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空室対策の工夫!小物や芳香剤など簡単なのに満室になる裏技13選

室対策をおこなうためには「リフォームやリノベーションが必須」と考えているかたもいることでしょう。


そうした大掛かりな行動も場合によっては効果を生み出さないケースもあります。


今回は、

  • 住みやすさ
  • みせかた
  • 入居者メリット


を中心に効果的な空室対策について「あぱたい」がお伝えします。 ほかの物件との差別化を図るためにも参考にしてください。



目次[非表示]

  1. 1.住みやすさの工夫で空室対策
    1. 1.1.①収納棚を設置する
      1. 1.1.1.玄関
      2. 1.1.2.キッチン
      3. 1.1.3.洗面所・脱衣所
      4. 1.1.4.トイレ
    2. 1.2.②玄関にフックを取りつける
    3. 1.3.③空室対策のためにも収納を使いやすく改良する
    4. 1.4.④室内干しできる設備を設置する
  2. 2.みせかたの工夫で空室対策
    1. 2.1.内覧者をもてなすグッズの用意
      1. 2.1.1.⑤スリッパ
      2. 2.1.2.⑥花や小物
      3. 2.1.3.⑦芳香剤
    2. 2.2.歓迎の気持ちを適度に表現
      1. 2.2.1.⑧ウェルカムボードの設置
      2. 2.2.2.⑨室内温度を快適に設定
    3. 2.3.⑩人気のない部屋はモデルルーム化
    4. 2.4.⑪ホームステージングを利用する
      1. 2.4.1.魅力的な物件写真で内覧者を増やす
      2. 2.4.2.内覧時に生活シーンを連想させる
  3. 3.入居者メリットにつながる工夫で空室対策
    1. 3.1.⑫家賃のクレジットカード払い導入
    2. 3.2.⑬入居者へプレゼントを用意
  4. 4.まとめ




住みやすさの工夫で空室対策

家での快適さのイメージ


アパートなどのオーナー様が空室対策のために注意しておきたいのが、入居希望者のかたが “住みやすさ” を感じてくれるかという点です。


近年では、入居希望者が住みやすさを感じるポイントとして「デザイン性」と「部屋自体のスペック」が注目されています。 デザインに関してはリノベーションなどが必要となる場合もあり、大掛かりな手段となります。



①収納棚を設置する


収納力をあげるために、部位ごとに収納棚を設置するという方法があります。 収納力が高いことで、入居希望者は生活イメージの幅を広げることができますよ。 具体的には以下のような場所に設置していきましょう。



玄関

BinO播磨 株式会社中塚組 - 玄関の写真はこちら - Houzz 画像はイメージです。


「玄関は家の顔」と言われることが多く、内見に来られたかたのイメージを左右しやすい場所であることは間違いありません。


入居希望者が気にする点といえば、下足箱などの収納です。


とくに女性の場合はブーツを利用されるかたもいるため、従来の下足箱だと収納できないというケースもあります。 そのためにも、天井までの高さのある下足箱を設置するようにしてください。加えるなら棚板を外したり、高さを調整できたりするものが望ましいです。


ブーツや長靴などを収納できるため入居希望者のニーズにこたえられます。また最近では、家の鍵や印鑑といった玄関で利用する頻度の高いアイテムを設置するためのスペースを用意する物件もあります。 そのためのフックやラックを用意しておくのもひとつの方法です。  



キッチン

Noel Dempsey Design - キッチンの写真はこちら - Houzz 画像はイメージです。


賃貸アパートにおいて、キッチンが理由で空室になってしまっているというケースも少なくありません


古いアパートのキッチンの場合はシンク自体が狭くて、それに伴ってシンク下もスペースが使いづらいものが多いです。 とくに観音扉になっているキッチンの場合は、奥にしまったモノが取りづらいです。


調理器具などを収納するにしても、基本的には重ねて利用するため入居者には不便に感じることもあります。収納力をアップするためにも、引き出しを利用したキッチンを採用するといいです。


また収納棚などを利用してフライパンなどの調理器具や調味料を立てて収納できるようにできれば、使い勝手のよさが目立ちます。  



洗面所・脱衣所

収納生活 NANKAI - トイレ・洗面所の写真はこちら - Houzz 画像はイメージです。


賃貸アパートなどの場合、あまり注目されにくいのが洗面所や脱衣所などの収納力です。 アパートなどの賃貸物件の場合はスペースが大きく限られていることもあって、あまり意識されない点です。


デッドスペースを活かした収納力のある洗面所や、脱衣所を見学した入居希望者は「より魅力的な物件」と認識します。 洗面所などで注目したい収納アップのポイントは、洗濯機の上と薄型の壁面収納です。


ほとんどの賃貸アパートの場合、洗濯機の上はデッドスペースとなっています。


洗濯機上のデッドスペースに、収納棚を配置するのも収納力をあげる効果的な手段です。生活するうえで、タオルや洗剤といった置き場所に困ってしまうものを簡単に収納できるようになります。


ただ場所が高すぎると、女性などが利用しづらくなります。高さを調整できるような収納棚にしたほうがよいでしょう。


また、通常の棚を設けるようなスペースがない脱衣所の場合には、薄型の壁面設置できる棚を検討しタイね。実際に奥行き20センチといった収納棚も売ってるいます。容量こそはさほどではないにしても、設置していることでさまざまな用途に利用できるので入居者へのイメージアップにつながります。  



トイレ


内覧に訪れた女性がとくに注目する部位がトイレです。 ほかの物件との差別化を図るためにもトイレの収納力にこだわってみましょう。


トイレにおける収納力アップのポイントは、上部のデッドスペースと部屋の角です。


洗濯機上のデッドスペースと同様に、トイレの上部も何もない空間になっているケースが多いです。


デッドスペースは、収納棚を取りつけるのに、絶好のポイントです。棚を設けることで芳香剤や予備のトイレットペーパー、掃除用品などを配置できるようになります。


またトイレ内に余分なスペースがある場合には、壁面に収納棚を設置することもできます。


上部や壁面などにスペースがない場合には、コーナーラックを採り入れてみるのを検討するとよいでしょう。 トイレの隅に収納棚を配置するだけで、「賃貸物件は収納が少ない」という入居希望者のイメージを払しょくできます。  



②玄関にフックを取りつける

Shelter Residential - 玄関の写真はこちら - Houzz 画像はイメージです。

賃貸物件を利用されている人のなかには、玄関周りに「コート掛け」を求めるかたも多いです。 実際に来客されたかたのコートや帽子を掛ける場所として利用できますよね。


そうしたニーズを満たすためにも、玄関周りにフックを取りつけることをオススメします。  



③空室対策のためにも収納を使いやすく改良する


空室対策のためには、もともと配備されているクローゼットなどの収納についてもあらためて考える必要があります。


古いアパートのクローゼットなどの場合、棚板が1枚だけで構成されているケースがほとんど。スペースを効率よく利用してもらうためにも、新しくハンガーバー(ハンガーパイプ)や収納棚などの設置がオススメです。


収納力があがるだけではなく、利用しやすさもアップするため入居者によいイメージを与えることができます。棚板の高さが変更できる可動式にすることで、女性でも取り扱いがしやすくなります。



④室内干しできる設備を設置する


最近の空室対策において、欠かせないアイテムのひとつが「室内干しの設備」です。 雨の日の際にやむなく室内で干すために必要というわけではありません。


  • 女性は、下着など外に干すことに抵抗がある
  • 花粉を気にする人も多く、時期によっては完全に室内干しになる



室内干しを利用されるかたのためにも、室内干しの設置しておくことをオススメします。 室内干しの設備の取りつけかたとしては大きくわけてふたつ


  1. 窓枠付近に洗濯竿をのせられるアームを設置
  2. 壁面に設置できる「室内干しワイヤー」を利用する


「室内干しワイヤー」は最近注目されている空室対策のアイテムです。 設置した箇所からワイヤーを取り出して、反対の壁に引っ掛けることができます。


利用しないときにはワイヤーを壁面に収納しておけるため、入居希望者のかたが居住スペースを狭く感じることはありません。 室内干しが多くなっているニーズにこたえるためにも、うえで紹介したようなアイテムを利用してみるのをオススメします。  



みせかたの工夫で空室対策

飾られた家のイメージ


今から実際に入居希望者が、内覧に来られた際のイメージアップテクニックについてです。オーナーでも、簡単にできる方法を紹介します。



内覧者をもてなすグッズの用意


内覧の際には、部屋内の空気を入れ替えるなど事前に準備したい、内覧時に有効なグッズと利用法についてお伝えします。



⑤スリッパ

玄関のスリッパで空室対策

意外と気づきにくい点ですが、普段から内覧者のためにスリッパを用意しておくことで好印象につながりますね。 内覧者とその同行者、仲介業者、場合によってはオーナー用を用意しておくとよいでしょう。


室内とは別にベランダ用のサンダルなども用意しておくことで、より親切な印象を与えることもできます。



⑥花や小物

玄関に花や小物を置く


内覧の際には、家具などがないことで殺風景なイメージを持たれることも。悪い印象を持たれないためにも、花や小物で装飾するというのもオススメです。


高価な花や小物をセッティングする必要はありません。100均などで購入できる安価なものでOK! 少しでも明るく爽やかな雰囲気を演出できます。


とくに玄関周りなどの印象は大切。内覧者へのおもてなしの気持ちをあらわします。



⑦芳香剤


内覧者へのイメージアップのためにはニオイ対策も重要。対策として芳香剤を置くというのもひとつの方法です。 しかし香りが強すぎるものや、トイレを連想させるような香りのものは避けるようにしましょう。


また目立つ場所に芳香剤を設置することも、内覧者に「ニオイをごまかしているのかも? 」というマイナスイメージを与えてしまいます。 できるなら、小さい芳香剤を複数個所にわけて配置するようにしたほうがよいでしょう。  



歓迎の気持ちを適度に表現

内覧者に伝える歓迎の気持ち


内覧時にオーナー様からのおもてなしの気持ちを伝えることは、物件へのイメージアップにつながります。



⑧ウェルカムボードの設置


内覧者へ感謝の気持ちを示すのに、ウェルカムボードを設置するオーナーも増えてきました。 コルクボードなどに


  • 内覧に対する感謝のメッセージ
  • 物件の間取り
  • 周辺環境


などを紹介します。


持ち帰り用のパンフレットがあれば、検討材料として利用できるため成約率につながりやすいよ。


ただ、メッセージは、あまり過度な表現を避け、内覧者に悪いイメージを与えかねないよう配慮することも大切です。


⑨室内温度を快適に設定


空気の入れ替えと同じように、室温調整も注意したいポイント。 内覧の時期にもよりますが、内覧者に「暑い・寒い」といった関係のない部分で、イヤな印象を持たれるのはもったいないです


。 所有物件自体がオーナーの自宅から遠い場合、調整がむずかしいです。しかし、できるかぎり配慮しましょう。  



⑩人気のない部屋はモデルルーム化


空室対策として最近注目されている方法のひとつが「モデルルーム化」です。 空室期間が長引いてしまっている物件などを対象に、家具や照明器具などを設置して内覧をおこなってもらいます。 レースカーテンや雑貨を配置し飾るだけで、見学に来られたかたのイメージは大きく変わります


モデルルーム化をおこなううえでもっとも大切なのが清潔感。せっかくキレイに配置するなら、清掃もしっかりするようにしましょう。  



⑪ホームステージングを利用する


最近不動産業界で注目されている空室対策があります。それは「ホームステージング」という方法です。


ホームステージングは、もともとアメリカの不動産業界で産まれた空室対策で日本ではまだまだ認知度が高くありません。 ホームステージングは「モデルルーム化」と似ていますが、家具やインテリアを配置し、室内を演出することで成約率をアップさせる手段のことです。


ご自身でおこなうモデルルーム化とは異なり、ホームステージングを専門におこなっている業者に依頼することができます。 ホームステージングは、家具やインテリアはレンタル契約が基本。そのため家具や備品の管理に苦しむことなく、余計な出費を抑えることにも役立ちます。


ホームステージングは、大規模な家具販売会社や専門会社などがサービスを提供しているケースがほとんどです。 ホームステージャーとよばれる専門家がターゲット層を絞り、室内を演出してくれるため成約につながりやすいという特長があります。


また業者によっては、ホームステージングをおこなう際に家具などを一時預かってくれるサービスもあります。現在居住者がいる物件の内覧の際などの場合に有効です。


居住者の家具を一時的に預かってもらう一方で、演出に必要なものだけをレンタルすることができます。 上手に利用することで費用対効果の面でも効果がある空室対策です。  



魅力的な物件写真で内覧者を増やす


ホームステージングの利用方法は、内覧時のイメージアップだけではありません。


インターネットやチラシなどの媒体で掲載する広告写真の撮影にも利用できます。マイソクや賃貸物件の検索サイトの写真が変わることで、より多くの内覧者がみつかります。


ホームステージングの業者によっては、プロのカメラマンを紹介してくれるサービスもあるので利用しやすいです。  



内覧時に生活シーンを連想させる


ホームステージングにおける最大の魅力は、内覧者に生活シーンを連想させることです。 とくに家具やインテリアを配置していることで、どのようなサイズの家具なら利用できるかが迷いにくくなります。 このイメージの有無は、新居探しの決め手になるといっても過言ではありません。  



入居者メリットにつながる工夫で空室対策

入居者のメリットを意識したもの


空室対策のためには、生活シーンを連想させるだけではなく実際に入居者がメリットに感じる部分を提示する必要もあります。



⑫家賃のクレジットカード払い導入


最近目にするのが家賃に関するクレジットカード支払いの導入です。 入居者としても支払いが簡単になり、カード支払いによるポイントが付加されるため好まれやすいです。


不動産業界において、フィンテック(FinTech)が注目されています。


FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。

引用先:日本銀行


そのため、家賃のクレジットカード支払い導入は将来的にも増えていくだろうと予想されています。 ただしクレジットを利用する場合は手数料が引かれてしまうので注意が必要。


導入前には、家賃収入と支出のバランスによる費用対効果を検討するようにしてください。  



⑬入居者へプレゼントを用意


入居者への直接的なプレゼントも空室対策では効果があります。 例としては、入居者への洗剤や調理器具のプレゼントやWi-Fiなどの完備などです。


具体的なメリットを入居希望者に提示することができれば、成約率アップにつながります。最近は、無料インターネットサービスで空室対策するオーナーが増えています。


くわしくはこちらの記事をご覧ください。 >>空室対策の鉄板設備【無料インターネット】金持ち大家が教えたくない5つの導入ポイント 



まとめ


今回はちょっとした工事が必要なものから、ご自身のやりかた次第で変わるものまで紹介しました。 どういった方法を採用されるかはオーナーの考えかた次第です。


何より大切なのは入居希望者や内覧者にメリットを感じてもらうこと。 入居者希望者が、どのような設備を欲しているのか? 具体的に意識し空室対策にいどみましょう。


不動明師
不動明師
賃貸管理&売買仲介経験20年。アパート新築、購入、仲介、リノベーション、大規模リフォームに携わり、自身でも2棟のアパートを所有する不動産オーナー。宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格を有し、不動産経営者に対して役立つノウハウを共有している。

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