記事

オートロックを後付けする方法は?賃貸対応のスマートロックも紹介



賃貸物件でも、後付けタイプのオートロックを自宅の玄関ドアに設置するだけで、自分の玄関がオートロックに生まれ変わります。自宅のドアをオートロックにするだけで鍵のかけ忘れを防ぐことができ、防犯面で大いに役立ちます。
 
賃貸物件の大家さんのなかには「空室対策」として各戸にオートロックの設置を検討している人もいるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、賃貸物件にも後付けできるオートロックの仕組みや種類、設置方法について解説します。また賃貸物件にも設置できる後付けタイプのスマートロック5種類を紹介します。
ぜひ、所有物件のオートロック化に向けて参考にしてください。


目次[非表示]

  1. 1.後付けできるオートロック錠は3種類
    1. 1.1.メカニカルキー
    2. 1.2.電子錠
    3. 1.3.電気錠
  2. 2.後付けできるオートロックキー解錠方法5選
    1. 2.1.スマートロック
    2. 2.2.カードロック
    3. 2.3.リモコンロック
    4. 2.4.暗証番号式
    5. 2.5.指紋認証式
  3. 3.賃貸でオートロックを後付けする方法3選
    1. 3.1.既存の錠の上からテープでオートロック装置を取り付ける
    2. 3.2.シリンダーごとオートロックに交換する
    3. 3.3.穴を開けてオートロック装置を設置する
  4. 4.オートロックを後付けする6つのメリット
    1. 4.1.鍵のかけ忘れがなくなる
    2. 4.2.鍵の紛失リスクが減る
    3. 4.3.防犯性が向上する
    4. 4.4.解錠・施錠が簡単で便利
    5. 4.5.家族の在宅確認ができるものもある
    6. 4.6.火災報知器と連携できるものもある
  5. 5.オートロックを後付けする際の7つのデメリット・注意点
    1. 5.1.閉め出されるリスクがある
    2. 5.2.電池切れや停電すると操作できなくなる
    3. 5.3.防犯に対して気が緩みやすくなる
    4. 5.4.オートロックを後付けするに一定の条件がある
    5. 5.5.引き戸の玄関に後付けは難しい
    6. 5.6.導入コストがかかる
    7. 5.7.賃貸の場合は、許可を取る
  6. 6.後付けするオートロックを選ぶ前の確認事項
    1. 6.1.玄関ドアの厚みや鍵前を確認する
    2. 6.2.オートロックを導入する目的を明確にしておく
  7. 7.玄関にオートロックを後付けする際の費用相場
  8. 8.賃貸でも使えるおすすめスマートロック5選
    1. 8.1.bitlock MINI(ビットロックミニ)
    2. 8.2.SwitchBot ロック
    3. 8.3.Qrio Lock Q-SL2(キュリオロック Q-SL2)
    4. 8.4.SESAME 4(セサミ4)
    5. 8.5.SADIOT LOCK(サディオロック)
  9. 9.オートロックの後付けのまとめ
  10. 10.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧


後付けできるオートロック錠は3種類

実はオートロック錠にはさまざまな種類があり、サイズやコストなどがそれぞれ異なります。そのため用途や目的にあったタイプのオートロック錠を選ぶ必要があるのです。
 
ここでは、マンションの住居部の玄関ドアや、戸建住宅の玄関ドアなどに後付け可能なオートロック錠の種類を3つ紹介します。


メカニカルキー

電源などを利用せず、機械的な構造だけで自動的に施錠できる錠前です。昔ながらのホテルなどのオートロックによく似たタイプと考えればわかりやすいでしょう。
 
オートロックを簡単に説明すると、ドアを閉めると自動的に鍵がかかるという仕組みです。そのためドアをしっかり閉めないと錠がかからないこともあるため注意が必要です。
解錠には一般的な鍵が用いられます。
 
電力などを使わないので耐候性があり、ピッキングやサムターン回しなど、不法な鍵開けの防止効果もあります。


電子錠

電子錠は、電源に電池を使用しているため配線工事が不要です。
電子錠の種類は、既存のシリンダーと交換するタイプと、既存のシリンダーをそのまま利用するタイプにわかれます。(シリンダーとは、鍵穴の部分をいいます)
 
既存のシリンダーをそのまま利用するタイプは粘着テープなどで簡単に取り付けられるため、賃貸物件にもおすすめです。ただし既存の錠の種類によっては取付できない場合もあるため、あらかじめ取付可能かどうかの確認が必要です。
 
シリンダーを交換するタイプは、取付工事が必要になるケースもあるため賃貸物件に取り付ける際は大家さんや管理会社に確認・許可をもらう必要があります。
 
電子錠は多くの場合、一定時間が経過すると本体に内蔵されたモーターによって自動的に施錠される仕組みになっています。施錠までの時間は任意で設定できるものが多いです。
 
解錠の方法は製品によって異なりますが、暗証番号やカードキー、非接触型IC、指紋認証などで開けるなど、さまざまなタイプがあります。
また解錠・施錠にスマートフォンのアプリを使用する「スマートロックタイプ」の電子錠も増えています。
 
電池が切れてしまうと解錠できずに閉め出されてしまうため注意が必要です。電池切れで閉め出しを防止したい場合は電池残量が確認できるタイプの電子錠を選びましょう。


電気錠

電子錠と似た名称ですが、電気錠は電気配線から直接給電される仕組みのオートロック錠です。そのため電池切れによる閉め出しの心配はありません。
またインターホンやセキュリティシステムと連動させることも可能です。
 
電気錠タイプのオートロックを後付けするためには取付工事が必要です。そのためマンションなどの賃貸物件に、電気錠タイプのオートロックを選ぶことは少ないでしょう。
 
ただオーナー目線では、競合物件との差別化や物件の資産価値向上などの面でセキュリティを重視した賃貸物件づくりに役立つ面が多いと考えられます。


後付けできるオートロックキー解錠方法5選

現在市販されているオートロックには、さまざまな解錠方法が採用されています。
ここでは住居用玄関に適した、後付けできるオートロックを解錠方法の種類別に5つ紹介します


スマートロック

スマートフォンやタブレットなどの専用アプリを使って、オートロックドアの解錠や施錠を管理できます。アプリだけでドアの開閉ができるので、鍵を持ち歩く必要がありません
 
さらにハンズフリーや遠隔操作、アプリ上で合鍵を生成・共有することでゲストキーにできるなど、さまざまなメリットがあります。加えて鍵の開閉履歴が残ったり、解錠・施錠の操作がリアルタイムでわかったりと防犯にも役立ちます。
 
またスマートロックは電子錠を利用しているため、取り付けも簡単なので賃貸物件にもおすすめです。
 
ただしスマートロック本体の電池切れには注意が必要です。
電池切れによる閉め出し防止のためにも、電池残量が確認できたり、残量が少なくなるとしらせてくれたりするなどの機能のあるスマートロックを選びましょう。


カードロック

オートロックの機種によって、さまざまなタイプのカードを鍵とする解錠方法です。
解錠専用のカードが必要になるタイプが多いですが、最近では「Suica」や「PASMO」などの交通系非接触ICカードなどで解錠できるタイプのオートロックも増えています
 
カードロックのメリットは、鍵の管理のしやすさにあります。解錠用のカードを紛失しても、古いカードの登録情報を削除するだけで古いカードでは解錠できなくなるので、万一第三者の手にわたっても悪用されにくいです。
 
また、前述したように、SuicaやPASMOなど、通勤などで普段よく使うカードを認証用カードとして登録しておけば紛失の可能性も少なくなります。


リモコンロック

オートロックの解錠・施錠にはリモコンを使います。遠隔操作で解錠・施錠ができる機種がほとんどで、スマートロックの子機として扱われるものもあります。
リモコンの種類によってはハンズフリーが可能なものもあり、ポケットやバッグに入れたままドアに近づくと解錠できるため、荷物が多いときなどは非常に便利です。
 
ただし、後付けのオートロックでは、リモコン本体は別売りであることが多いです。そのためほかのオートロックの解錠方法よりもコストがかかる場合もあります。


暗証番号式

あらかじめ設定した暗証番号でオートロックの解錠をおこないます。
鍵部分にあるボタン(テンキー)を押すだけで解錠できるため、鍵を持ち歩く必要がなく、また紛失の心配もありません。
そのため閉め出される心配が少ないのが暗証番号式の最大のメリットです。
 
ただし、暗証番号自体を忘れたり、何度も番号の押し間違いをしたりすると一時的に解錠ができなくなるので注意が必要です。
 
また第三者に暗証番号を知られてしまうと簡単に侵入されてしまうので、暗証番号の取り扱いには最新の注意が必要になります。
なお安価な暗証番号式のオートロックは、指紋の跡が残り簡単に暗証番号を割り出されてしまうので注意しましょう。


指紋認証式

あらかじめ登録した指紋を認証させ、指紋が一致することでオートロックの解錠できるタイプの解錠方法です。鍵が自分の指の指紋なので、鍵やカードキーは不要ですし、暗証番号を記憶する必要もないため、閉め出しの心配がほとんどありません
 
また同じ指紋が存在する確率は非常に低いといわれているため、不正解錠にも強い認証方法です。
 
ただし、製品や指の状況によっては指紋の読み取りエラーが起こりやすい場合があります。たとえば、指の負傷や手荒れが原因で指紋が読み取りにくくなるケースも少なくありません。
安価なものになると雨や砂ボコリの影響でエラーが起こる場合があるので注意しましょう。
 
なお、指紋認証式のオートロックの多くは設置に工事が必要です。そのため手軽に後付けという面ではあまり向いていないかもしれません。


賃貸でオートロックを後付けする方法3選

賃貸物件であっても、取り付け方法を選べば自分の部屋の玄関ドアにオートロックを取り付けることは可能です。
ここでは賃貸物件の自室の玄関ドアにオートロックを後付けする4つの方法を紹介します。


既存の錠の上からテープでオートロック装置を取り付ける

両面テープや粘着テープを使って、既存の錠にオートロック装置を被せるかたちで取り付ける方法です。
 
ドアの内側の錠前部分に両面テープなどで固定するだけなので、だれにでも簡単に取り付けられるのがメリットです。

工事が不要なので入居者自身で取り付けることも可能です。その場合は管理会社や大家さんの許可も取りやすいでしょう。
 
ただし玄関錠のタイプによっては取り付けができないケースもあるため、玄関錠に取り付けが可能かどうかあらかじめ確認したうえでオートロックを購入するとよいでしょう。
 
オートロックに付属された両面テープの粘着力は強力ですが、ドア側の貼り付け部分が汚れていると粘着力が弱まり、オートロックが外れて落下する可能性があるため注意が必要です。
また取り外すときにテープ跡が残ってしまうことがあるため、退去時は注意しましょう。


シリンダーごとオートロックに交換する

既存のシリンダーを取り外し、オートロックと交換する方法です。
シリンダーの交換はドライバーだけでできるので、自分自身で交換することも可能です。ただしドアを傷つけてしまう場合もあるので、自信がなければ業者に依頼することをおすすめします。
 
注意点は、玄関ドアの特徴によってはサイズなどがあわず、既存のシリンダーをオートロックに交換できない可能性があることです。
ドアの厚みが厚すぎる、または薄すぎる、装飾された枠などがついた玄関ドアは、事前にオートロックが設置できるか確認しておきましょう。
 
なお退去時には原状回復として、取り外したシリンダーを元に戻さなくてはなりません。そのため取り外したシリンダーはしっかりと保管しておきましょう。
万が一、取り外したシリンダーを紛失してしまうと新しい錠前の交換費用などを請求されることになるため注意が必要です。


穴を開けてオートロック装置を設置する

おもに電気錠タイプのオートロックを設置する場合や、キーレックスタイプのオートロックを取り付ける際に用いられる方法です。引き戸タイプの玄関ドアにオートロックを設置する場合も穴あけ工事が必要になるケースが多いです。
 
賃貸マンションやアパートの個室には向かない方法ですが、玄関が引き戸の戸建て賃貸住宅にオートロックを後付けする際は高確率で穴あけ工事が必要になることを覚えてきましょう。


オートロックを後付けする6つのメリット

ここでは後付けで玄関に設置することで得られる6つのメリットを紹介します。


鍵のかけ忘れがなくなる

オートロックは、その名前のとおり自動で錠が閉まります。通常の錠前は、うっかり鍵をかけ忘れてしまうこともあるため、外出先で「鍵をかけたかどうか不安になる」という人も少なくないようです。
 
しかしオートロックは自動で錠が閉まるので、鍵のかけ忘れを心配する必要はありません。またスマートロックなどは、スマートフォンのアプリを使って、ドアの施錠・解錠の状態をリアルタイムで確認できるので、二重で安心できるでしょう。
 
もちろん鍵の閉め忘れがなくなることで防犯性も向上します。
 
【侵入窃盗の侵入手口】

引用:警視庁『住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の手口
 
上記のグラフからわかるように、空き巣など侵入窃盗の侵入手口のおよそ半分はドアの無締まりです。ドアに鍵がかかっているだけで空き巣に狙われる確率が下がるため、オートロックを後付けすることで空き巣被害の防止に役立つでしょう。


鍵の紛失リスクが減る

オートロックには、物理的な鍵がなくても解錠できるタイプがたくさんあります。その場合、鍵を持ち歩く必要がないため、紛失するおそれもなくなります
 
ただしリモコンキーやカードキーで解錠するタイプのオートロックの場合は鍵を持ち歩く必要があるため、紛失して閉め出される可能性はあります。
オートロックを後付けする際は、解錠方法も考慮したうえで選ぶとよいでしょう。


防犯性が向上する

前述したように、オートロックは自動的にドア施錠するため、鍵の閉め忘れがなくなり空き巣被害にあう確率を下げる効果があります。
 
加えて、シリンダーを交換するタイプのオートロックの多くは鍵穴がないタイプが多く、ピッキング(ドアの外から鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する手口)ができなくなるため防犯性が高まります。
 
ただしオートロックの種類によっては依然ピッキングが可能なタイプもあります。また、どのタイプにしろ、破壊されてしまう可能性はゼロではありませんし、電子機器は小さなダメージでも故障する場合もあります。
 
後付けオートロックを選ぶ際は、防犯性や耐久性なども考慮して選びましょう。


解錠・施錠が簡単で便利

解錠・施錠しやすい点もオートロックのメリットのひとつです。
たとえば暗証番号式や指紋認証式のオートロックは物理的な鍵が必要ないので、手ぶらで外出しても閉め出される心配はありません。
ハンズフリー機能のあるオートロックは、ポケットやカバンから鍵を取り出すことなく解錠されるため、荷物などで両手がふさがっているときに便利です。
 
また、スマートロックは日常から持ち歩いているスマートフォンが鍵の代わりになるので利便性が高いです。遠隔操作で解錠できたり、物理的な合鍵をつくることなく他者と鍵を共有できたり、さまざまなシーンで使える機能が満載されています。
 
毎日使用するものだからこそ、後付けオートロックを検討する際は使い方が簡単なものを選びましょう


家族の在宅確認ができるものもある

オートロックの機種によっては、解錠・施錠がされるとLINEやメールでスマートフォンに通知が送られてくるものがあります。
共働きの家庭でも、子供が帰宅すると家族それぞれに通知がくるため、離れた場所から子供を見守ることができます
 
「留守中に子供はちゃんと帰宅したか心配」というご家庭で後付けオートロックを選ぶ際は、帰宅通知機能がついているものがおすすめです。


火災報知器と連携できるものもある

スマートロックのなかには、火災報知器と連動して一定の室温を超えると自動で解錠してくれる「緊急解錠機能」が搭載されているものがあります。
万が一火災が起きてパニックになっても、ドアが解錠されているので避難時に手間取ることがなく安心です。


オートロックを後付けする際の7つのデメリット・注意点

後付けすることでたくさんのメリットがあるオートロックですが、注意したいデメリットもあります。ここでは、後付けタイプのオートロックにはどのようなデメリットがあるのか、またその対策方法を紹介します。


閉め出されるリスクがある

オートロックのデメリットで真っ先にあげられるのが、鍵を持たずに外に出てしまう「閉め出し」があげられます。
 
暗証番号式や指紋認証式のオートロックであれば問題ありませんが、物理的な鍵の役割をするものがあるタイプのオートロック(カードキーやリモコン、スマートフォンなど)の場合、家のなかに入れなくなってしまいます。
 
家族がいれば内側からドアを開けてもらえますが、一人暮らしではそうはいきません。
閉め出しを防ぐには以下のような方法があります。
 
・オートロック機能のON・OFFを切り替えられるタイプのオートロックを選ぶ
オートロックのなかには、オートロック機能をOFFにできるものもあります。オートロック機能をOFFに設定しておけば解錠後も自動でロックが掛からないため、締め出されることがなくなります。
ただしその場合は自動で施錠されなくなっているので、鍵の閉め忘れに注意しましょう。
 
・本来の解錠方法のほかに暗証番号で解錠できるタイプのオートロックを選ぶ
カードキーやスマートフォンで解錠できるタイプのオートロックのなかには、本来の解錠方法のほかに暗証番号入力で解錠できる機能を備えた機種があります。
万が一、カードキーやスマートフォンを持たずに外に出てしまった場合でも、暗証番号で解除できるので閉め出しの心配がありません。
 
・合鍵を信頼できる人に預けておく
万が一に備えて信用のおける人に合鍵を預けるのも閉め出し防止になります。近くにいる家族や親戚などに合鍵を預けておくと、いざというときに取りにいくことができます。
ただし、近隣に家族も親戚もいない場合、この方法はむずかしいです。
 
また家族や親戚といっても、家の鍵を預けるといつでも家に入られる可能性があります。そういったマイナス面も考慮して、預けるかどうか判断しましょう。


電池切れや停電すると操作できなくなる

前述したように、電子錠タイプのオートロックは電池が切れてしまうと解錠できず、閉め出されてしまうおそれがあります。
電池切れによる閉め出しを防ぐには、定期的に電池残量を確認するか、電池の残量を通知する機能が搭載されているタイプのオートロックを選ぶとよいでしょう。


防犯に対して気が緩みやすくなる

オートロックを後付けすることで通常の鍵より防犯性が上がります。しかしオートロックにしたことで安心してしまい、窓の施錠を忘れるなど、本来の防犯意識が緩んでしまうことがあるため注意が必要です。
 
【侵入窃盗の侵入口】

引用:警視庁『住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の手口


空き巣の侵入口は玄関だけではなく、窓や勝手口もあります。
上記のグラフを見ると戸建ての入経路は「窓」が半数以上を締め、共同住宅でも3階以下では約40%が窓から侵入しています。
 
玄関の錠はオートロックでしっかり施錠しても、窓の施錠を忘れてしまうと簡単に侵入されてしまいます。
 
オートロックを後付けすることで防犯性は向上しますが、オートロックを過信せずに、ほかに侵入できる可能性がある場所の施錠確認はしっかりおこないましょう


オートロックを後付けするに一定の条件がある

オートロックを後付けできるかどうかは、既存の錠前やドアの厚みなどの条件次第です。ドアの厚すぎる、薄すぎる、錠前ドアノブとの位置などによっては取付できないケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。


引き戸の玄関に後付けは難しい

玄関が引き戸の場合はオートロックの後付けがむずかしいです。
引き戸に対応するオートロックも販売されていますが、取り付けには穴をあけるなど電気工事が必要になったり、費用が高額だったりします。
そのため賃貸物件に自力で取り付けるのはむずかしいと言えるでしょう。


導入コストがかかる

オートロックを後付けする費用は、オートロックの種類によって異なりますが、一般的なシリンダー錠より高額になります。
詳しい相場は、後述する「玄関にオートロックを後付けする際の費用相場」をご覧ください。


賃貸の場合は、許可を取る

賃貸物件の玄関ドアに入居者がオートロックを後付けする際は、取り付ける前にかならず大家さんや管理会社に確認し許可をもらいましょう。
 
取り付け方法によっては許可をもらえない場合もありますが、許可なく取り付けてしまうとトラブルになる可能性もあります。
特に退去時に原状回復できない場合は、修繕費を請求されるケースもあるため注意が必要です。


後付けするオートロックを選ぶ前の確認事項

オートロックを後付けする際は、あらかじめ以下の点を確認し、明らかにしておきましょう。


玄関ドアの厚みや鍵前を確認する

玄関にオートロックを後付けする際は、既存の錠前のメーカーや型番、ドアの厚さなどを確認しておきましょう。ドアが既定サイズより厚みがあったり、錠が特殊だったりすると後付けできないケースもあります。
 
また自分で取り付けるのか業者に工事を依頼するかどうかで、選ぶオートロックの種類が変わります。


オートロックを導入する目的を明確にしておく

なぜ後付けオートロックを設置したいのか、その目的を明らかにすることで、選ぶべきオートロックの種類が見えてきます。目的があいまいなままでは、オートロックを後付けしたのちに不満に思ったり、不便に感じたりするかもしれません。
 
たとえば防犯目的であれば、ピッキングを防げるシリンダー交換タイプの電子錠を選ぶとよいでしょう。利便性重視なら、スマートフォンで遠隔から解錠・施錠の操作や確認できるスマートロックが最適です。
また閉め出されないことを目的とする場合は、暗証番号式や指紋認証式などが候補になります。
 
このように目的からオートロックの候補を絞り込み、あとは導入コストなども考慮しながら最終的にどの後付けオートロックを購入するか決定しましょう。


玄関にオートロックを後付けする際の費用相場

オートロックを後付けする費用は、どのタイプのオートロックを選ぶか、工事を業者に任せるかどうかで違ってきます。
オートロックの価格は種類によって異なりますが、本体価格の相場は約1万円~3万円、付属品(リモコンやハブなど)は5千円程度のものから数万円するものなど幅があります。
 
工事不要で自分で設置できるオートロックは1万円程度で購入できるものも多いです。
なお業者に取り付け工事を依頼する場合は、本体代金に別途取り付け費用が発生します。取り付け費用は業者や工事の内容によって異なりますが、3万円程度みておけばよいでしょう。
 
また、導入後の維持費用も必要です。電池式の電子錠タイプの場合は別途電池代(リチウム電池4本パックで1,000円~1,800円程度)がかかります。メンテナンスや故障時の修理料金も必要になる場合もあります。
 
設置費用の例として、後述している「Qrio Lock キュリオロック(予備電池2本付)」を付属品なしで購入した場合に必要な費用は、本体代金約2.5万円のみになります。

ここに付属品を追加することも可能ですが、その分費用が加算されることを覚えておきましょう。


賃貸でも使えるおすすめスマートロック5選

ここでは賃貸物件でも設置が可能な、後付けできるオートロックを5つ紹介します。


bitlock MINI(ビットロックミニ)

引用:株式会社ビットキー
 
「bitlock MINI(ビットミニ)」はサブスクリプション型スマートロックです。毎月550円または年額5,980円の料金プランのうち、どちらかを選択して契約します。
月額料金には、利用期間中の故障に対する無償交換サポート、年2回までの電池交換サービス(2本600円相当×2回分)が付帯しています。
 
オートロックのタイプは電子錠(電池式)で、既存の錠の上に両面テープで固定するタイプです。コンパクトなサイズで、両面テープで固定するだけなので簡単に設置できます。
とりあえずスマートロックの使い心地を試してみたい人におすすめです。


製品項目

スペック詳細

解錠方法

・タッチ解錠
・ハンズフリー

オートロック

・ジャイロセンサー

・開閉センサー(引き戸の場合)

専用端末(別売り)

・bitreader+:タッチ解錠・テンキー解錠
・bitlink(Wi-Fiモジュール):リモート操作・通知
・bitbutton CARD(専用カードキー):ボタン解錠・タッチ解錠

権限管理

あり

電池残量お知らせ

あり

解錠・施錠履歴閲覧機能

あり

公式価格(税込)  

月額550円+送料950円
年額5,980円+送料950円


SwitchBot ロック

引用:SWITCHBOT株式会社

 
施錠・解錠の種類が豊富なのが特徴のスマートロックです。専用アプリ以外に、ウィジェット、Apple Watch、SwitchBot NFCタグ、音声アシスタント、IFTTT、物理キーでの施錠・解錠がおこなえます。
 
また別売りの指紋認証パッドを設置することで、指紋認証やパスワードでの施錠・解錠も可能です。さらにバルテックの顔認証システムと連携することもできるので、より高度なセキュリティレベルを求める人におすすめです。
ただしハンズフリー機能は未搭載のため注意しましょう。
 
なお、スマートロック本体は11,980円(公式税込価格は18,980円)と低価格なのに加えて、解錠方法を追加できる指紋認証パッドを加えても約2万円という低コストで導入できます。
 
「SwitchBot ハブミニ」も組み合わせることでスマートホーム化も可能です。


製品項目
スペック詳細
解錠方法

・タッチ解錠
・指紋認証

オートロック

・開閉センサー

専用端末(別売り)

・専用端末(別売り) SwitchBotタグ(付属品):タッチ解錠/施錠
・SwitchBotキーパッドタッチ(付属品):指紋認証解錠・テンキー解錠/・施錠・付属NFCカード
・SwitchBotハブミニ:リモート操作・通知
・SwitchBotリモートボタン:ボタン解錠/施錠

権限管理
あり
電池残量お知らせ
あり
解錠・施錠履歴閲覧機能
あり
公式価格(税込)  

18,980円


Qrio Lock Q-SL2(キュリオロック Q-SL2)

引用:Qrio株式会社
 
スマートロックのパイオニア的存在です。
解錠方法が豊富で、パッドや専用キーやカードタッチなどが利用できるので、スマートフォンなしでも施錠・解錠が可能なので閉め出される心配が少なくて済みます
 
「スマートロックは電池切れが心配」という人も多いですが、Qrio Lockは2本の電池で動作するところ、最大4本まで備えておくことができるので、電池が長持ちするのもメリットです。
 

製品項目
スペック詳細
解錠方法

・タッチ解錠
・ハンズフリー

オートロック

・開閉センサー

専用端末(別売り)

・専用端末(別売り) Qrio Pad:タッチ解錠・テンキー解錠
・Qrio Hub(Wi-Fiモジュール):リモート操作・通知
・Qrio CARD(専用カードキー):タッチ解錠
・Qrio Key(専用物理キー):ボタン解施錠

権限管理
あり
電池残量お知らせ
あり
解錠・施錠履歴閲覧機能
あり
公式価格(税込)  

25,300円


SESAME 4(セサミ4)

引用:CANDY HOUSE JAPAN 株式会社
 
サイズもコストもコンパクトなのが最大の特徴です。
公式税込価格が5,478円と、ほかのスマートロックに比べて非常に安価ですが、ハンズフリー機能を搭載しています。
 
しかしほかのスマートロックと比較すると解錠方法が少なく、別売りのリモコンキーなどはありません。そのため、スマートフォンを持たない人がいる家庭には向きません。
シンプルなオートロックを求める一人暮らし向きのスマートロックといえるでしょう。


製品項目
スペック詳細
解錠方法

・タッチ解錠
・ハンズフリー解錠

オートロック

・タイマー式

専用端末(別売り)

・専用端末(別売り) NFCタグシール:タッチ解錠
・WiFiモジュール:リモート操作・通知

権限管理
あり
電池残量お知らせ
あり
解錠・施錠履歴閲覧機能
あり
公式価格(税込)  

5,478円


SADIOT LOCK(サディオロック)

引用:ミネベアショウワ株式会社

長年にわたり鍵の性能向上に貢献してきた国内の老舗鍵メーカーが製造販売していることから、信頼の技術と豊富なサポート体制が魅力です。
 
アプリからいつ・だれが解錠したかを確認できるため防犯対策にも役立ちます。また、オートロックは開閉センサー式なので半ドアで閉まる誤作動を防げます
一方で、ハンズフリー機能は搭載していますが、指紋認証や暗証番号式などの解錠には非対応です。
 
なおスマートロックにはめずらしく、本体の色が8色展開しているので、玄関ドアの雰囲気にあわせて選ぶことが可能です。またApple Watchと連携することもできます。

製品項目
スペック詳細
解錠方法

・タッチ解錠
・ハンズフリー解錠

オートロック

・タイマー式

専用端末(別売り)

・専用端末(別売り) SADIOT LOCK hub(WiFiモジュール):リモート操作・通知
・SADIOT LOCK key(専用物理キー):ボタン解施錠

権限管理
あり
電池残量お知らせ
あり
解錠・施錠履歴閲覧機能
あり
公式価格(税込)  

13,200円


オートロックの後付けのまとめ

賃貸物件の各戸にオートロックを設置することで、セキュリティの性能が大幅に向上します。
 
オートロック化するには高額な費用がかかると思いがちですが、取り付け工事不要の「スマートロック」であれば、だれにでも簡単に設置できるため工事費用は不要です。
必要なのはスマートロック本体代金のみとなりますが、さらにお得にスマートロックの導入をご希望なら「アイネット」がおすすめです。
 
「アイネット」では、入居者が無料で利用できるインターネット設備のご提供に加え、後付けできるスマートロックをはじめとした豊富なスマートホーム家電をオプションとしてご用意しています。
賃貸物件の空室対策のため、入居者様の満足度向上のため、ぜひ「アイネット」をご検討ください。
 
アイネットの初期費用&月額費用0円プラン、後付けオートロックはこちらから→https://ainet.life/lp/


この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧

>>アパート経営シミュレーション無料エクセルソフト5選

>>カテゴリー別おすすめアパート建築会社一覧

>>大家さん必見の空室対策アイデア10選

>>アパートWiFi導入のメリット&デメリット

>>入居者募集テクニック8選



岩崎
岩崎
不動産ジャンルのライター歴は2年半以上。その間、100本以上のコラム構成・執筆を担当。満室経営を目指す大家さんに役立つ記事をお届けします。

人気No.1の無料インターネット
「アイネット」

空室対策・家賃の底上げにお悩みなら
私たちにご相談ください

お電話でのお問い合わせはこちら
(24時間365日対応可能)
最適なプランや費用をご紹介致します
無料で導入費用をお見積もり致します

サービス資料をダウンロードいただけます