock(アイロック)」は、集合住宅のセキュリティを向上させ、快適な生活のサポートに役立ちます。空室対策としてオートロックシステムの設置を検討しているオーナー様は、ぜひご一読ください。
オートロックシステムなら「Ai.Lock(アイロック)」
画像:『Ai.Lock(アイロック)』
ニーズに合わせた多彩な解除方法
「Ai.Lock(アイロック)」は、以下のような利用者ニーズの高い解除方法を取り揃えています
- カードキー
- 暗証番号
- 顔認証(※特定機材のみ)
- アプリによるオープンドア操作
- QRコード(訪問者様一時キー)
- Bluetooth機能による解錠
上記いずれかの方法で解錠が可能なので物理キーを持ち歩かずに済み、鍵紛失のリスクが低いのが最大の特徴です。また顔認証など最新の解錠方法を搭載しているため、防犯性が極めて高いのも、おすすめする大きな理由のひとつです。
スマートフォンアプリで遠隔操作や解錠履歴の確認が可能に
クラウドサービスを利用する「Ai.Lock(アイロック)」は、スマートフォンひとつでさまざまな機能を利用できます。
- 外出先から遠隔操作で解錠可能
- 写真付きでドア解錠時のログを確認
- プッシュ通知で訪問者を確認
- テレビ電話でライブ映像を見ながら訪問者と会話が可能
また、スマートフォンだけでなくガラケーにも対応しているため、スマートフォンを持っていない高齢者の方でもお使いいただけます。
省スペースで設置でき、大規模な工事不要で導入しやすい
「Ai.Lock(アイロック)」は、プランによって宅内配線工事不要で簡易的に設備を導入することが可能です。新築物件はもちろん、既存のインターフォン設備のグレードアップをご検討中のオーナー様にもおすすめです。また省スペースで設置できるのも魅力です。
低コストでご提供
「Ai.Lock(アイロック)」は、弊社「アイネット」の無料インターネット設備を併せて導入いただくことで工事費用をおさえることが可能です。これまでコストがネックでオートロックシステムの導入を見送ってきたオーナー様も、ぜひ一度「Ai.Lock(アイロック)」をご検討ください。
「Ai.Lock(アイロック)」のお問い合わせはこちらから!
オートロックシステム鍵の紛失時の法律知識
前述したように、マンションのオートロックの鍵を紛失したことでマンション全戸の鍵の交換費用を請求される可能性は現実的にありうることです。その場合、費用が高額になるため、当事者の負担は小さくありません。
しかし、紛失した鍵の再発行と玄関錠の交換費用を請求されるとしても、マンション全戸の鍵の交換費用までも支払う必要はあるのでしょうか。
基本的に「賃貸借契約書」の規定に従うことになりますが、国土交通省が作成している「賃貸住宅標準契約書」では、「鍵の紛失の場合は、経過年数は考慮しない。交換費用相当分を借主負担とする。」と記されています。
(参考:国土交通省『標準契約書P.9 別表第5(第15条関連) 本物件の原状回復条件 借主の負担単位』)
文中では「交換費用相当分」と書かれていますが、具体的な交換費用の範囲は記載されていません。
締結した賃貸借契約書に弁償の詳細が記載されていない場合、請求費用に納得できないときは管理会社に交渉してみることをおすすめします。また法テラスなど、無料の弁護士に相談してみることで、円満な解決につながるケースもあるでしょう。
高額な費用を支払う前に交渉・相談することをおすすめします。
オートロックシステム鍵の紛失時の保険適用
オートロックの鍵を紛失してしまい、オートロックシステムやマンション全戸の鍵交換費用を請求された場合は、請求額が数十万円から百万円以上になることもあります。
その場合、加入している火災保険や住居サポートなどの各種保険を確認しましょう。鍵紛失時に補償を受けられる可能性があります。
ただし火災保険に加入していても、すべての火災保険で鍵紛失の補償が受けられるわけではありません。また補償の範囲もさまざまです。
まずは補償対象かどうか確認してみるとよいでしょう。
よくある質問
ここではオートロックシステムについて、よくある質問をまとめました。
鍵紛失時に保証人にどのような影響がありますか?
保証人は、借主が家賃の滞納や修繕費(鍵の交換費用)の未払いをして、どうしても支払いが困難となった場合に代わりに支払います。
ただし保証人は管理会社や大家さんから滞納した家賃や修繕費の支払い請求を受けた場合に、「借主に再度請求してほしい」と拒否や、「借主の財産を差し押さえてほしい」などの要求をすることが可能です。
なお連帯保証人がいる場合、連帯保証人は貸主からの請求に対して拒否ができず、借主とまったく同じ責任を負う義務があります。
このように、保証人よりも連帯保証人のほうが責任は重くなります。
オートロックの鍵を紛失した場合、どのくらいの時間と費用がかかるの?
オートロックの鍵を紛失した場合、エントランスドアと部屋の玄関どちらも開けられる鍵が必要なため、管理会社が提携している鍵屋を通してメーカーに発注となります。そのため交換完了まで約3週間程度かかるのが一般的です。
交換費用は錠のタイプによって異なります。ディスクシリンダーキーやピンシリンダーキーの場合は1万円~1.5万円、ディンプルキーは2万円~3万円程度が相場です。