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スマホが鍵になるスマートロックは便利?メリットや選び方のポイントを解説



スマホなどを使って玄関の施錠・解錠がおこなえる「スマートロック」ですが、具体的にはどのような点が便利なのでしょうか?
またスマートロックは種類が多く、なにを基準に選べばよいかわからいという人も多いです。
 
今回は人気のスマートロックについて、基本的な特徴や仕組み、便利な機能や選び方のポイントを解説します。
スマートロックの購入を検討中の人は、ぜひ参考にしてください。


目次[非表示]

  1. 1.スマートロックとは
    1. 1.1.スマートロックの基本的な機能と特徴
    2. 1.2.スマートロックの解錠の仕組み
  2. 2.スマートロックを利用するメリット
    1. 2.1.合鍵の生成・受け渡しが容易にできる
    2. 2.2.ハンズフリー機能で自動解錠も可能
    3. 2.3.オートロック機能で鍵の閉め忘れを防止
    4. 2.4.遠隔で鍵の施錠・解錠履歴を確認できる
  3. 3.スマートロックを使用する際の注意ポイント
    1. 3.1.注意ポイント①:玄関ドアの種類や鍵の形状
    2. 3.2.注意ポイント②:スマートフォンの充電切れ
    3. 3.3.注意ポイント③:スマートロック本体の電池切れ
  4. 4.失敗しないスマートロックの選び方
    1. 4.1.スマートロック本体の設置方法で選ぶ
      1. 4.1.1.設置方法①:自分で取り付ける(両面テープで貼り付ける)
      2. 4.1.2.設置方法②:自分で取り付ける(シリンダーを交換する)
      3. 4.1.3.設置方法③:業者に取り付けてもらう
    2. 4.2.解錠方法で選ぶ
      1. 4.2.1.ハンズフリー解錠
      2. 4.2.2.暗証番号で解錠する
      3. 4.2.3.リモコンキーで解錠する
      4. 4.2.4.カードキーで解錠する
      5. 4.2.5.生体認証で解錠する
      6. 4.2.6.マルチデバイス対応
  5. 5.スマートロックで利便性と防犯性の向上を
  6. 6.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧


スマートロックとは

「従来の鍵より便利」なことで人気のスマートロックですが、具体的にはどういった仕組みで、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく解説します。


スマートロックの基本的な機能と特徴

スマートロックは、スマートフォンなどに専用アプリをインストールして、鍵の施解錠の操作や管理などがおこなえるシステムや装置をいいます。
スマートロックは機種にもよりますが、さまざまな機能が搭載されているのが大きな特徴です。スマートロックの代表的な機能には以下のようなものがあります。
 
・オートロック機能搭載で鍵のかけ忘れがなくなる
・スマホ解錠をはじめ、さまざまな方法で解錠できる
・簡単に取り付けられる
・アプリ上で合鍵を生成できる
・ドアの施解錠履歴を遠隔で確認できる
・ピッキングなど、不正開錠の防止につながる
 
従来の鍵よりも利便性や防犯効果が高いのがスマートロックの特徴です。また価格も1万円程度と手頃なため、今後は一般家庭だけでなく、事務所や倉庫などにもスマートロックの需要が増えるのではないかと考えられているのです。


スマートロックの解錠の仕組み

スマートロックは、各製品によって機器の設置方式や通信方式の違いなどがありますが、通信機能付きの本体装置と通信操作をおこなう専用アプリを連動させることで動作するのが一般的です。
 
具体的には、スマートロック本体をドアの鍵(サムターン)に被せるように設置し、スマホなどにインストールした専用アプリからBluetooth接続やWi-Fi などの無線通信にて施錠・解錠の指示をすることで本体機器が鍵の施解錠をおこないます。
 
そのほかにもGPSの位置情報を利用して玄関に近づくだけで自動的に解錠されるタイプや指紋認証などで解錠できる機種など、さまざまな解錠手段があります。


スマートロックを利用するメリット

スマートロックは通常の鍵と比較して便利だといわれています。ここではスマートロックのメリットを具体的に解説します。


合鍵の生成・受け渡しが容易にできる

スマートロックは、スマホなどのアプリ上で合鍵の生成をおこない第三者にメールやLINEに添付して渡すことが可能です。
物理的な鍵の合鍵を作るためには時間や費用がかかりますが、スマートロックの合鍵生成はスマホさえあればいつでも作れて、どこからでも相手に渡すことができます
 
また生成した合鍵は使用期限の設定ができます。使用期限を過ぎると合鍵は無効になるので回収する必要もありませんし、万が一流出しても悪用されるおそれもありません。


ハンズフリー機能で自動解錠も可能

ハンズフリー機能付きのスマートロックなら、専用アプリをインストールしたスマホなどをポケットやバッグに入れたままドアに近付くだけで自動的に解錠されます。
 
ドアの前でスマホなどをわざわざ取り出す必要がないので、荷物で手がふさがっているときや急いでいるときに便利です。


オートロック機能で鍵の閉め忘れを防止

ほとんどのスマートロックには、ドアが閉じると自動的に施錠される「オートロック機能」が搭載されています。
そのため鍵の閉め忘れがなくなるので、無施錠による空き巣被害などの防止につながります。
 
ただしオートロック機能付きのスマートロックの場合、スマホなどの解錠手段を持たずに部屋から出てしまうと、閉め出されるおそれがあるため注意が必要です。
ゴミ出しや郵便の確認など短時間であっても部屋から出るときは、スマホなどを忘れないようにしましょう。
 
なお閉め出し防止対策として、ドアが閉まってから施錠されるまでの時間を設定できるスマートロックや、オートロック機能を一時的にオフにできる機能付きの機種を選ぶと安心です。
そのほか、解錠に指紋認証や暗証番号入力タイプのスマートロックを選べば、閉め出されるリスクが軽減します。


遠隔で鍵の施錠・解錠履歴を確認できる

スマートロックは、鍵を施錠・解錠履歴をスマホなどからいつでも確認することができるので、家族の帰宅状況も把握しやすいです。
 
​​スマートロックの機種によっては、ドアが施錠・解錠されるとリアルタイムでお知らせが届くタイプもあります。万が一不法侵入などのトラブルがあった場合は即座に対応でき、正確な時間も特定できるので防犯面に役立ちます。


スマートロックを使用する際の注意ポイント

前述したようにメリットの多いスマートロックですが、設置や使用時には以下のような注意すべきポイントがあります。
 
①玄関ドアの種類や鍵の形状
②スマートフォンの充電切れ
③スマートロック本体の電池切れ
 
ここではそれぞれについて解説します。


注意ポイント①:玄関ドアの種類や鍵の形状

玄関ドアの種類や鍵(ドアの室内側についている錠の開け閉めを行うために使う回転式の金具のこと。サムターンとも)の形状などのよっては、スマートロックを設置できないケースがあるため注意しましょう。
 
とくに両面テープでスマートロック本体を貼り付ける場合は、設置スペースが必要です。
またドアノブとサムターンが一体型になっているタイプや引き戸に設置できるスマートロックは種類がかぎられます。
 
「せっかくスマートロックを購入したのに設置できなかった……」ということがないよう、購入したいスマートロックが決まったら、自宅の玄関ドアに設置できるかどうか各メーカーの公式サイトなどで設置の詳細をチェックしておきましょう。


注意ポイント②:スマートフォンの充電切れ

スマートロックは、スマートフォンにインストールしたアプリで鍵の施錠・解錠などの管理をおこないます。そのためスマホの充電が切れてしまうと、施解錠の操作ができなくなってしまいます
 
解錠手段がスマホだけの場合は、充電切れに備えてモバイルバッテリーを持ち歩くか、近隣でスマホを充電できる場所を覚えておくと便利です。
また鍵穴を残すタイプのスマートロックであれば、これまで使用していた鍵をそのまま使うことも可能です。念のためにカバンなどに鍵を入れておくと安心です。


注意ポイント③:スマートロック本体の電池切れ

スマートロック本体のほとんどは電池で動いています。そのため電池が切れてしまうと、施解錠されなくなるため注意しましょう。
スマートロックの電池消費量は機種によって異なりますが、およそ1年で電池交換をおこなうのが目安です。
 
なおスマートロックの機種によっては電池の残量が少なくなると、本体のランプを点灯したり、アラーム音を鳴らしたり、スマホに通知がきたり、お知らせ機能を搭載したものもあります。
 
またサブスクタイプのスマートロックでは、定期的に電池を送付してくれるサービスが含まれている場合もあります。
 
電池切れが心配な場合は、上記のような機能やサービスのあるスマートロックをおすすめします


失敗しないスマートロックの選び方

スマートロックは基本的に自分のライフスタイルにあった機種を選ぶことになりますが、選び方を間違えてしまうとせっかくのスマートロックのメリットを享受できません。
ここでは購入する前に「これだけは知っておきたい」スマートロックの選び方のポイントを解説します。


スマートロック本体の設置方法で選ぶ

スマートロックを設置方法は、以下の3種類があります。
 
①     自分で取り付ける(両面テープで貼り付ける)
②     自分で取り付ける(シリンダーを交換する)
③     業者に取り付けてもらう
 
ここでは、それぞれの設置方法を解説します。


設置方法①:自分で取り付ける(両面テープで貼り付ける)

両面テープなどを使ってスマートロック本体をドアの内側に貼り付けます。設置には特別な工具も技術も必要ないため、だれにでも簡単に設置できるのがメリットです。
賃貸物件にスマートロックを設置したい場合も、この貼り付けタイプであれば原状回復しやすいです。念のために大家さんや管理会社に許可を取っておくとなお安心です。
 
また貼り付けタイプのスマートロックは、既存の鍵穴はそのまま残ることが多いので、スマホの充電切れやスマートロック本体の電池切れなどで解錠できなくなった場合でも、従来の鍵で解錠することが可能です。
 
ただし、ドアの鍵(サムターン)を覆うようにしてスマートロック本体を設置するため、本体を貼り付けるスペースがない場合や、鍵(サムターン)の形状によっては設置できないケースもあります。
 
両面テープで貼り付けるタイプのスマートロックを購入する際は、自宅のドアに設置できるかどうか、あらかじめメーカーサイトなどで確認しておきましょう
 
また粘着テープで本体を固定しているだけなので、粘着力が弱くなるとテープが剥がれてスマートロック本体が落下する場合もあるので注意が必要です。


設置方法②:自分で取り付ける(シリンダーを交換する)

ドアのシリンダー(鍵穴部分)を取り外してスマートロックと交換します。
 
一般的なドアのシリンダー交換は比較的簡単におこなえますが、既存のシリンダーと交換するスマートロックの規格が合うかどうか、事前に確認しておく必要があります。

また賃貸物件の場合、退去時にはもとのシリンダーに戻さなくてはなりません。紛失してしまうと新しいシリンダーへの交換費用を請求されるケースもあるため、取り外したシリンダーは大事に保管しておきましょう。
 
シリンダー交換タイプのスマートロックのメリットは、鍵穴がなくなるためピッキングやサムターン回しなど、不正開錠されるリスクが少ない点です。また落下などの心配もありません。


設置方法③:業者に取り付けてもらう

自分でスマートロックを設置できない場合は業者に取り付け工事を依頼しましょう。
おもに以下のケースの場合は、業者に設置を依頼するとよいでしょう。
 
・引き戸の場合
・鍵(サムターン)の形状が四角形や丸形など特殊
・鍵(サムターン)の回転角度が大きい
・鍵とドアノブが一体型
・ドアの内側にスマートロック本体の設置スペースがない
 
プロが既存のドアやサムターンにぴったりな機種を提案してくれるため、取り付けられないなどの失敗はほぼありません。
 
ただし業者にスマートロックを設置してもらう場合は、ドアやドア枠、壁などに穴あけ工事やネジ止めが必要になるケースがあります。
そのため、退去時に原状回復が必要になる賃貸物件には向きません。
 
また業者に取り付け工事を依頼する場合は、スマートロック本体の購入費用のほかに、工事費用(目安は3万円程度)が別途必要です。
工事費は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取り比較検討することをおすすめします。


解錠方法で選ぶ

スマートロックの解錠方法にはさまざまな種類がありますが、どの解錠方法が使えるかは機種によって異なります
基本の解錠方法はスマホでおこないますが、家族でスマホを持っていない子供や高齢者がいる場合は、スマホ以外の解錠方法を搭載したスマートロックを選ぶ必要があります。
 
ここでは、スマートロックのおもな解錠方法を紹介します。家族構成や使用用途にあった解錠方法を搭載したスマートロックを選ぶ際の参考にしてください。


ハンズフリー解錠

スマホなどをポケットやカバンに入れたままの状態でドアに近付くだけで自動的に解錠される機能です。スマホなどをわざわざ取り出す必要がないので、両手がふさがっているときなどは大変便利です。
 
ただし、ハンズフリー機能に対応していないスマートロックもあります。またハンズフリーを利用するためには別売りの装置が必要な場合もあるので、スマートロックを購入する際は、ハンズフリーに対応しているかどうか前もって確認しておきましょう。
 
なおハンズフリー機能は、おもにBluetoothやGPSを利用して解錠します。そのための接続状況によっては上手く解錠ができない場合もあります。その場合は通常通り、スマホのアプリから解錠します。


暗証番号で解錠する

ドアの外側に専用キーパッド(テンキー)などを設置し、暗証番号を入力して解錠します。
スマホやカードキーなど、解錠のためのデバイスを持ち歩く必要がありません
 
オートロック機能付きの場合、スマホを室内に忘れてしまったり、スマホの充電が切れてしまったりすると閉め出されてしまいますが、暗証番号で解錠する場合はその心配がありません。
 
ただし、暗証番号を知られてしまうと不正開錠されやすいのがデメリットです。暗証番号はできるだけ外部にもらさず、定期的に変更すると安心です。


リモコンキーで解錠する

ボタンを押すだけで解錠できるデバイスです。小さな子供や高齢者でも簡単に扱えるのがメリットです。
 
ただしリモコンキー内部の電池が切れてしまうと解錠できなくなるため注意が必要です。またスマートロックの種類によってはリモコンキーに対応してしなかったり、別売りだったりするので、購入時にかならず確認しましょう。


カードキーで解錠する

専用のカードキーをカードリーダーに通して解錠するタイプと、非接触ICチップを搭載したカードなどをタッチさせることで解錠するタイプの2種類があります。
 
自宅よりも、オフィスや倉庫になどにスマートロックを設置する場合におすすめです。
専用カードキーを使用する場合は社員証との併用や、通勤時に使用しているPASMOやsuicaなどの交通系非接触ICチップ搭載カードを使用するなど、汎用性が高いです。
ただし、カードの紛失や破損には注意しましょう。


生体認証で解錠する

あらかじめ登録しておいた指紋や顔などの体の一部を認証して、解錠するタイプのスマートロックです。
解錠キーとなる生体は複製がむずかしいため、セキュリティレベルが高いのが最大のメリットです。
 
また暗証番号式と同様、外出時は手ぶらで出かけても閉め出される心配がありません。


マルチデバイス対応

スマートフォンで解錠するほか、複数の解錠方法を備えたスマートロックです。
マルチデバイス対応のスマートロックを選べば、スマホを持たない子供にはリモートキーを持たせ、両親はスマホ解錠をするなど、家族構成によって解錠方法を使い分けることが可能です。
 
なお、どの解錠方法が搭載されているかは、スマートロックの機種によって異なります。家族構成や使用用途にあったスマートロックを選びましょう。


スマートロックで利便性と防犯性の向上を

スマートロックは、スマホなどにインストールした専用アプリを使ってドアの施錠や解錠をおこないます。
またスマートロックの機種によってはさまざまな解錠方法が搭載されているので、自分の使用用途や家族構成にあったスマートロックを選ぶことで、より便利に利用することも可能になります。
 
さらにオートロック機能付きであれば鍵の閉め忘れを防げますし、鍵穴のないタイプのスマートロックを選べば、ピッキングなどの被害にあうリスクを軽減できるなど、セキュリティ強化にもつながるでしょう。
 
従来の鍵よりも利便性と防犯性が向上する「スマートロック」。興味があれば、ぜひ当記事を参考にしてください。


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岩崎
岩崎
不動産ジャンルのライター歴は2年半以上。その間、100本以上のコラム構成・執筆を担当。満室経営を目指す大家さんに役立つ記事をお届けします。

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