マンションインターネットの最新事情。市場動向やコロナ契機の変化も解説
新型コロナウイルスの影響により、テレワークの普及や外出自粛生活が続き、マンションインターネットを必要とする人達が増加傾向にあります。
家でインターネットを利用する人が増え、「繋がらない」「速度が遅い」などのクレームも相次いでいます。そのため、安定した速度や高速通信に対応し、優先ルートでインターネットに接続できる新サービスの提供も始まっています。
また、インターネット回線の輻輳を回避すべくIPoEサービスの導入などにも力を入れているインターネット業者も増えています。その他、10Gbpsサービスの提供に力を入れている業者もいます。
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マンションISPとは
マンションISPとは、マンションなどの集合住宅の全ての各部屋に、一括でインターネットを提供するサービス、または提供する会社のことを指します。
ISPはインターネットサービスプロバイダの略です。
インターネットサービスプロバイダとは、インターネット接続の電気通信役務を提供する組織のことである。
引用:Wikipedia
マンションISPを導入する場合は大家さんや管理会社が一括で契約するので、入居者は、個人で契約をする必要がなく、入居後すぐに無料でインターネットが利用可能です。
マンションISP事業者は、直接入居者と契約するのではなく、管理会社や大家さんと契約を結びます。
一括で契約しているため、低価格で利用することができます。
各部屋にはあらかじめ、LANポート(差込口・コンセント)などのインターネット設備が備えられている場合が多く、LANポートとスマートフォンやタブレット、パソコンを接続するだけでインターネットが利用できるようになっています。
主にLAN方式とVDSL方式の2通りの利用方法があります。
LAN方式とVDSL方式を詳しく解説しているこちらの記事を合わせてご覧ください。
>>マンションのネット回線の確認方法を解説【光・ケーブルテレビ回線】
いままでのインターネット接続とマンションISPとの違い
いままでは、インターネットを家で使いたい場合、利用者自身でインターネット提供会社と契約し、工事立ち会いし、その後インターネットを利用していました。
初期費用や月額利用料もかかり、工事が完了するまでインターネットは利用できないため、実際に利用可能になるまで、時間がかかります。個人で契約すると面倒な手続きなども発生するため、利用者が契約手続きを省くことができるマンションISPのサービスは、とても便利です。
マンションISPは、大家さんや管理会社が一括で契約し、マンションなどの集合住宅の各部屋にインターネットを提供します。
入居者が個人で契約する必要がないので、初期費用や工事費用などがかからず、入居した日からすぐに無料でインターネットが利用できます。
マンションISPの接続方式は、業者により異なり、多くの業者は物件の規模などに合わせて複数の方式を利用しています。
新型コロナウイルスの影響により、テレワークの普及や外出自粛で、家でインターネットを利用する人が増え、インターネット無料物件やマンションISPの需要が増えています。そのため、「速度が遅い」「ネットが繋がらない」などのクレームも増加傾向にあります。
参照:ビジネスネットワーク.jp
現在は、マンションISPでもIPoE方式を用いたIPv6接続への移行が加速しています。
マンションISPの市場動向について
画像引用:MMRI プレスリリース
ⅠCT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)は、2020年3月末時点の全戸一括型マンションISP(インターネット接続事業者)のシェア調査結果によると、2020年3月末時点の全戸一括型マンションISPによるサービス提供戸数は315.1万戸で、前年比で15.5%増加しています。
出展:ⅠCT市場調査コンサルティングのMM総研(略称MMRI、東京都港区、関口和一所長)
今後、新築の賃貸・分譲市場共に全戸一括型のインターネット需要は徐々に減少していく見込みです。
しかし、既存の賃貸市場は全戸一括型のインターネットを導入していない物件が多く、空室対策や入居率アップのために今後導入する大家さんや管理会社も増えると考えられます。
また新型コロナウイルスの影響により、テレワークやオンライン授業などが急速に拡大し、インターネット環境の必要性が重要視されています。
以上の理由からマンションISPの市場動向は増加傾向であると予測できます。
テレワークやオンライン授業の拡大により、「繋がらない」「速度が遅い」などのクレームが増え、10Gbpsの高速通信に対応した新たなサービスの提供を始め、通信品質を保つようにしています。
IPoE方式を用いたIPv6接続への移行により、通信品質を保つインターネット業者も増えてきています。
IPoEは、従来型のPPPoE方式より高速なインターネット通信が可能です。
マンションISPの市場カテゴリ
マンションISPは、カテゴリ別に導入決定者や導入理由、契約主などが異なります。賃貸と分譲、新築と既存でも異なっているため下記表のように市場カテゴリを分類できます。
「賃貸」は、大家さんや管理会社、ハウスメーカーが導入の意思決定を実施して料金を支払いを実施します。一方で「分譲」は、デベロッパーや管理組合が導入の意思決定を実施し、料金の支払いは利用者の管理費に含まれます。
契約主は、賃貸の場合は、大家さんや管理会社で、分譲の場合は、管理組合となっています。
導入決定者 |
導入理由 |
契約主 |
料金支払 |
|
新築分譲 |
デベロッパー |
物件価値向上 |
デベロッパー ↓ 管理組合へ |
管理費 |
新築賃貸 |
オーナー ハウスメーカー 管理会社 |
入居率UP ブランディング |
オーナー 管理会社 |
オーナー 管理会社 |
既存分譲 |
管理組合 |
通信費削減 資産価値維持 |
管理組合 |
管理費 |
既存賃貸 |
オーナー 管理会社 |
入居率UP 家賃維持 |
オーナー 管理会社 |
オーナー 管理会社 |
マンションISP市場が伸びている背景
近年、スマートフォンの普及により、若者だけでなく幅広い年代でスマートフォンを利用しています。
動画サイトの急速な拡大により、テレビ視聴よりも、動画を見る時間が増え、インターネットの通信速度や品質が重要視されるようになりました。
インターネット提供業者は、各物件に合わせた接続形態で、インターネットを繋いでいます。また、宅内工事に伴う人件費の課題が挙がっています。
株式会社全国賃貸住宅新聞社発表の「入居者に人気の賃貸設備ランキング」で、単身者向け、ファミリー向け物件共に、インターネット無料が2016年から3年連続1位を獲得しています。そのため、インターネットを新規導入する戸数が年々増加しています。
引用:株式会社全国賃貸住宅新聞社「入居者に人気の賃貸設備ランキング」
マンションISP市場が伸びている背景には、スマートフォンの普及があると言えます。
リモートワークやオンライン授業のため、家でインターネットを利用する機会が増え、通信速度や品質も重要視されるようになってきました。
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