宮城県のアパート経営に強いおすすめ会社10選!選びかたや宮城の特徴も学んで投資の失敗を防ごう
人口の流出が懸念されている地方都市。アパート経営をおこなう魅力はないと思われがちですが、調べてみるとそうとは断言できません。
なかでも宮城県はおすすめです。 その理由は、仙台市などで駅前再開発計画が進行しているうえ、全国平均と比較して平均年齢が若く、将来的な不動産価格の値上がりや賃貸市場の活性化などが期待できるから。
とはいえ地方都市でのアパート経営を成功させるためには、ターゲットにする地域の現状確認や優良建築会社を選ぶポイントなどをしっかり把握することが重要です。
今回は、宮城県にスポットをあて、県内の賃貸市場やアパート建築に強い大手・地域密着型建築会社について「あぱたい」が詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.宮城県のアパート経営に強い会社10選
- 1.1.大手で安心感重視!アパート経営に強い有名な会社5選
- 1.1.1.1. 株式会社シノケンプロデュース
- 1.1.2.2.ダイワハウス工業株式会社
- 1.1.3.3.積水ハウス株式会社
- 1.1.4.4.大東建託株式会社
- 1.1.5.5.旭化成ホームズ株式会社
- 1.2.地域密着型!地元のアパート経営に強い会社5選
- 1.2.1.1.株式会社山一地所
- 1.2.2.2.株式会社深松組
- 1.2.3.3.住研工業株式会社
- 1.2.4.4.サイト工業株式会社
- 1.2.5.5.東和総合住宅株式会社
- 2.アパート経営で失敗しないための建築会社の選びかた
- 2.1.1.大手企業のメリット・デメリット
- 2.2.2.地域密着型企業のメリット・デメリット
- 2.3.3.根拠のある提案をしてくれる
- 2.4.4.親身になって相談に乗ってくれる
- 2.5.5.希望する建築構造が得意かどうか
- 3.宮城県内でアパート経営は儲かるのか?
- 3.1.宮城県賃貸市場
- 3.2.宮城県と近隣の山形県と福島県を比較
- 3.3.期待利回りの相場を紹介!ワンルームとファミリー向けで比較!
- 4.アパート経営を宮城県ではじめる際の強み
- 4.1.1. 仙台市再開発計画が進行中
- 4.2.2. 労働人口が多い
- 4.3.3. 資産価値の上昇を見込める
- 5.宮城県でアパート経営をはじめる場合のポイント
- 6.まとめ
宮城県のアパート経営に強い会社10選
まずはおすすめ会社から!
- 宮城県に進出している大手企業
- 地元で長期にわたってサービス展開している地域密着型企業
大きくこの2つに分けてご紹介していくので、会社選びの参考にしてみてください。
大手で安心感重視!アパート経営に強い有名な会社5選
1. 株式会社シノケンプロデュース
公式サイト:https://www.shinoken.com/
アパート年間着工数が、2015年から2018年の4年間連続で業界1位を獲得しています。 特に力を入れているのは「入居者にとって住みやすいアパート」を建てること。
設計やデザインの内製化によって蓄積されているノウハウが、高い入居率(※)を実現する原動力になっています。
※2019年3月末時点における自社企画開発物件の入居率は99%
2.ダイワハウス工業株式会社
公式サイト:https://www.daiwahouse.co.jp/
総合的な提案力に定評あり。アパートを建設するにあたっては、周辺環境の分析やターゲットとなる入居者がいるかの調査などをおこないます。
また女性向けのアパート設計や防犯重視の設計など、建設にあたっての提案メニューを豊富に持っているのも強みです。
3.積水ハウス株式会社
公式サイト:https://www.sekisuihouse.co.jp/
得意分野は高級志向のアパート建築。一般的にアパートというと軽量鉄骨の構造で建設されているものがほとんどですが、重量鉄骨のアパートをオリジナルブランドとして展開しています。
建設コストは比較的高くなりますが、ユニバーサルデザインを取り入れた設計などは入居者の満足度も高く、質の高いサービスを受けられます。
4.大東建託株式会社
公式サイト:https://www.kentaku.co.jp/
コンクリート造や鉄骨造の建物を得意としており、防音性能に関しては定評があります。「アパートは壁が薄い」というネガティブなイメージをくつがえす強みは大きなアドバンテージです。
また管理物件数は全国一位! 入居者募集を含めた賃貸管理もお任せできます。
5.旭化成ホームズ株式会社
公式サイト:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/index.html/
防災力に長けたオリジナルブランドである「へーベルメゾン」でジャパン・レジリエンス・アワード(※)という賞を受賞しています。
旭化成ホームズの調査では、「賃貸住宅も災害に対する強さが必要」と考える入居者は多いです。へーベルメゾンは、確かなニーズをとらえた建物であるといえます。
※一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が選定する、「強くてしなやかな製品開発」などを実施している企業や団体におくられる賞
地域密着型!地元のアパート経営に強い会社5選
1.株式会社山一地所
公式サイト:http://www.yamaichi-j.co.jp/
強みは豊富な管理戸数にともなう安定性です。賃貸管理戸数は2018年12月末時点で10,000戸となっており、東北地方ではトップクラス。
管理物件の入居率も95%以上を維持しているので、入居者探しに強い会社といえるでしょう。 そのほか、アパマンショップネットワークに加盟しており、運営するアパマンショップ泉中央支店は売り上げ1位の実績を持っています。
2.株式会社深松組
公式サイト:https://www.fukamatsugumi.co.jp/
強みは行政からも工事を受注できる経営の安定性です。経済産業省から「健康経営優良法人2019」の認定を受けているうえ、東北地方の公共事業も数多く受注しています。
宮城・新潟に事業展開しており、会社の発祥も大正14年と長い歴史を持っています。
3.住研工業株式会社
公式サイト:http://juken-kougyou.co.jp/
アパート建設の工事について強みを持っています。とび・土木工事業を業務内容のひとつとしており、アパート建設に際する職人の確保については安心感があります。
そのほか、明治35年創業で今回ご紹介する企業のなかではかなり長い歴史を持っています。またアパートのほかにも、プレハブ・一戸建て・店舗・事務所と建築実績は幅広いです。
4.サイト工業株式会社
公式サイト:http://www.sight-k.co.jp/civil/index.html
強みは、確かな実績を持つ建物の施工力です。公園や水道局など公共工事の施工実績が多く、複数の建築工事や土木工事が、仙台市の優良工事として表彰されています。また創業は1967年と会社の歴史も長いです。
5.東和総合住宅株式会社
公式サイト:https://www.eyefulhome-miyagi.com/index.html
強みは大手からバックアップを受けている信頼性です。アイフルホームのフランチャイズに加盟しているうえ、ここ数年にわたって支店や住宅展示場を増やしており、順調に拡大をつづけています。
アパート経営で失敗しないための建築会社の選びかた
もし宮城県でアパート経営をするなら大手・地域密着型? 安定性で選ぶなら大手企業、地元情報を大事にしたいなら地域密着型企業など、それぞれのメリット・デメリットを考慮しましょう。
1.大手企業のメリット・デメリット
大手企業にアパート経営を委託するメリットは、大手企業ならではの安定性です。アパート経営は数年~数十年単位でつづいていくので、簡単に倒産したりしない安定性は重要な要素となります。
一方、デメリットとしては、担当者によって対応の良し悪しにバラつきがあることなどがあげられます。そのほか、担当者の人間性を重視したい人にとっては、担当者が変わる可能性が高いことなどもデメリットとなるでしょう。
2.地域密着型企業のメリット・デメリット
地域密着型企業に業務委託するメリットとして、地元特有のネットワークがあげられます。地域密着型企業は、地元の法人や地主などと長いつきあいを持っていることが多いです。 このネットワークは、入居者や物件の売却先を探したりするときに大きな役割を果たすでしょう。
デメリットとしては、安定性のなさがあげられます。地元以外に支店を持たないため、経済状況の変化などによる影響を受けやすいです。長期的な目線にたって考えると、安定性のなさは不安要素となります。
3.根拠のある提案をしてくれる
しっかりとしたデータや経験などをもとに根拠がある提案をしてくれるかどうか、このポイントは建築会社選びにあたって重要なポイントです。 アパートの建設・経営にあたっては、不動産会社はいろいろな提案をしてくるものです。
しかし全部の提案を言われるままに受け入れていると、時間とコストばかりむだにかけてしまうことも考えられます。納得できる提案にコストをかけることが重要です。
4.親身になって相談に乗ってくれる
アパート経営は長期間にわたるものです。オーナーと同じ目線で親身になって相談に乗ってくれるかどうかは、とても重要なポイントになります。
アパートの建設・経営には、考えなくてはならないことや決めることがたくさんあります。もちろんアパートオーナーが自分で勉強することはとても大切です。
一方で、建築会社や不動産会社に相談するほうがよいこともたくさんあります。
5.希望する建築構造が得意かどうか
施工を発注しようとしている構造体が建設会社の得意分野かどうかを見極めることも、重要なポイントです。 建てようとするアパートの規模や敷地の条件によって、最適な工法・構造は異なるものです。また一口に建設会社といっても、会社によって得手・不得手があります。
もしも、建設会社が不得意な工事のやりかたで発注すると、建物完成までのあいだに不必要な期間や、よけいな工事費用がかかってしまうことも予測されます。事前にインターネットで口コミや施工事例を確認しましょう。
宮城県内でアパート経営は儲かるのか?
他県と比較すると宮城県のアパートは利回りが比較的優秀です。また近隣他県と比較して、宮城県には多くのアパートがあります。比較対象が増えるので、宮城県では物件を選びやすいといえるでしょう。
以下の表は、物件検索サイト『不動産投資★連合隊』で抽出条件を「各県名+一棟アパート」として検索した結果の件数を示したものです。
宮城県 |
福島県 |
新潟県 |
山形県 |
|
アパートの数 |
69件 |
5件 |
6件 |
1件 |
出典:不動産投資★連合隊
なお、宮城県にある一棟アパートの平均表面利回りは12.79%です。一方で日本における地方都市の代表格である愛知県の一棟アパートでは、平均表面利回りが7.94%となっています(※)。
※どちらも『不動産投資★連合隊』に情報掲載されているアパートから30件を抽出して計算した、2019年11月現在の平均表面利回り
しかし、例えば愛知県にはトヨタの本社があるなど、都道府県によって環境は大きく異なります。投資先を選ぶときには利回りだけをみるのではなく、そのほかの要素にも着目しながら慎重に検討しましょう。
表面利回りは個人でもインターネットで調べられるから、ぜひ比較してみましょう!
宮城県賃貸市場
宮城県でアパート経営をするのなら、仙台市が定石です。宮城県では人口の半数近くが仙台市に集中しています。宮城県の各市における人口や住宅事情について比較してみましょう。
宮城県 |
仙台市 |
名取市 |
岩沼市 |
多賀城市 |
|
H29年人口 |
2,323,000 |
1,086,377 |
78,459 |
44,221 |
62,513 |
前年比増減率 |
-2.90% |
+0.16% |
+0.79% |
-0.25% |
+0.01% |
H29年 住宅着工数 |
21,173 |
12,159 |
949 |
310 |
465 |
H30年空室率 |
11.98% |
11.09% |
10.96% |
10.6% |
9.71% |
出典:
仙台市の圧倒的な人口数が際立っています。一方、仙台市では人口前年比増減率の数値が低く空室率が高くなっていますが、人口の多さを考慮すると、どちらも妥当な数値といえるでしょう。
宮城県と近隣の山形県と福島県を比較
つづいて宮城県と近隣県とを比較してみます。3県のなかで宮城県は、もっとも人口数が多くて空室率が低いです。
人口数 (H29年) |
人口増減率(年) |
住宅着工数 |
空室率 (H30年) |
|
宮城県 |
2,323,000 |
-2.90% |
21,173 |
11.98% |
山形県 |
1,100,149 |
-1.17% |
5,531 |
12.07% |
福島県 |
1,879,235 |
-0.99% |
14,710 |
14.39% |
出典:
期待利回りの相場を紹介!ワンルームとファミリー向けで比較!
宮城県仙台市と東京を含む首都圏で期待利回りを比較してみると、仙台市の期待利回りは、埼玉県さいたま市や千葉県千葉市とほぼ同じであることがわかります。
ワンルーム |
ファミリー向け |
|
宮城県仙台市 |
5.5% |
5.7% |
東京・城南地区(目黒区・世田谷区) |
4.0% |
4.1% |
東京・城東地区(墨田区・江東区) |
4.2% |
4.3% |
埼玉県さいたま市 |
5.3% |
5.5% |
神奈川県横浜市 |
5.0% |
5.0% |
千葉県千葉市 |
5.3% |
5.4% |
また東京都内は、比較的期待利回りが低いです。これは、東京の不動産価格が高いためと予測されます。利回り重視なら地方都市はおすすめです。
アパート経営を宮城県ではじめる際の強み
1. 仙台市再開発計画が進行中
仙台市は、2019年7月に「都心再構築プロジェクト」の始動を発表しました。このプロジェクトは、仙台駅西口周辺エリアを「都市再生緊急整備地域」に指定、老朽化したビルの建て替えなどを推進するものです。
また仙台市は、今後もICT企業の誘致を目的とした開発促進策を打ち出す予定です。これらのプロジェクトは法人誘致を念頭においているため、今後は法人誘致にともなう人口増加と住宅需要の高まりを期待できるでしょう。
2. 労働人口が多い
仙台市は、全国平均と比較して20代~40代中盤の労働人口が多いです。特に20代の人口が多く、ひとり暮らしをする社会人などの住宅需要を見込めます。
日本は少子高齢化が進んでいますが、仙台市ではほかの都市よりも高齢化がゆるやかといえるでしょう。労働人口の多さは仙台市の大きな強みです。
都市によって人口構成には特徴があるため、各都道府県のホームページをチェックして比較するようにしましょう。
3. 資産価値の上昇を見込める
宮城県では、地価の上昇率が全国的にみてもかなり高くなっています。国土交通省が今年発表した公示地価では、住宅地の上昇率(3.5%)が全国2位で、商業地の上昇率も全国5位(5.9%)です。
特に仙台市内では、今年発表された再開発の影響もあり、今後も地価の上昇を期待できます。地価の上昇にともない不動産の資産価値も上がるため、これからアパート経営をはじめるにはねらい目です。
参考:日本経済新聞 東北公示地価 宮城7年連続上昇 仙台 再開発がけん引
再開発計画が発表されている地方都市は要チェックです。
宮城県でアパート経営をはじめる場合のポイント
宮城県でアパート経営をはじめる際に注目すべき地域
特に、今後再開発が進む仙台駅西口エリアは注目すべき地域です。
これまで仙台市が再開発に注力してきたのは仙台駅の東口エリアですが、今後は西口エリアにも注力していく予定となっています。 東口エリアでは、再開発の進行にともなってマンションが増加し、地価の上昇率が全国第1位となりました。今後は、西口エリアでも同じように住宅需要と地価の上昇を期待できます。
一方、仙台市に隣接する名取市でも、昨年12月に「名取市都市計画マスタープラン」が発表されました。名取市には仙台空港があり、仙台空港は宮城県の交通アクセス・物流において大きな役割を担っています。
名取駅前と空港周辺地域などを含む市内各地域の開発を進めていく予定としており、今後、市内の活性化を期待できます。
地域によりワンルームとファミリーを選択
宮城県では、基本的にワンルームがおすすめです。宮城県の人口における世帯構成をみると、平成27年度の統計では、単身世帯が34.6%でもっとも多くなっています。 例えば、仙台市内では20代の人口が多いので、都心部では特に単身者向けのワンルームがおすすめです。
一方、先ほどご紹介した名取市では、人口のボリュームゾーンが30代後半~40代後半となっています。年齢層や世帯構成を考えると、名取市ではファミリー向けの物件がおすすめです。
参考: 宮城県HP 平成27年国勢調査 人口等基本集計結果(確定値) GD Freak ! 名取市の人口と世帯
儲かる間取りを見極めるには、世代構成を確認しましょう。都市による世代構成も、ほとんどが行政のホームページでチェックできます。
まとめ
宮城県は東北地方のなかで人口が多く、特に仙台市内はアパート経営の投資先としておすすめです。労働人口にあたる20代〜30代の多さは、ほかの都市と比較して大きなアドバンテージになっています。
また宮城県には進出している大手不動産会社が多く、長い歴史を持つ地元企業も同じように数多くあるため、不動産会社の選定に困ることはありません。
まずは、ご自身のなかでアパート経営にあたって重視するポイントを明確にしてから、この記事を参考に、宮城県でのアパート経営を検討してみてください。