防犯カメラの設置費用と相場を徹底解説!費用を抑える方法や業者の選び方を紹介
防犯意識が高まる昨今、犯罪抑止として防犯カメラの需要も増えています。
防犯カメラを検討する人の中には、「購入する方法はたくさんあるのに、設置に関してはどこに依頼すればよいかわからない」という場合もあるでしょう。
そこで今回は防犯カメラの設置について、設置工事を依頼できる業者の種類を紹介します。また設置工事にかかる費用についても、相場や費用を抑える方法について解説します。
目次[非表示]
- 1.防犯カメラの設置を依頼できる主な事業者
- 1.1.防犯カメラ専門店
- 1.2.警備会社
- 1.3.家電量販店
- 1.4.電気工事業者
- 1.5.防犯カメラ設置事業者
- 2.防犯カメラは自分で設置する際の注意点
- 3.防犯カメラの設置費用の相場
- 3.1.設置場所が屋内と屋外では工事費が異なる
- 3.1.1.ワイヤレスタイプ防犯カメラの設置費用
- 3.1.2.有線タイプ防犯カメラの設置費用
- 4.防犯カメラ設置台数ごとの費用相場
- 4.1.防犯カメラ設置費用の相場
- 4.2.防犯カメラ設置以外にかかる費用
- 5.防犯カメラ設置費用を抑える5つの方法
- 5.1.自治体の補助金制度を活用する
- 5.2.ワイヤレスタイプの防犯カメラを選ぶ
- 5.3.ネットワークカメラを選ぶ
- 5.4.ダミーカメラを組み合わせる
- 5.5.複数の業者から見積りを取り比較する
- 6.防犯カメラの設置業者を選ぶ5つのポイント
- 6.1.防犯設備士の資格を保有している
- 6.2.提案から設置工事までワンストップでおこなっている
- 6.3.保証内容やアフターサービスが充実している
- 6.4.取り扱っているメーカーや機種が豊富である
- 6.5.防犯カメラの持ち込みができる
- 7.まとめ
- 8.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
防犯カメラの設置を依頼できる主な事業者
防犯カメラの設置を依頼できる主な事業者は、次の5つになります。ここでは事業者それぞれの特徴を紹介します。
防犯カメラ専門店
防犯カメラの販売を専門におこなっているため製品知識が豊富です。おすすめの防犯カメラの提案や製品ごとのメリット・特徴について詳しく説明してくれます。また防犯カメラ設置後のメンテナンス方法なども教えてくれるので、はじめて防犯カメラを設置する場合でも安心です。
設置に必要な費用は、工事費用と防犯カメラ本体の価格を含めて設定されているのが一般的です。
警備会社
ホームセキュリティを提供している警備会社は防犯カメラの設置をおこなっています。
ただし、防犯カメラ単体の設置ではなく、ホームセキュリティ契約の中に含まれる場合がほとんどです。
そのため警備会社のホームセキュリティ契約を結ばねばなりません。防犯カメラだけでなく建物全体の防犯対策をおこないたい人には向いていますが、防犯カメラだけが必要な場合には不向きといえるでしょう。
家電量販店
一般的な家電量販店などでも防犯カメラの販売・設置をおこなっています。店頭で複数のカメラを比較し、その場で購入・設置工事を申し込め、専門スタッフが控えているので製品の性能や特徴について詳しく確認することも可能です。
また特定の家電量販で買い物をするとポイント還元されるなど、ほかの工事業者にはないメリットがあります。
ただし、家電量販店のスタッフは防犯に関しては専門家ではないため、どこに防犯カメラを設置すればよいかといった提案などは基本されません。
実際の設置工事をおこなうのも提携している電気工事業者のため、防犯カメラの専門知識は持たないケースがほとんどです。
そのため、購入者自身で防犯カメラの設置場所を決め、工事業者に指示する必要があります。
電気工事業者
自身で防犯カメラを購入し、設置工事だけを依頼したい場合におすすめです。
電気工事が専門なので、屋外に防犯カメラを設置する際も安心して工事を任せられます。
工事費用は工事業者によって差があるため、まずは複数の業者に問い合わせして見積りを取ったうえで比較するとよいでしょう。
防犯カメラ設置事業者
防犯カメラ設置を専門としている業者です。防犯カメラの設置に関する知識が豊富なので、設置場所によって最適な設置角度などの提案も期待できます。
ただし防犯カメラ本体の販売はおこなっていないので、あらかじめ自身で防犯カメラを用意しておく必要があります。
設置費用が電気工事業者よりも安価な場合も多く、コストを抑えたい人にはおすすめです。
ただし、依頼する業者によって料金や技術面に差がある場合もあるため、あらかじめ口コミなどを参考にして優良業者を選びましょう。
防犯カメラは自分で設置する際の注意点
防犯カメラの種類によっては、自分で設置することも可能です。その場合は配線工事が不要なワイヤレスタイプの防犯カメラがおすすめです。
電源内蔵タイプであればコンセントのない場所にも設置でき、取り付けも壁にネジなどで固定するだけなので比較的簡単に設置できるでしょう。
有線タイプの防犯カメラを自分で設置する際は、配線やネットワーク設定などに専門的な知識や技術が必要になることがあります。知識を持たずに設置をおこなった場合、膨大な時間がかかる可能性があります。
なお、新たにケーブルを用いてコンセントを新設するなどの電気工事が必要な場合は、二種電気工事士の資格が必要です。無資格で工事をおこなうと法令違反となる可能性があるため注意しましょう。
防犯カメラを自分で設置する場合は、設置方法などを十分に検討し、無理なく自力で設置できるタイプの防犯カメラを選びましょう。
防犯カメラの設置費用の相場
防犯カメラの設置費用は、設置する業者によって異なります。また防犯カメラのタイプや設置場所が屋内か屋外かによっても変動します。
ここでは防犯カメラの設置費用について、設置場所別、カメラのタイプ別の相場を紹介します。
設置場所が屋内と屋外では工事費が異なる
屋内に設置するよりも、屋外に設置するほうが工事費は高くなるのが一般的です。
屋外に設置する場合、電源工事や配線工事が必要になるケースが多く、その場合は電気工事が必要になります。その分の費用が加算されるため、防犯カメラを屋外に設置する場合の工事費は割高になるのです。
ただ、屋外に設置できるワイヤレスタイプの防犯カメラも販売されています。その場合は自分で設置できるため工事費を抑えることができますが取り外しも簡単なため、部外者に取り外されたり、持ち去られたりするおそれもあるため注意が必要です。
ワイヤレスタイプ防犯カメラの設置費用
電源内蔵タイプのワイヤレスタイプの防犯カメラは、電源工事や複雑な配線工事が不要なため、自分自身での設置が可能です。自分で設置すれば工事費がかからないため、必要な費用は防犯カメラ本体の購入費用のみで済みます。
ワイヤレス防犯カメラ本体の価格は安価で、高くても数千円で購入できます。できるだけコストを抑えたい場合はワイヤレスタイプの防犯カメラがおすすめです。
ただしワイヤレスタイプの防犯カメラにもデメリットはあります。詳しくは後述する『防犯カメラ設置費用を抑える方法』で解説します。
有線タイプ防犯カメラの設置費用
有線タイプの防犯カメラの設置費用の相場は、設置工事を依頼する業者によって幅がありますが、取り付け工事(部品・材料費を含む)だけの場合は1万円~10万円程度が一般的です。
ただし、高所での作業や穴あけ工事などが必要な場合は工事費が加算されるケースもあります。
なお、防犯カメラ専門店や家電量販で販売されている防犯カメラは、掲示されている価格に工事費が含まれているケースがほとんどです。その場合に必要な費用は1台あたり20万円程度が相場になります。
屋外に防犯カメラを設置するための費用が屋内に比べて高額になる理由は、電源の引き込みなどの電気工事が必要になったり、配線が複雑になったりするためです。電気工事をおこなうには資格が必要になりますし、複雑な配線工事には専門知識が不可欠です。
防犯カメラ設置台数ごとの費用相場
アパートやマンションの規模によっては、防犯カメラが複数台必要になるケースも多いです。防犯カメラは設置する台数によっても費用は大きく変わります。また複数台の防犯カメラを設置する場合はカメラ本体以外にもモニターや録画するための機器が必要になります。
ここでは防犯カメラを複数台設置する際にかかる費用の相場を紹介します。
防犯カメラ設置費用の相場
アパートやマンションの規模によって、必要な防犯カメラの台数が変わってきます。小規模な物件であれば、出入り口や駐輪場、ゴミ置き場など設置することが多く、2台~4台程度設置するケースがほとんどです。
大規模な建物になると、屋外だけでなく廊下などにも防犯カメラを取り付けることも多く、必要な台数が増える傾向です。
防犯カメラの台数別の設置費用の相場は以下のようになります。
【防犯カメラの台数別設置費用相場(カメラ本体・工事込み)】
- 1台:20万円~25万円
- 2台:25万円~30万円
- 3台:35万円~40万円
- 4台:40万円~45万円
- 8台:70万円~80万円
- 16台:100万円~180万円
設置する台数が増えると、1台あたりにかかる費用は少なくなるのが一般的です。
ただ、防犯カメラ本体の価格や業者によって設置費用は異なります。かならず複数の業者から見積もり取り、費用だけでなく、カメラの性能やアフターケアの有無なども確認することをおすすめします。
防犯カメラ設置以外にかかる費用
複数の防犯カメラを設置するにあたって、設置費用以外にもさまざまな費用が発生します。
まず、監視用のモニターや録画用のレコーダーが必要になります。
また防犯カメラは精密機器なため、故障や不具合が起きる可能性もあります。防犯カメラが正常に作動しないと防犯の意味がなくなってしまいます。そのため定期的なメンテナンスは欠かせません。
防犯カメラを設置する際は、こういった周辺機器や保守点検に必要な費用についても把握しておきましょう。
【防犯カメラ設置費以外に発生する費用相場】
- モニター(1台):1万円〜4万円
- 録画用レコーダー:3万円〜5万円
- 保守点検費用:1万円~3万円程度
保守点検費用については、メンテナンスの範囲や出張費を含むかどうかによって変わってきます。また故障などの修理で部品の交換が必要になった場合、別途部品代がかかることもあります。
なお警備会社の場合、月額費用に機器保証や保守メンテナンスが含まれますが、保証期間や保証範囲は契約内容によって異なります。
防犯カメラ本体とあわせて、見積り内容を比較する必要があるでしょう。
防犯カメラ設置費用を抑える5つの方法
ここでは防犯カメラの設置費用を抑えるための方法を5つ紹介します。
自治体の補助金制度を活用する
一部の自治体では、防犯カメラの設置費用の負担軽減のために補助金制度を設けています。自治体によって補助金額は異なりますが、設置費用のうち半額程度が補助されるケースが多いです。ただし上限額の範囲内となります。
また、補助金を受けるためには、さまざまなルールがあります。これも自治体によって異なるため、詳細は各自治体のホームページや窓口で確認しましょう。
ワイヤレスタイプの防犯カメラを選ぶ
前述したように、ワイヤレスタイプの防犯カメラは自分で設置できるため、設置のための工事費が不要です。Wi-Fi内蔵タイプでカメラの映像をスマホで受信できるタイプであれば、特別な機器も必要ないので、大幅なコストカットにつながります。
ただし、Wi-Fiなどを利用するワイヤレスタイプの防犯カメラは、障害物がある場所や天候によっては通信が不安定になりやすいというデメリットがあります。
特に屋外にワイヤレスタイプの防犯カメラを設置する場合、Wi-Fi環境によっては電波が届きにくいです。そのため、映像の乱れや録画ができない可能性もあるため注意が必要です。
ネットワークカメラを選ぶ
ネットワークカメラとは、カメラ本体にコンピューターが内蔵されていて単独でインターネットに接続ができるタイプのカメラです。
防犯カメラの映像をリアルタイムでパソコンやスマートフォンから確認でき、インターネットを経由して録画した画像のデータ保存も簡単におこなえます。録画用のレコーダーやモニターが不要なため費用の削減につながります。
ダミーカメラを組み合わせる
本物の防犯カメラと安いダミーカメラを設置することで全体の設置費用を抑える方法です。
防犯カメラの台数が多ければ、それだけ犯罪の抑止効果が期待できます。
ただし、当然ですがダミーカメラで監視や録画はできません。またダミーカメラだと見抜かれてしまうと犯罪抑止になりません。
ダミーカメラを利用する際は、すぐにダミーだとわかる物は避けて、できるだけ本物に見えるものを選びましょう。
複数の業者から見積りを取り比較する
防犯カメラの設置費用は、設置業者によって幅があるのが一般的です。できるだけ費用を抑えるためには、複数社から見積りを取り、内容を比較しましょう。
その際は価格だけでなく、カメラの種類をはじめ工事に含まれる費用、アフターフォローや保証の有無と期間、保守点検にかかる費用などを比較して総合的に判断しましょう。
また設置業者の施工実績や口コミなどもあわせてチェックし、できるだけ評判の良い業者を選びましょう。
設置業者の選び方については、次の項の『防犯カメラの設置業者を選ぶポイント』で詳しく解説します。
防犯カメラの設置業者を選ぶ5つのポイント
ここでは、防犯カメラを設置するにあたって、優良な設置業者を選ぶためのポイントを5つ解説します。
防犯設備士の資格を保有している
防犯設備士とは、「公益社団法人日本防犯設備協会」が認定する資格です。防犯設備の施工だけでなく、防犯機器の種類や維持管理などに精通している専門家です。また犯罪抑止に関る知識も豊富なため、単なる防犯カメラの設置作業だけでなく、防犯面からみて最低な場所や角度といったアドバイスを受けることもできるでしょう。
提案から設置工事までワンストップでおこなっている
防犯カメラの販売方法によっては、販売と設置が別の業者であることもめずらしくありません。その場合、工事の請負業者は防犯に詳しいとはかぎりません。そのため設置場所の相談などは期待できないことがほとんどです。
防犯の知識という面で見た場合、防犯カメラの提案から設置工事まですべて自社でおこなっているワンストップ体制の業者を選ぶことで、設置時に相談やアドバイスを受けることもできるので安心です。
保証内容やアフターサービスが充実している
防犯カメラを設置してみたら初期不良で正常に動作しなかったり、設置直後に故障したり、なんらかの問題が発生する可能性も考えられます。
業者を選ぶ際は、そういったトラブルに対して、どういった保証やアフターサービスがおこなわれるのか確認したうえで選びましょう。
取り扱っているメーカーや機種が豊富である
防犯カメラは、多数のメーカーからさまざまな機種が販売されています。ひとつの業者で土地扱っている防犯カメラの種類が豊富であれば選択肢が増え、必要とする機能を備えた防犯カメラを選ぶことができるでしょう。
あちこちの店舗を回らずに済むため時間の節約にもつながります。
防犯カメラの持ち込みができる
防犯カメラを自分で用意する場合、設置工事だけをおこなってくれる業者を見つける必要があります。業者によっては、設置工事の対象は防犯カメラ本体の購入者のみという場合も多いため注意が必要です。
自分で防犯カメラを用意する場合、「カメラ本体の持ち込みが可能な業者」であることを確認しましょう。
まとめ
防犯カメラの設置に必要な費用は、カメラの種類や業者によって異なります。
自分で設置できるワイヤレスタイプの防犯カメラであれば、設置費用が不要なため、カメラ本体の購入費用だけで済みます。
有線タイプの防犯カメラの場合設置費用のみであれば1万円~10万円程度、カメラ本体を含めた場合は20万円程度が相場となります。
カメラ本体の価格だけでなく設置費用にも幅があります。予算や目的を考慮したうえで、適切な防犯カメラや設置業者を選びましょう。
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