鍵のIoT化とは?スマートロックのメリットを紹介
「鍵をIoT化したら生活が便利になった」
「スマートロックなしの生活には戻れない」
「鍵をスマートロックにしたらセキュリティ強化になった」
近年、IoT化の一環としてスマートロックを導入する一般家庭や企業・店舗が増えています。
しかし、IoT化やスマートロックという言葉を聞いたことはあっても、詳しくは知らないという人も少なくないようです。
そこで今回は、IoT化やスマートロックの仕組みやメリット・デメリットについて詳しく解説します。
またスマートロックの上手な選び方も紹介するので、スマートロックの導入を検討する際の参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.鍵のIoT化とは?
- 1.1.そもそもIoTとは?
- 1.2.鍵のIoT化とは?
- 2.手軽に鍵をIoT化するならスマートロックがおすすめ
- 3.スマートロックで鍵をIoT化するメリット4選
- 3.1.物理キー(金属製の鍵)を使わずに施錠・解錠ができる
- 3.2.鍵の施錠・解錠履歴を閲覧・管理ができる
- 3.3.解錠権限を付与して不正侵入を防止できる
- 3.4.鍵のかけ忘れを防止できる
- 4.スマートロックで鍵をIoT化するデメリット
- 4.1.導入費用や維持費用がかかる
- 4.2.取り付けできないケースもある
- 4.3.閉め出しのリスクがある
- 4.3.1.スマホなどの解錠デバイスを持たずに外出してしまった
- 4.3.2.スマートロック本体の電池切れ
- 4.3.3.スマートフォンの充電切れ
- 4.3.4.解錠デバイスの紛失
- 4.3.5.スマートロック本体の故障や不具合
- 5.鍵をIoT化できるスマートロックの失敗しない選び方
- 5.1.既存のドアに工事不要で取り付けられるか
- 5.2.複数の解錠方法があるか
- 5.2.1.スマートフォン解錠
- 5.2.2.カードキー解錠
- 5.2.3.暗証番号認証による解錠
- 5.2.4.生体認証(指紋・顔など)による解錠
- 5.2.5.QRコード解錠
- 5.3.外部システムとの連携は可能か
- 6.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
鍵のIoT化とは?
ここでは、最近よく耳にする「IoT」について、基本情報や鍵をIoT化する具体的な方法について解説します。
そもそもIoTとは?
IoT(アイオーティー)とは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」と訳され、独立して稼働していた電化製品や設備などのあらゆる「モノ」をインターネットに接続し、さまざまな情報やデータを共有する技術をいいます。
IoT化することで、モノの操作や状態の確認を遠隔操作でおこなえるようになったり、モノ同士を連携したり、生活やビジネスの利便性や効率化の向上につながるのです。
鍵のIoT化とは?
鍵をIoT化とは、従来の鍵をインターネット接続できるようにすることです。
具体的には、従来の鍵や錠前をインターネットにつながる電気錠などに取り換えたり、既存の鍵部分にスマートロックを後付けしたりします。
鍵をIoT化することで以下のような鍵の管理がおこなえるようになります。
・物理的な鍵(金属製の鍵)を使用せずに施錠・解錠ができる
・遠隔操作で鍵の施錠・解錠ができる
・鍵の施錠・解錠履歴を閲覧できる
・解錠権限を付与できる
・鍵のかけ忘れを防止できる
このように鍵をIoT化することで、従来の物理キー(金属製の鍵)ではできなかった鍵の管理がおこなえるようになり、利便性の向上とセキュリティ強化につながるのです。
手軽に鍵をIoT化するならスマートロックがおすすめ
スマートロックとは、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信を利用して鍵の施錠・解錠や管理がおこなえる装置またはシステムをいいます。スマートフォンにダウンロードした専用アプリを使って施錠・解錠するほか、機種によってはカードキーや暗証番号など複数の解錠方法を備えています。
スマートロックの最大の特徴は、既存のドアに簡単に後付けできることです。とくに両面テープでドアに貼り付けるタイプのスマートロックは、設置工事が不要なのでだれにでも簡単に取り付けることが可能です。
また取り外しもテープを剥がすだけなので、退去時に原状回復が必要な賃貸物件にも導入しやすいです。
既存の物理キーに比べて利便性の向上やセキュリティ強化を目的に、一般家庭だけでなく、店舗やオフィスなどのテナント物件にも多く用いられるケースが増えています。
スマートロックで鍵をIoT化するメリット4選
ここでは鍵をIoT化するのにスマートロックをおすすめするメリットを4つ紹介します。
物理キー(金属製の鍵)を使わずに施錠・解錠ができる
スマートロックの施錠・解錠は、スマートフォンなどにダウンロードした専用アプリを使っておこなうため、物理キー(金属製の鍵)は使いません。
また機種によっては、遠隔操作ができたり、ハンズフリー機能を利用できたり、指紋認証や暗証番号認証など解錠デバイスを使用しないタイプのものもあります。
従来の物理キーの場合、鍵を紛失してしまいドアの解錠できないなどのリスクや不正にコピーされた合鍵を悪用されるケースもありました。
しかし、物理キーを使用しないスマートロックは鍵の紛失や不正利用されるリスクが減少します。
さらにスマートロックの合鍵は、Web管理ツールやスマホ専用アプリ上で生成・削除ができるため、従業員の入社時に鍵を作ったり、退社時に回収したりという手間や費用もかかりません。
このように、従来の物理キーと比べてスマートロックを導入することで、鍵に関するトラブルを防ぎ、利便性と防犯性の向上につながるのです。
鍵の施錠・解錠履歴を閲覧・管理ができる
スマートロックの多くは、クラウド上で鍵の施錠・解錠(入退室)履歴を記録し、閲覧・管理がおこなえます。そのため「いつ・だれが・どこの鍵を施解錠したのか」を簡単に確認できます。
たとえばオフィスなどで、情報漏洩や窃盗などのトラブルが発生した場合でも、施錠・解錠履歴から該当する人物を絞り込むことができ、速やかな解決につながるでしょう。
またスマートロックには、施錠・解錠履歴を外部システムと連携できる機種もあります。
従業員の施錠・解錠履歴を勤怠管理システムと連動して労務管理の効率化を図ったり、サービス向上を目的に無人のスポーツジムなどに導入して利用者の多い時間帯や曜日などを把握したりといったことも可能です。
解錠権限を付与して不正侵入を防止できる
スマートロックは、施錠・解錠できる時間帯などを制限し、セキュリティを強化することも可能です。
具体的には「解錠できる日時(曜日や時間帯)」「解錠できる人」「解錠できる場所(ドア)」などの解錠権限を付与・変更・削除することで、不法侵入や不必要な入退室を防止します。
たとえば、「就業時間外の入室(解錠)は管理者のみに限定する」などの設定も簡単におこなうことができます。
そのほかにも、来訪者に一時的に解錠できるワンタイムパスワードを発行したり、退職した従業員の鍵を無効化したり、その都度鍵の受け渡しをする必要がないので鍵の管理を効率的におこなえるでしょう。
鍵のかけ忘れを防止できる
ほとんどのスマートロックには、ドアが閉まると自動的に施錠される「オートロック機能」が搭載されています。そのためドアの鍵をかけ忘れるリスクが減り、無施錠による空き巣被害や不正入室の防止につながります。
スマートロックで鍵をIoT化するデメリット
従来の物理キーと比べて、鍵の施錠・解錠・管理をおこないやすいスマートロックですが、一方で導入時や使用時に注意したいポイントもあります。
導入費用や維持費用がかかる
スマートロックは従来の鍵よりも購入費用が高い傾向にあります。価格は機種によって異なりますが、買い取り式の場合は1万円〜5万円ほどが相場になります。レンタル型のスマートロックの場合は利用料(月額/年額など利用プランによって異なる)が必要になります。
さらにスマートロックの多くは電池で動くため、定期的に電池を交換しなくてはなりません。その場合は電池代が必要になります。
そのほかにも機能を使用するために別売りのデバイスが必要になったり、設置のための工事費やメンテナンス費用が発生したりするケースもあるため注意しましょう。
取り付けできないケースもある
既存のドアやサムターン(つまみ)の種類によっては、スマートロックを取り付けられない場合があります。
その場合は専門業者に取り付け工事をしてもらったり、ドアやサムターンごと交換したり、大掛かりな工事が必要になるケースもあるため注意が必要です。
スマートロックを設置できないケースについては、後述する『鍵をIoT化できるスマートロックの失敗しない選び方 』をご覧ください。
閉め出しのリスクがある
「閉め出し」とは、なんらかの原因でドアの鍵を解錠できず入室できない状況をいいます。
閉め出しは、おもに以下の原因で発生します。
スマホなどの解錠デバイスを持たずに外出してしまった
前述したように、スマートロックにはオートロック機能が搭載されている機種がほとんどです。
ドアが閉まれば自動的に施錠されるため鍵のかけ忘れを防止できるのがメリットですが、その一方でスマホなどの解錠デバイスを持たずにドアから出てしまうとオートロック機能で施錠されてしまい、閉め出されてしまうリスクがあるのです。
スマートロック本体の電池切れ
スマートロックの多くは動力源に電池が使われています。そのため電池が切れてしまうと解錠できず締め出されてしまいます。
スマートフォンの充電切れ
専用アプリで解錠操作をおこなう場合、スマートフォンなどの充電が切れていると専用アプリを起動できず解錠操作がおこなえません。解錠方法がスマートフォンのみの場合は、充電切れに注意しましょう。
解錠デバイスの紛失
スマートフォンやカードキー、リモコンキーなどスマートロックを解錠するためのデバイスを紛失してしまうと、帰宅時に解錠できず閉め出されてしまいます。
ただし、暗証番号認証や指紋認証など、解錠デバイスを必要としないスマートロックの場合は閉め出しのリスクが軽減されます。
スマートロック本体の故障や不具合
スマートロック本体の故障や不具合が原因で解錠されないケースもあります。不具合箇所などは、専用アプリのアップデートなどで修正される可能性もあるので、つねに最新にしておくと安心です。
また両面テープで貼り付けるタイプのスマートロックは、テープの粘着力が弱くなり、サムターンから外れてしまう場合があるため、設置には注意が必要です。
鍵をIoT化できるスマートロックの失敗しない選び方
鍵のIoT化を目的にスマートロックを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
既存のドアに工事不要で取り付けられるか
後付けタイプのスマートロックは、ドアやサムターン(つまみ)の種類によっては設置できないケースがあります。そのためスマートロックを導入する前は既存のドアやサムターンの種類に対応しているかどうかかならず確認しましょう。
なお、以下のケースに既存のドアやサムターンの種類が該当する場合は、設置できない場合が多いです。
・引き戸
・鍵と一体型のドアノブ
・サムターンの形状が特殊、回転角度が大きい
・スマートロック本体の設置スペースがない
上記のいずれかに当てはまる場合は業者に取り付け工事を依頼することになります。その際は、ドアやドア枠、壁などに穴を開けることも多く、そのため退去時に原状回復が必要になる賃貸物件には向きません。
また業者に取り付け工事を依頼する場合は工事費用が発生します。工事費用の相場は3万円程度ですが、業者や工事内容によって異なるため、かならず事前に金額を確認しておきましょう。
なお、取り付け工事を業者に依頼すると時間や費用がかかるのはデメリットですが、ドアやサムターンに対応したスマートロック本体を提案してくれるのはメリットになります。
複数の解錠方法があるか
スマートロックで利用できる解錠方法は機種によって異なります。そのため、利用者のニーズや利用目的にあった解錠方法を搭載したスマートロックを選びましょう。
またなんらかの原因で解錠できなくなった場合を想定して、複数の解錠方法を備えた機種を選ぶと安心です。
スマートロックのおもな解錠方法には、以下のような種類があります。
スマートフォン解錠
スマートロックの基本の解錠方法です。スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、施錠・解錠、施解錠履歴の確認などをおこないます。機種によっては遠隔操作で施錠・解錠できるものもあります。
ただしスマホの充電が切れやスマホを紛失してしまうと、施錠・解錠の操作ができなくなるため注意が必要です。また閉め出しのリスクがあるため、外出時にはかならずスマホを持ち歩く必要があります。
カードキー解錠
専用カードキーをカードリーダーに読み取らせて解錠します。社員証や入館証として使用できる機種もあり、オフィスや店舗などのテナントにおすすめです。
また、個人が所有しているPASMOやsuicaなど交通系ICカードを解錠キーにできる機種もあります。
ただしカードキーを紛失すると閉め出されてしまう可能性があります。またカードが割れたり、欠けたりすると読み取れないケースもあるため、かードキー取り扱いには注意しましょう。
暗証番号認証による解錠
専用パッド(テンキー)に暗証番号を入力して解錠します。
スマートフォンやカードキーなどの解錠用デバイスを必要としないため、手ぶらで外出しても閉め出されるリスクが非常に少ないです。ただし暗証番号を忘れてしまうと解錠できず、閉め出されてしまうため注意しましょう。
また暗証番号知っていれば、だれにでも開錠できるため、暗証番号の取り扱いには注意が必要です。自分で暗証番号を設定できるタイプであれば、ときどき暗証番号を変更するとよいでしょう
生体認証(指紋・顔など)による解錠
あらかじめ登録しておいた指紋や顔など生体の一部を読み取らせて認証・解錠します。
解錠キーが身体の一部であるため複製がむずかしく、セキュリティ強化したい場合におすすめです。
QRコード解錠
あらかじめ発行したQRコードを読み取らせて解錠します。
ORコードを使った解錠方法は、一時キーとして使用される場合がほとんどです。そのため鍵の受け渡しや管理が不要なので無人受付の施設などで広く利用されています。
外部システムとの連携は可能か
スマートロックの施錠・解錠(入退出)履歴を外部システムと連携できる機種もあります。
たとえば、施錠・解錠(入退出)履歴を勤怠管理システムと連携することで労務管理の負担を軽減や効率化につながります。
また店舗なら顧客管理システムや会員管理システムと連携することで、予約から決済までを一元管理できるなど、スマートロックの入退室履歴を活用してさまざまな業務の効率化が図れます。
なお、連携できるシステムはスマートロックの機種によって異なります。効率化したい業務の連携が可能かどうか、事前に確認しておきましょう。
スマートロックなら「Ai.Lock(アイロック) 」がおすすめ
画像:『Ai.Lock(アイロック)』
鍵をIoT化することで、従来の物理キーではできなかった鍵の操作や管理をおこなうことが可能になります。
なかでも鍵のIoT化におすすめなのが、既存のドアに後付けできるスマートロックです。
スマートロックを導入することで、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンなどから鍵の施錠・解錠がおこなえるため、利便性の向上やセキュリティの強化が期待できます。
また施錠・解錠履歴を活用して外部システムと連携させることで、さまざまな業務の効率化を図ることも可能です。
鍵をIoT化するなら、「Ai.Lock(アイロック)」がおすすめです。
スマートロックタイプのオートロック機能付きの最新 IPインターフォンシステム「Ai.Lock(アイロック)」は、スマートフォン解錠をはじめ、遠隔操作による解錠、暗証番号認証、顔認証など、多彩な解錠方法を備えています。
またスマートフォンをインターフォン代わりにすることで、遠隔地にいながら来訪者とテレビ電話で会話ができ、遠隔操作でオートロックの解錠操作も可能です。
「Ai.Lock(アイロック)」は、従来のオートロックシステムよりも低コストで導入できる「宅内配線工事不要のプラン」をご用意しています。さらに弊社「アイネット」の無料インターネット設備を併せてご契約いただくことで、初期工事費用もお得になります。
入居者様の利便性の向上とセキュリティの強化につながる「Ai.Lock(アイロック)」をご導入いただくことで、効果的な空室対策や物件価値の向上に貢献します。
スマートロックタイプのオートロック機能付き最新 IPインターフォンシステム「Ai.Lock(アイロック)」を、ぜひご検討ください。
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