インターホンの基礎知識を解説!インターホンの様々な役割、防犯の活用例も紹介
マンションのインターホンが、さまざまな機能を備えて進化しています。なかでも注目したいのが防犯機能です。
最新のインターホンには自動録画機能やズーム機能がついていたり、スマートフォンと連動できたり、防犯につながるさまざまな機能が付加されています。
今回はマンションのインターホンについて、最新の防犯対策機能や活用事例を紹介します。
これからマンションにオートロックやインターホンの導入を検討する際の参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.マンションインターホンでできる防犯対策
- 2.マンションインターホンに防犯対策が期待される理由
- 3.マンションインターホンの最新防犯対策
- 3.1.自動録画機能
- 3.2.カメラ連動機能
- 3.3.ズームも自在な大画面
- 4.マンションインターホンの活用事例
- 5.マンションインターホンの登場から現在まで
- 5.1.マンションにインターホンが設置された時期は?
- 5.2.マンションインターホン設備の種類は?
- 5.3.最近のインターホンの種類は?
- 5.3.1.ワイヤレス仕様
- 5.3.2.スマホ連動タイプ
- 5.3.3.タッチパネル式インターホン
- 6.マンションのインターホン設備Q&A
- 6.1.Q:インターホンの寿命はどのくらい?
- 6.1.1.A: 寿命は約15年です。
- 6.2.Q:オートロックの取り換え工事中でもインターホンは使える?
- 6.2.1.A:各住戸のインターホンとしてなら使えます。
- 6.3.Q:玄関子機を別のカメラ付き玄関子機に変更できる?
- 6.3.1.A:一般的にはできません。
- 7.集合住宅向けオートロックシステムなら「Ai.Lock(アイロック)」
- 8.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
マンションインターホンでできる防犯対策
近年のマンションインターホンは、来訪者を知らせるドアホンとしての役割だけにはとどまりません。
セキュリティ機能やマンション内の情報配信機能、管理室との内線機能などが搭載されたインターホンが続々と登場しています。
マンションにオートロック機能や防犯カメラが設置されていても、空き巣などの侵入犯や不審者の侵入を100%防ぐことはむずかしいです。
そこで注目されるのが防犯対策機能を備えたインターホンです。
マンションに設置されたカメラと連動したり、来訪者を自動で録画したり、スマートフォンと連動できたり、防犯に役立つさまざまな機能が搭載されたインターホンが多数登場しています。
今後のマンション経営には、オートロックシステムだけでなく、インターホンの性能や機能についても注視する必要があるでしょう。
マンションインターホンに防犯対策が期待される理由
一般的に、オートロックのないマンションと比較すれば、オートロック付きマンションは不審者の侵入がむずかしいのは事実です。
しかし前述したように、オートロック付きマンションであっても空き巣などの侵入犯や不審者の侵入を100%防ぐことはむずかしいのが実状です。
また防犯カメラを設置しても、どうしても見えない部分は存在します。
さらにオートロックを過信することでマンションの居住者の防犯意識が低下し、玄関やベランダ、窓の施錠が疎かになってしまうケースが少なくありません。
オートロックをすり抜けや侵入者の存在をとらえたり、防犯カメラで見えない部分を補なったり、セキュリティ面で期待されているのが防犯機能を備えたインターホンです。
たとえば、空き巣の侵入犯は下調べとして、住人の留守を確かめるためにインターホンを鳴らすことが多いです。そんなとき、インターホンに録画機能があれば、空き巣は侵入しづらい状況になり犯行を諦める可能性が高くなります。
もし犯行に及ばなくても顔が録画されているので、注意喚起につながります。
このようにマンションのインターホンには、オートロックや防犯カメラとは別に防犯対策の効果が期待できるのです。
マンションインターホンの最新防犯対策
モニター付きインターホンは、ドアを開けずに訪問者を確認できるという面で防犯対策の効果が期待できますが、最近ではさらなる防犯機能を備えたインターホンも登場しています。
ここでは防犯対策に効果的なインターホンの機能を紹介します。
自動録画機能
呼び出しを受けると自動的に録画を開始する機能です。
空き巣などの侵入犯は下調べの際に、在宅か留守か確認するためにインターホンを鳴らすケースが多いと言われています。
自動録画機能を備えたインターホンを使用することで全来訪者の姿を録画できます。その録画されたものを確認することで不審者などの判別をしやすくなります。
たとえば、同じ人物が数日にわたって1日に何度もインターホンを鳴らした場合は空き巣の下見を疑えます。
不安であれば画像を警察に見せて相談することもできるでしょう。
このように自動録画機能付きインターホンは、空き巣被害にあう可能性などを引き下げるため、防犯対策として効果が期待できます。
カメラ連動機能
エントランスなどに設置されたカメラの映像とインターホンのレンズ越しに見えるカメラ映像、2ヶ所の映像を切り替えて見ることができる機能です。
インターホンのレンズからは訪問者の正面の姿を、エントランスなどのカメラからの映像では全身を確認できます。
これによりマンション内に侵入した不審者を特定しやすくなるなど、防犯に役立つでしょう。
ズームも自在な大画面
モニター付きインターホンが登場してから、モニター部分をより見やすく改良が重ねられてきました。特にモニターの大型化がすすみ、最近では7型のモニター付きインターホンも登場しています。
大画面だから、映像をズームなどのこまかな部分や見落としがちな部分をしっかり確認でき、防犯対策として活躍します。。
またカメラレンズも広角で広い範囲を映し出すことで、モニターで確認できる範囲が拡大しています。
マンションインターホンの活用事例
マンションのインターホンとマンション全戸一括型インターネット接続サービスを連動して、管理室からマンション内へ情報配信サービスを提供するケースも増えています。
たとえば、連絡事項を画像メッセージにして管理室から各住戸(個別または一斉)に向けて送信する「電子回覧板」や、居住者に対して「管理室へ連絡してください」というメッセージをテキストまたは音声で送信できます。
なんらかのメッセージが届いたときは、各戸のインターホンのボタンの点滅やマークでお知らせするので配信された情報を見逃す心配がありません。
管理人側も配信情報の開封の確認もできるので効率よくマンション全体を管理することができます。
さらに最近では、インターホンのモニターに管理人を映しながら居住者との通話をおこなうサービスもおこなわれています。
居住者は管理人の顔を確認できるので安心できますし、落し物などがあった場合は実物をモニター越しに見せることで判別がつきやすいといった利点があります。
マンションインターホンの登場から現在まで
1960年代、日本の家庭でインターホンが使われるようになってから現在まで、インターホンは大きく進化しています。
ここではインターホンの歴史と進化について紹介します。
マンションにインターホンが設置された時期は?
アイホン株式会社から1971年にマンション用ドアホンが販売されました。当時は、エントランスに住戸ごとにボタンが用意された「フルキー式」と呼ばれる方法でエントランスから各住戸を呼び出せるようになりました。
80年代に入ると部屋番号を押して呼び出す「テンキー式」が登場したことで、それまで全住戸のボタンがずらりと並んでいたエントランスの景観が大きく変化し、現在に至っています。
90年代には訪問者が確認できるモニター付きインターホンが普及しましたが、当時のモニター画像は白黒でした。それが90年代後半になるとモニター画像がカラーに変わり、受話器がなくなり、そして現在ではさまざまな付加機能が搭載された「インターホン」が広く普及しています。
マンションインターホン設備の種類は?
マンションのインターホン設備には、「集合玄関型」と「住戸単独型」ふたつのタイプがあります。
「集合玄関型」とは、いわゆるオートロック付きマンションで使用されるインターホンを指します。
マンションのエントランスに設置された集合玄関機を使って来訪者は各住戸を呼び出し、呼びだされた側は室内のインターホンから遠隔操作でドアを解錠します。
各住戸、エントランス、管理室をひとつなぎとしてネットワーク化され、ひとつのシステムになっているのが特徴です。
そのためインターホン設備またはオートロック装置、どちらかだけを取り換えることはできず、両方を同時に取り換えなくてはなりません。
一方、「住戸単独型」とは、オートロック機能がないマンションの各住戸の玄関の外側に設置した玄関子機と、住戸内の居室親機で構成された住戸単位で完結したインターホン設備を指します
最近のインターホンの種類は?
最近のインターホンの種類には、以下のようなものがあります。
ワイヤレス仕様
ワイヤレス仕様のドアホンは、家のどこにいても、その場で来客に対応することができるのがメリットです。
ワイヤレス仕様のドアホンは、本機自体がワイヤレスだったり、子機がワイヤレスだったり、モニターが増設できたり、利用者のニーズに合わせて選べるのが特徴です。
スマホ連動タイプ
ドアホンとスマートフォンを連動させ、来訪者がインターホンを鳴らすとスマホに通知がきて来訪者とやり取りできます。たとえば留守中に宅配業者が来てもスマホと連動しているので、別の場所にいてもリアルタイムで応対することが可能です。
タッチパネル式インターホン
その名称通り、タッチパネル(モニター部分)に触れるだけで操作が可能なタイプのインターホンです。
通常の映像をズーム画面で確認したいときも拡大した場所をタッチするだけでズームが可能で、さらに見たいところをタッチすれば映像を移動させることもできます。
また画面に触れずに操作できる「空中タッチインターホン」の開発などもすすめられています。今後はさらに高機能を備えたインターホンの登場が期待できるでしょう。
マンションのインターホン設備Q&A
ここではインターホンの疑問点についてお答えします。
Q:インターホンの寿命はどのくらい?
A: 寿命は約15年です。
インターホンにも寿命があります。一般的なインターホンの寿命は約15年とされています。ボタンを押しても呼び出し音が鳴らない、ガサガサ、ジジジという雑音が混じる、勝手に呼び出し音が鳴るなどの不具合や故障が増えはじめたら取り換え時期が近いと考えられるでしょう。
Q:オートロックの取り換え工事中でもインターホンは使える?
A:各住戸のインターホンとしてなら使えます。
オートロックの修理や取り換え工事期間中は、エントランスから各戸のインターホンへの呼び出しは基本できません。
ただし、オートロックが解錠されている場合、来客は直接お部屋まで行くことができます。その際は、玄関のインターホンを使用することができます。
エントランスが施錠されている場合は、来訪者に携帯電話などで連絡してもらうなど、連絡手段を伝えておく必要があります。
エントランスのオートロック取り換え工事期間はマンションの規模(戸数)によって異なりますが、50戸のマンションであれば1週間程度が目安です。ただ、エントランスのオートロック部分を最優先でおこなうため、オートロックの交換だけであれば1日で終了するケースもあります。
その後、各戸のインターホンの交換がおこなわれますが、これは各戸で入居者などの立ち合いのもとで工事がおこなわれます。インターホンの取り換えが完了すれば、通常通りの使用が可能になるでしょう。
Q:玄関子機を別のカメラ付き玄関子機に変更できる?
A:一般的にはできません。
各戸の玄関ドア横に設置されているインターホンは共用部設備として扱われているため、入居者が自由に変更できないのが一般的です。
したがって、マンションの管理規約や賃貸契約で認められている場合を除き、玄関の子機だけをカメラ付きに変更することはできません。
特にオートロックとインターホンが連動している場合は変更してしまうとオートロックを解錠できなかったり、呼び出しができなったりする可能性があります。
変更した場合、連動しているシステムが作動しない(自動火災報知設備の警報がならない)などの問題が生じるおそれがあるため注意が必要です。
集合住宅向けオートロックシステムなら「Ai.Lock(アイロック)」
画像:『Ai.Lock(アイロック)』
「Ai.Lock(アイロック)」は、インターネット回線を活用したオートロック機能付きの最新 IPインターフォンシステムです。
賃貸物件のエントランス向きのオートロックシステムの多くは導入費用が高額です。
しかし「Ai.Lock(アイロック)」は、プランによって宅内配線工事不要で簡易的に設備を導入できるため、低コストでの導入を可能にしました。
また弊社「アイネット」の無料インターネット設備を併せて導入いただくことで工事費用をさらにおさえることが可能です。
「Ai.Lock(アイロック)」は多彩な解錠方法を備えています。物理キーが不要な暗証番号認証や顔認証(機材による)、Bluetoothよるハンズフリー解錠など、利用者ニーズにあわせて選ぶことが可能です。
またスマートフォンアプリを利用した、遠隔操作や解錠履歴の確認ができるほか、テレビ電話でライブ映像を見ながら訪問者と会話ができるなど、さまざまな機能を利用できます。
スマートフォンだけでなくガラケーにも対応しているため、スマートフォンを持っていない高齢者の方にもおすすめのオートロックです。
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