アパート経営【無料相談】サイトランキングTOP5!トラブルや土地活用に関する悩みが解決
アパート経営はすごく楽なビジネスに思われがち。ただ入居者トラブルや経営不振で悩むことも多く、管理会社に相談しても明確な回答が得られないケースも多くあります。大家業は孤独なのです。
そこで頼りにしたいインターネット。相談窓口を探そうとパソコンやスマホで検索すると、実に多くの相談サイトがヒットします。ただ情報が多いからこそ結局どこに相談すべきか決められず、あと回しにしてしまう可能性も否めません。
そんな大家さんに代わって「あぱたい」は、不動産賃貸・投資に関する「無料相談」サイトを検証します!
- 空室対策が知りたい
- 投資利回りを高める方法と投資物件の見極めかた
- リスクの少ない投資方法はなにか
- 建物の上手なメンテナンス方法
- 遊んでる土地の活用方法
- 悪質滞納者を退去させるには
- 失敗しないマンション経営戦略を知りたい
困りごとや悩みは三者三様。相談するサイトも内容により変わるでしょう。
それぞれのサイトの特徴や質問に対する回答の適格性を検証し、頼りになりそうなサイトをランキング形式にしてまとめてみました。
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【1位】いえらぶ 大家さん相談所
画像引用:いえらぶ 大家さん相談所
不動産賃貸・不動産売買ポータルサイト「不動産のいえらぶ」にある人気コンテンツのひとつ、いえらぶ 大家さん相談所。相談内容は9つのカテゴリーに分類されており、参考にしたい記事をすぐに探せます。ストレスなく読み進めるサイトです。
【手軽さ:★★★★★(5 / 5)】
「大家さん相談所」のトップページに相談投稿フォームがあり、ひと目で相談方法がわかります。
【気軽さ:★★★★★(5 / 5)】
会員登録不要で相談できます。回答内容もすべて閲覧できるのが特徴です。
【回答の質:★★★★★(5 / 5)】
回答するのは「不動産のいえらぶ」に物件登録している不動産会社のスタッフ。実務的でわかりやすい回答が多く、不動産実務経験の長い筆者でも参考になる相談がありました。
【回答の早さ:★★★★★(5 / 5)】
回答する不動産会社のスタッフは全国4万名以上登録されており、相談当日に回答が掲載されるケースが多くみられます。対応の早さはご紹介するサイトのなかでも一番です。
【サイトの規模(相談件数):★★★★☆(4/ 5)】
いえらぶが開設されたのは2010年。「大家さん相談所」が2011年1月にスタートしてから、相談件数は401件になります(2019.08.03現在)。
不動産会社の現役スタッフがアート経営で抱え込む困りごとを解決
大家さん相談所は大家さんの悩み相談専門。相談内容が賃貸事業に特化されており、たいへん参考になるサイトです。
相談件数はまだ400件程度で少ない印象がありますが、アパート経営の大家さんが抱える悩みについてほぼ網羅されています。
- 迷惑な入居者の契約解除と退去をどのように進めるのがよいか
- 空室対策として不動産会社に大家さんが直接営業したいが注意するポイントはなにか
- 家賃を値上げしたいがどんな手続きがよいか
このような大家さんからの具体的な質問に対し、まるで管理を委託されている会社が大家さんにアドバイスするかのように丁寧に答えているのが好印象です。
答えてくれたスタッフへ直接メールで相談もできて、インターネットにありがちな「1回きり」ではなく末永いお付き合いも可能になります。
- 新しい管理会社をみつけたい
- 投資物件のアドバイスをしてほしい
【2位】賃貸経営博士 お悩み大家さん
画像引用:不動産賃貸経営博士のお悩み大家さん
お悩み大家さんは、不動産賃貸経営と不動産投資に関する情報サイト「不動産賃貸経営博士」にあるコンテンツんひとつ。土地活用から建物管理や空室対策など、賃貸事業に係るあらゆる困りごとや悩みごとを解決できるヒントがたくさんみつかります。
【手軽さ:★★★★☆(4/ 5)】
大家さんの悩みごとQ&Aはわかりやすいのですが、悩み相談の入口がわかりづらいのが難点。
【気軽さ:★★★★☆(4/ 5)】
会員登録が必須です。登録なしでも質問内容の閲覧は可能ですが、回答はほとんど読めません。会員登録すると1年に1回不動産経営情報誌「大家倶楽部」が無料で届くお得感があります。
【回答の質:★★★★★(5/ 5)】
建築や不動産に係る資格を保有する専門家が213人登録されており、不動産会社・建築設計会社・弁護士・税理士・司法書士・不動産鑑定士・そのほか不動産アドバイザーと、各分野の専門家からアドバイスをもらえます。筆者もときどき参考にするサイトです。
【回答の早さ:★★★★☆(4/ 5)】
相談したその日に回答が掲載されるケースが多いものの、相談や質問内容によっては数日かかることもあります。
【サイトの規模(相談件数):★★★★★(5/ 5)】
これまでの相談件数は3,200件以上と参考になりそうな情報がたくさん掲載されています。相談以外にも専門家が執筆した記事やコラムの総数3万ページが大きな魅力です。
専門家集団がアパート経営の面倒なトラブルを無料相談で応援する
アパート経営でおこるさまざまなトラブルに関係する法律は、宅建業法や借地借家法そして民法。ほかにも各種税法などの専門的な法律知識が必要になるケースがあります。
例えば実際に相談されている、親から経営を継承したアパート入居者とのトラブル事例。解決のために訴訟の準備をしなければならないとのこと。賃貸借契約の賃貸人は親ですが、認知症と診断されている状況です。
そのため賃貸借契約に関係する民事訴訟に加えて、成年後見制度の準備も必要となります。ただ最終的には、不動産の専門家に加えて司法書士や弁護士からのアドバイスもあり、相談者は問題点の整理ができたようです。
【3位】税理士ドットコム・弁護士ドットコム
画像引用:弁護士ドットコム
税理士ドットコム・弁護士ドットコムは、2007年5月に解説された弁護士が運営する法律ポータルサイトです。
直接弁護士に相談した内容が一般公開される仕組みでスタートし、今や70万ページ超えの膨大な情報量を持つに至っています。
【手軽さ:★★★★☆(4/ 5)】
弁護士ドットコムのトップページには17個のカテゴリーリンクがあり、アパート経営に関する記事は「不動産・建築」カテゴリーです。税理士ドットコムへのアクセスは、弁護士ドットコムのトップページから。わからなければ検索してしまったほうが早いでしょう。
【気軽さ:★★★☆☆(3/ 5)】
質問や相談は会員登録が必要ですが、相談ごとの回答を閲覧するだけなら登録なしで大丈夫。「弁護士ドットコム」は記事の途中で「アンケート」を求められドキッとしますが、回答してもいいですしスキップしても大丈夫。記事のつづきを読めますよ。
【回答の質:★★★★★(5/ 5)】
相談内容は法律上の問題や税金に関する悩みがほとんどなので、回答はそれぞれ弁護士や税理士がおこなっています。専門性の高い回答が得られるため、信頼感が違います。
【回答の早さ:★★★★☆(4/ 5)】
弁護士や税理士と聞くとあまり馴染みがなく近寄りがたいイメージ。回答も時間がかかるだろうと思いきや、実は意外と早いレスポンスに期待できます。 相談したその日のうちに回答のあるケースが多く、相談者への思いやりを感じます。
【サイトの規模(相談件数):★★★★★(5/ 5)】
2005年から運用されたサイトであり、膨大な記事数が魅力のひとつ。「不動産・建築」カテゴリーで約5万5,000ページ、「税理士ドットコム」での相談件数は3万件近くになります。
顧問弁護士や顧問税理士にアパート経営を相談できる気軽さが魅力
筆者も仕事柄いろいろな相談を受けますが、なかでも一番困るのが「この問題は法律的にどう解釈したらよいのだろう? 」と感じる事案。
賃貸事業をやっていると、必ず法的に解釈がむつかしい問題に直面します。弁護士に依頼して訴訟に持ち込むか、時間をかけて相手がたとじっくり話し合いをするかで悩みがちなのです。
そんなときに法律上の解釈がはっきりすると作戦が立てやすくなります。
また法律に関しての質問は、予備知識がないとピントの外れた答えが返ってくるときもあるでしょう。まずは管理会社に相談し、問題点の整理からはじめるのがコツです。そのうえで弁護士などの専門家に相談すると、求めていた答えが返ってきやすくなります。
法律に関してなら「弁護士ドットコム」、税金に関してなら「税理士ドットコム」としっかり切りわけて利用しましょう。ライベートな問題は大家さんご自身が直接相談するのが望ましいでしょう!
【4位】Yahoo!不動産 教えて!住まいの先生
画像引用:Yahoo!不動産 教えて!住まいの先生
教えて!住まいの先生は、誰もが知る人気コンテンツ「Yahoo!知恵袋」から「不動産」部門を分離したサイト。「Yahoo!不動産」が物件情報掲載を有料化したときに、コンテンツの充実を図る目的で新たにスタートさせたサブサイトです。
【手軽さ:★★★☆☆(3/ 5)】
掲載された質問と回答の閲覧は簡単ですが、質問するときは「Yahoo!知恵袋」から。この質問フォームのわかりづらさに戸惑いを感じます。
【気軽さ:★★★★☆(4/ 5)】
「Yahoo!ID」でログインする必要があります。IDのない場合は新規取得が必要です。 【回答の質:[usr 3 size=20]】 「Yahoo!知恵袋」のユーザーから得られる回答がほとんどなので、回答内容の質に関するバラツキは否めません。ただ2011年から専門家による回答が可能になり、質の高い回答をもらえるケースも増えています。
【回答の早さ:★★★★★(5/ 5)】
サイトへのアクセスユーザーが膨大なので、回答が掲載されるスピードは非常に早いです。
【サイトの規模(相談件数):★★★★★(5/ 5)】
2019年8月時点で180万件を超える質問があります。ただ専門家が回答した質問は約2,600件。今後に期待です。情報量が多いため誰も答えられなさそうな難問に対する答えも見かけますが、一般のかたによる回答も含まれるため的確な答えを見つけにくい点が気になります。
専門家の充実でアパート経営の大家さんが求める無料相談サイトになるよう期待
教えて!住まいの先生は「さくら事務所」の外部協力により運営されています。
さくら事務所は、中古住宅売買における「ホームインスペクション」の普及に尽力した不動産コンサルタント会社。2018年に宅建業法改正で導入された「既存住宅調査制度」の成立における、陰の功労者ともいわれている有名な会社です。
教えて!住まいの先生の専門家第1号が、さくら事務所の代表者である長嶋修氏。その影響もあってなのか専門家の半分以上がホームインスペクターという状況。取得する中古物件の見極めや、手持ち物件で不具合が出た際の相談は参考になりますが、別ジャンルの専門家がいればもっと魅力的なサイトになりそうに思います。
ただ賃貸物件ユーザーの本音が聞けるのは、教えて!住まいの先生の魅力。大家さんとして頑張っているかたの声はたいへん貴重です。
【5位】非営利法人に相談する
最後に紹介するのは非営利法人として相談を受けつけるサイト全般です。
4位まではオウンドメディアによる相談掲示板でしたが、企業が運営するサイトですから「無料相談」だけでは経営が成り立ちません。深い相談になればなるほど「費用が発生するのでは? 」と心配したくなる面もあります。
その点、非営利法人は "商売くささ" がなく安心して相談できるような期待感があります。
【非営利法人とは】
NPO法人の正式名称は「特定非営利活動法人」。営利を目的とした活動ができないわけではありませんが、 “非営利” ですので収益は株主に分配されません。よって活動によって得た収入は、すべて事業活動のために充当されます。
アパート経営を含めた不動産トラブルの解決無料!特定非営利活動法人MOTT
不動産に係る「無料相談」をおこなっている非営利法人としてご紹介したいのが「無料相談室MOOT」。東京都のNPO法人です。
年間200件以上の相談案件をこなし「全国賃貸住宅新聞」でも活動ぶりが紹介されています。
前章までのように多くの相談内容が一覧で掲載されているわけではありません。よって相談は、メールフォームからおこなう流れです。
もし投資用マンションの運営が心配であれば、将来の収支シミュレーションも無料でおこなってくれます。
また投資用マンションに関してだけでなく、戸建てや土地についての相談も可能。購入や運用、相続、賃貸トラブルなど、困りごとが気軽に相談できますので利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
無料相談サイトと聞くと、「当たり障りのない相談ならいいが、込み入った相談はどうだろう」と躊躇してしまうこともあるでしょう。
筆者もメールによる無料相談を10年以上やってますが、回答を差しあげると質問者のかたからすごく驚かれます。驚く理由をお聞きすると「本当に回答がくると思っていなかった」とのこと。
今回ご紹介したサイトで回答される専門家のなかには、きっと同じ経験をしている人もいるだろうと思います。
不動産業界に長くいるからこその知識が、知らないかたにとってはすごく深刻な問題になっていたりします。
インターネットが普及した今、時間を気にせず、無料で相談できる便利なサービスを利用しない手はありません。もしアパート経営で困った悩みがあるなら、まずは「無料相談サイト」で、ざっくばらんに相談してみることからはじめてみてはいかがでしょうか。