マンションのネット回線の確認方法を解説【光・ケーブルテレビ回線】
固定回線には光回線とケーブルテレビ回線の2種類があります。
通信速度の安定性と高速通信の光回線が主流ですが、ケーブルテレビ回線もまだまだ利用者がいます。
また、戸建てとマンションでは、導入する際の配線方法が異なります。
戸建てタイプは、電柱から光ファイバーケーブルを直接引き込み、契約した家庭のみで使えるように回線を持ってくる仕組みが一般的です。
マンションタイプでは、電柱からマンション内に引き込んだ光ファイバーケーブルを共有スペースにある「集合型回線終端装置」や「光スプリッタ」などの分岐装置に接続します。その後、光回線を利用したい部屋のみに回線を分岐して接続する仕組みです。
引用:iTSCOM for Business 光回線の仕組みを詳しく解説!光回線の速さ・利便性・安定性を比較
目次[非表示]
インターネット回線の種類は?【固定回線・モバイル回線】
インターネット回線を大きく分けると「固定回線」「モバイル回線」の2種類があります。
回線の種類 |
使用回線 |
サービス例 |
|
固定回線
|
光回線 |
光ファイバー |
フレッツ光 NURO光 auひかり ソフトバンク光 アイネット |
ADSL |
電話線 |
Yahoo!BB ADSL フレッツADSL |
|
ケーブルテレビ |
同軸ケーブル |
J:COM |
|
モバイル回線
|
ポケットWifi |
スマホキャリア回線 |
Y!mobile ネクストモバイル |
無制限Wifi |
クラウドSIM |
どんなときもWiFi Mugen WiFi |
|
WiMAX |
WiMAX2+ |
Broad WiMAX GMOとくとくBB |
|
置き型Wifi |
スマホキャリア回線 |
Broad WiMAX GMOとくとくBB |
固定回線ですが、2021年現在は、「光回線」が主流となっています。
光回線の特徴を3つご紹介します。
・通信速度が最大1Gbps~10Gbpsと、他と比べると高速通信
ADSLは最大50Mbps、モバイル回線は大440Mbps~1.2Gbpsの通信速度です。
1 Gbpsは1 Mbpsの1,000倍ですので、光回線が他と比べてどれだけ速い通信速度か一目瞭然です。
・通信制限がなく、無制限で利用可能
ADSLも共に無制限で利用することが可能です。
モバイル回線も無制限で利用することが可能ですが、プランによっては制限があるため注意です。
現在、無制限Wifiが主流になっています。
・通信が安定している
光回線は通信環境が安定しています。
ADSLは、不安定で、モバイル回線は安定傾向にあります。
ケーブルテレビ回線の利用者はまだ多くいますが、ADSLは2023年までにサービス終了する事もあり、利用者はかなり減少傾向にあります。
モバイル回線は、ポケットWifiなど持ち運び可能なものや、置くだけでインターネットに繋がるものなどがあります。
ADSLは、2023年までにサービス終了することが決まっており、利用者が減少傾向にあります。
【全4種】マンション(集合住宅)のインターネット回線の仕組みを解説!
最近、インターネット回線を引いている物件が増えてきています。
所有物件にインターネット回線を引きたいと思っている大家さんや管理会社も多いと思いますが、
インターネットの回線についてよく分からなくて導入していないという方もいると思います。
戸建てならインターネット回線を引き込むだけですが、マンションやアパート(集合住宅)は、様々な配線方式があります。
マンションのインターネット回線4種類について詳しくご紹介します。
・光配線方式
出展:フレッツ光 集合住宅の導入工事と配線方式について(光配線方式)
4種類の中でも最も快適にインターネットを利用できる回線が、光回線です。
電柱からマンションのMDF(回線用の共用部)までを光ファイバーで、MDFから各部屋までを光ファイバーで接続した方式を「光配線方式」と言います。
共用部のスプリッタまで光ファイバーのケーブルを引き、そこから各戸に光ファイバーを引き込み、各部屋でインターネットを利用できるようにします。
全て光ファイバーのケーブルを使用しているので、安定した速度で、インターネットを利用できます。
マンションに既に回線ごと導入している場合は、開通工事が不要の場合もあります。
新しく建てられる集合住宅は、光配線方式を採用している場合が多いです。
戸建てにインターネット回線を引く場合も、「光配線方式」です。
光配線方式は、安定した通信速度で、高速通信です。
そのため、4種類の中で最も優れた配線方式と言えます。
・VDSL方式
出典:フレッツ光 集合住宅の導入工事と配線方式について(VDSL方式)
電柱からマンションのMDF(回線用の共有部)までを光ファイバーで、MDFから各部屋までを電話線で接続した方式を「VDSL方式」と言います。
MDFから各部屋まで電話線を使用していることから、通信速度は遅くなります。
設備によって少し異なる場合もありますが、通信速度は最大100Mbpsとなるケースが多いです。
比較的築年数が経っている物件は、VDSL方式を利用している場合が多いです。
VDSL方式から光回線方式へは変更が出来ませんので、ご注意ください。
・LAN方式
出典:フレッツ光 集合住宅の導入工事と配線方式について(LAN配線方式)
LAN配線方式は、集合住宅の回線共有スペース(MDF)に「回線終端装置」を配置しています。
他の配線方式とは異なり、特殊な配線方法です。
電柱からMDFまでは光ファイバーで、MDFから各部屋までLANケーブルで接続しています。
通信速度は、VDSLよりは早く、光回線よりは遅くなります。
集合住宅にLAN配線方式を取り込んでいる場合、共益費などにインターネット利用料が含まれ、インターネットを実質無料で利用することが可能です。
LAN配線方式でオススメのインターネット業者はこちら
・ケーブルテレビ方式
出展:ケーブルテレビってなに?
ケーブルテレビ方式は、その名の通り、ケーブルテレビの配線を利用し、インターネットに接続する方法です。
ケーブルテレビの料金のみでインターネットが利用できるため、インターネットが無料で利用できる賃貸物件もあり、非常に安価にインターネットを利用できる配線方法です。
しかし、同軸ケーブルで接続されるため、通信速度が遅い点がデメリットです。
LAN配線方式とケーブルテレビ方式がすでに導入されている物件の場合、個人で別の固定回線を導入することは不可能です。
インターネットを利用したい場合、インターネット回線を引くことが必須になります。
インターネット回線の種類によって特徴が異なります。
そのため、費用を安く抑えたいか、通信速度が速いほうが良いのか、現在の所有物件の状況に応じて、インターネット回線を選ぶことも重要です。
ハイスペックな光回線の仕組み
より優れたインターネット回線を所有物件に導入したい大家さんや管理会社も多くいるのではないでしょうか。
光回線は優れた通信速度と安定性から、現在最も急速に普及している回線です。
光回線ってどのように繋がってインターネットが利用できる仕組みなのかわからない方のために
光回線の仕組みと、光回線の高速通信の理由についてご紹介します。
光回線は、光ファイバーケーブルを利用して通信する仕組みです。
光ファイバーとは、反射・屈折する光の性質を利用し、光信号をスピーディーに通信するための伝送路のことを言います。
電気信号を光信号に変換することで、大量のデータを一度に送ることができるため、他の固定回線よりも高速通信が可能になります。
大容量のデータを送りたい場合も、通信速度を落とさずに送ることが可能です。
光増幅器で光信号が弱くならないように注意しながら、光ファイバーケーブルを通します。
光回線を利用し、インターネットに接続するためには、複数の光回線サービス業者が電柱や地下、海底に設置した光ファイバーを、マンションやアパートなどに引き込み、ONU(回線終端装置)を介して光信号を電気信号に変換します。
光ファイバーは、電気信号ではなく、光信号を利用し、電磁波の影響を受けないため、高速通信が可能です。
電気信号を利用すると、信号を送る際にどうしても電磁波の影響を受けます。
特に通信距離が長ければ長いほど、電磁波の影響を受けるため、通信速度は遅くなります。
電磁波の影響を受けない光回線は、通信距離が長くても、速い通信速度を維持することができます。
従来の電気通信では実現できなかった通信速度を、光回線という光信号を利用した通信方法で高速通信を実現させることが出来ています。
高速通信且つ安定した通信速度でインターネットを利用したい方には、光回線をおすすめします。
光回線の特徴を他の回線と比較
光回線とADSL、モバイル回線の3つを比べながら、光回線の特徴をご紹介していきます。
・回線速度の速さ
回線の種類 |
速度 |
光回線 |
最大1Gbps~10Gbps |
ADSL |
最大50Mbps |
モバイル回線 |
最大440Mbps~1.2Gbps |
光回線は、他の回線と比べて、圧倒的に通信速度が速いです。
1 Gbpsは1 Mbpsの1,000倍であるため、光回線がADSLやモバイル回線よりも速度が圧倒的に速いことが一目瞭然です。
最近では、1 Gbpsの速度が出るモバイル回線もありますが、利用条件等があり、まだまだ一般的ではありません。
サイト閲覧や動画視聴を行うための最適な速度はこちらです。
・サイト閲覧、SNS閲覧……1Mbps~
・動画視聴……5Mbps~
・4K動画視聴……25Mbps~
・オンラインゲーム……100Mbps~
引用:NURO 快適なインターネット生活を送るための速度は?
1 Gbpsの光回線の速さを例えると、853分のYouTube動画を1秒でダウンロードできる速度です。
サイト閲覧や動画視聴などを快適に行うには、最適な回線と言えます。
・通信制限がない
回線の種類 |
通信制限 |
光回線 |
無制限 |
ADSL |
無制限 |
モバイル回線 |
プランによっては制限有 |
光回線とADSLは、無制限で利用可能です。
モバイル回線は契約するプランによって通信制限がある場合があります。
基本的に1か月あるいは3日間で利用できる通信量が設けられているため、多人数で電話したり、動画視聴やビデオ通話など大容量の通信が必要なサービスをよく使う人だと、すぐに制限がかかってしまう可能性があります。
通信制限を気にせずに、動画視聴やビデオ通話など、様々なサービスを快適に使いたい場合は、無制限で通信速度が速い光回線がおすすめです。
・通信の安定性
回線の種類 |
通信の安定性 |
光回線 |
安定 |
ADSL |
不安定 |
モバイル回線 |
安定傾向 |
光回線は他2つの回線と比べて、通信は安定しています。
ADSLは、通信は不安定で、モバイル回線は安定傾向にはありますが、安定と断言できる程ではありません。
光回線の安定性の理由として、光ファイバーの速度が速い理由と共通する点があります。
電磁波の影響を受けにくいため、遠い交換局へもスムーズな伝送が可能です。
速度や安定性が低下しがちな無線通信を利用する際も、光回線なら途切れることなく快適に利用することが可能です。
光回線は、通信速度、通信制限、通信の安定性、全てにおいて、ADSLやモバイル回線よりも優れています。
高速通信で、通信制限を気にすることもなく、通信が安定している光回線は、インターネット利用者におすすめの回線です。
光回線を導入する方法
所有物件に光回線を導入したい場合、どのような手順で光回線を導入したら良いかをご紹介します。
手順を覚えておくと、所有物件にスムーズに光回線を導入することができ、入居者もすぐにインターネットを利用することが可能になります。
光回線を導入する際に必要な開通工事や周辺機器についても、ご紹介します。
・プロバイダと契約する
光回線を導入する場合、一般的にはプロバイダと契約します。
プロバイダとはインターネット通信を提供している業者のことを指します。
インターネットに接続するための準備を整えるのがプロバイダの役割です。
しかし、プロバイダと契約をするだけでは光回線は利用できないため、回線業者との契約も忘れずにしましょう。
・回線開通の工事をする
回線業者と契約を交わしたら、次は開通工事になります。
光回線を導入するためには、回線を開通させるための工事が必要になります。
初期費用に含まれている場合が多いですが、工事費用がかかります。
工事費用は、マンションや戸建てといった建物環境や、契約内容、プランによって異なります。
費用について、事前に確認することが重要です。
工期も、建物環境などにより異なってきます。
どのくらい工期がかかるか、費用と共に業者に事前に確認しましょう。
・周辺機器を用意する
開通工事が完了したら、次は周辺の機器を用意しましょう。
工事が完了しただけでは、光回線は利用できません。
光回線を利用するためには、LANケーブルやルーター・ONUなどの周辺機器を用意する必要があります。
その中でも特に光信号と電気信号を変換する役割を持つONUは重要です。
光回線は光信号を使っているため、電気信号に変換する機器がないと、光回線は利用できません。
そして、ONUとLANケーブルを接続したらインターネット利用が可能になります。
ただし、複数のスマートフォンやタブレットでインターネットに接続する際は、ルーターが必要になります。
ルーターには、複数の有線接続口があります。
無線LANでつなぐことも可能です。
このように、プロバイダと契約、回線開通の工事、周辺機器の用意が終わって、初めて光回線が利用できます。
1つでも作業工程が抜けていると光回線が利用できません。
回線業者を手順を確認しながら、光回線の導入を進めましょう。
戸建てとマンションで異なる配線方法
戸建てタイプとマンションタイプでは、配線方法は異なります。
それに伴い、費用も変わります。
ここでは、戸建てタイプとマンションタイプのメリット、デメリット共に配線方法をご紹介します。
・戸建てタイプ
メリット |
デメリット |
・建物が密集していない場所では通信速度が速い |
・回線を引き込むために工事費がかかる ・マンションタイプに比べると、利用料金が高い |
戸建てタイプは、基本的にひとつの光回線を一つの家庭で使います。
電柱から光ファイバーケーブルを家に直接引き込み、契約した家庭でのみ使えるように回線を引っ張ってくる仕組みが一般的です。
1本の光ファイバーケーブルに対して共有可能なのは最大で32人の利用者までと決まっています。
家の近くにある電柱で分岐するため、建物が密集していない場所では、利用者が少なくなり、通信速度が速くなるのが特徴です。
逆に、利用者が多い場合は、通信速度が遅くなります。
・マンションタイプ
メリット |
デメリット |
・同じ集合住宅内での利用者が多ければ、料金が安くなる場合がある ・すでに回線を引き込んでいる場合は工事費が安価で済む |
・利用者が多くアクセスが集中しやすいため、通信速度が低下する場合が多い |
マンションタイプでは、電柱からマンション内に引き込んだ光ファイバーケーブルを、マンション内の共有部に設置してある「集合型回線終端装置」や「光スプリッタ」などの分岐装置に接続します。
共同利用式という工事方法を利用し、大がかりな工事になるため、工事費用や工期もかかります。
共同利用式が無理な場合もあります。
その場合は、戸建てタイプと同じ工事方法になります。
参考:DTI Tips Station マンションで光回線の工事はできる?工事後に回線が遅かったらどうする
そのあと各部屋に回線を分岐すると、インターネットが利用できるようになります。
マンションタイプでは、引き込んだ光ファイバーケーブルを各戸で共有して使用しているため
大規模な集合住宅だと、利用者が多いと速度が遅くなる場合もあります。
マンションタイプの場合、マンションの入居者の方と共有して回線を利用するため、通信費用や工事費用は戸建てタイプよりも安くなります。
すでに所有のマンションやアパートに回線を引き込んでいる場合は、各部屋への回線工事のみ行うため、工事費用が安くなります。
所有物件にすでに回線を引き込んでいる大家さんや管理会社は、すぐに開通工事を行い、インターネット環境を整えてみてはいかがでしょうか。
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