オートロックの鍵の開け方は?忘れたときや紛失時の対処法も紹介
賃貸物件を選ぶ際、セキュリティを重視する入居希望者に選ばれやすいのがオートロック付きの物件です。最近では、賃貸物件の自室のドアに後付けでオートロックを設置する入居者も増えています。
しかしエントランスのオートロックの鍵を紛失すると、自分自身がマンションに入れなくなってしまいます。その場合、なかに入るのにはどうしたらよいのでしょうか。
そこで今回は、オートロックの鍵を紛失した場合や部屋に置き忘れてしまった際の対処方法について、オートロックの開け方や鍵交換費用の相場などを詳しく解説します。
また自室の玄関をオートロックにする方法も紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.オートロックの定義
- 2.オートロック解錠方法6つの種類
- 3.オートロックを後付けしたときの7つのメリット
- 3.1.鍵の閉め忘れがなくなる
- 3.2.鍵を紛失するリスクが減る
- 3.3.防犯性が向上する
- 3.4.解錠・施錠に手間がかからない
- 3.5.鍵を持ち歩く必要がなくなる
- 3.6.家族の在宅を確認できる
- 3.7.火災報知器と連携できるものがある
- 4.オートロックを後付けしたときの6つのデメリット
- 4.1.閉め出される可能性がある
- 4.2.防犯に対して気が緩みやすくなる
- 4.3.導入コストがかかる
- 4.4.後付けできない場合もある
- 4.5.引き戸への後付けには手間とコストがかかる
- 4.6.オートロックを後付けする場合は大家さんの許可が必要
- 5.鍵を紛失したときの対処方法と費用負担
- 5.1.自宅住居の鍵を紛失した場合
- 5.2.共用部の鍵を紛失した場合
- 5.3.保険が適用されるケースもある
- 6.鍵を忘れたり紛失したりした時のオートロックの開け方5選
- 6.1.ほかの人がオートロックを開けたタイミングで入る
- 6.2.知り合いの居住者に開けてもらう
- 6.3.管理人や管理会社に連絡して開けてもらう
- 6.4.エントランス以外の入り口を確認する
- 6.5.管理会社が提供しているサービスを利用する
- 7.これはNG!やってはいけない4つのオートロックの開け方
- 7.1.塀をよじ登るなどして無理やり侵入する
- 7.2.h3非常解錠ボタンを押す
- 7.3.紙などを入れてセンサーを反応させる
- 7.4.鍵穴やドアを破壊する
- 8.自宅の玄関ドアにオートロックを後付けする方法3選
- 8.1.既存の鍵を残して後付けする
- 8.2.シリンダーを交換する
- 8.3.新しい鍵穴を開けて後付けする
- 9.オートロックの鍵交換の費用相場
- 10.オートロックの鍵のまとめ
- 11.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
オートロックの定義
オートロックはその名前の通り、「自動」を意味する auto と「錠」を意味する lock を組み合わせた造語です。
国土交通省の「住生活総合調査結果」によるとオートロックは、以下のように定義づけられています。
建物内に共用玄関があり、外側からドアを開けるためには、鍵や暗証番号などを用いるか、居住者などに内側から鍵を解除してもらう必要がある共同住宅
参考: 国土交通省住宅局『平成30年住生活総合調査結果』
もう少し詳しく説明すると、オートロックは建物のエントランス(共用玄関)にある24時間施錠された扉のことをいいます。
扉を開けて建物に入るためには、入居時に渡される専用の鍵や暗証番号で解錠するか、共用玄関の前に設置されたインターホンから居住者を呼び出して内側から開けてもらう必要があります。
このように入館時にワンクッションおくことで、オートロックなしの物件に比べて不審者やセールスマンなどが立ち入りにくくなるのがオートロック付き物件の最大のメリットになります。
また昨今では、賃貸物件の玄関ドアにオートロックを設置する入居者も増えています。工事不要で後付けできるタイプのオートロックも多く、費用も数万円程度なのも人気の理由のひとつのようです。
オートロック解錠方法6つの種類
オートロックシステムには多くの種類があり、解錠方法もさまざまです。ここではオートロックの解錠方法について、ポピュラーなものから最新のものまで6種類を紹介します。
集合キー式
一般的なマンションのエントランスでよくみられるタイプのオートロックシステムです。
ほとんどの場合、1本の鍵で共用玄関のオートロックと自宅の解錠がおこなえるため、複数の鍵を管理する必要がありません。
しかし一般的な形状の鍵を使っているため、合鍵をつくりやすく、不正侵入されやすいのがデメリットです。
暗証番号式
エントランスに設置されたテンキーに暗証番号を入力して解錠します。すでに決まった暗証番号を入力するタイプと、自分で選んだ数字を暗証番号にするタイプの2種類があります。
暗証番号式のオートロックのメリットは、物理的な鍵がないため、合鍵をつくられる心配がなく、鍵を持たずに外出して閉め出される心配をせずにすむことです。
ただし暗証番号を忘れてしまうとマンションに入れなくなってしまいます。
前述したように鍵がコピーされるリスクはありませんが、暗証番号を入力する際に背後から盗み見られてしまうおそれがあります。入力前に後ろを確認するなど、のぞき見防止対策をおこないましょう。
カードキー式
カードキー式のオートロックには、解錠用のカードの種類が2種類あります。
ひとつは、一般的な磁気カードを装置に読み取らせて解錠するタイプです。
もうひとつは非接触型ICチップカードをかざして解錠するタイプになります。昨今は「Suica」や「PASMO」などの交通系非接触ICカードなどで解錠できるタイプのオートロックも増えています。
鍵となるカードのコピーはむずかしいため、不正にカードを複製される心配はほとんどありません。ただしカードを紛失したり、破損したりするとキーとして使えなくなくなります。
なお紛失・破損した場合、再発行に費用がかかる場合もあるため注意が必要です。
指紋認証式
あらかじめ登録した指紋やセンサーに読み取らせて開錠します。
指紋の複製は困難であり、また暗証番号を盗まれるなどの心配もないため、防犯性がきわめて高いのがメリットです。
ただし、手荒れやケガなどによって指紋が読みとれなくなることもあります。
虹彩認証式
人間の瞳にある「虹彩」を用いて本人認証をおこないます。虹彩は個人で異なり、複製がほぼ不可能なため防犯性が非常に高いのがメリットです。また鍵を持ち歩く必要もありません。
ただしカラーコンタクトやサングラスによって虹彩認証が妨げられることもあるので注意が必要です。また虹彩で認証するタイプのオートロックシステムは高額なため、一般的なマンションへの導入は少し先になりそうです。
スマートキー
スマートフォンを使って鍵の解錠・施錠をおこないます。
あらかじめ登録したスマホを持って近づくだけで、エントランスのドアが自動で解錠できるオートロックシステムも増えています。
ただし、スマートフォンの充電が切れている場合は操作ができないため注意が必要です。
なおスマートキータイプのオートロックは、自宅の玄関に簡単に後付けできるタイプも多く、賃貸物件に住んでいる人にもおすすめです。
オートロックを後付けしたときの7つのメリット
部外者の侵入を防止できるオートロックですが、自宅の玄関ドアに設置すると、さまざまなメリットを得られます。ここでは自宅のドアに後付けでオートロックを設置した場合のおもなメリットを7つ紹介します。
鍵の閉め忘れがなくなる
自宅の玄関ドアをオートロックにすることで、ドアが閉まると自動で施錠されるため、鍵のかけ忘れがなくなります。
通常の鍵の場合、急いでいるときなどにうっかり鍵をかけ忘れてしまうこともあるでしょう。また鍵をかけたかどうかはっきりせず、不安になることもあるでしょう。
しかしオートロックにすれば、鍵のかけ忘れに関する心配は無用です。またオートロックのタイプによっては、鍵の解錠・施錠履歴をスマートフォンから確認できるので、より安心です。
鍵を紛失するリスクが減る
オートロックの種類によっては、暗証番号で解錠するものやスマホを用いてキーレスで解錠するタイプのものがあります。その場合は鍵を持ち歩く必要がないので、鍵を紛失するリスクが減ります。
ただし暗証番号を忘れたり、スマーフォンの充電が切れたりするとオートロックを解除できず、閉め出されてしまうため注意が必要です。
防犯性が向上する
前述したように、オートロックは自動的に施錠してくれるため、空き巣の被害にあう確率が下がります。空き巣の多くは無締まり(無施錠)の家を狙うため、オートロックにすることで防犯性が向上するのです。
引用:警視庁『住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の手口』
さらにシリンダーを交換するタイプのオートロックは鍵穴がないタイプが多く、ピッキング(ドアの外から鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する手口)も防いでくれます。
しかしオートロックの種類によっては依然ピッキングが可能なタイプもあります。外付けのオートロックを選ぶ際は、どのようなタイプが自分に向いているか考慮したうえで検討しましょう。
解錠・施錠に手間がかからない
解錠・施錠に手間がかからないのもオートロックのメリットのひとつです。
たとえば暗証番号式や指紋認証式のオートロックは物理的な鍵が必要ないので、手ぶらで外出できて、しかも閉め出される心配がありません。
ハンズフリー機能のあるオートロックを選べば、ポケットやカバンから鍵を取り出すことなく、ドアに近づくだけで解錠されるため、荷物などで両手がふさがっているときに便利です。
また、スマートロックは日常から持ち歩いているスマートフォンが鍵の代わりになるので利便性が高いです。遠隔操作で解錠・施錠ができ、合鍵をつくることなく他者と鍵を共有することも可能です。
鍵を持ち歩く必要がなくなる
前述したように、暗証番号式やスマートキータイプのオートロックは、鍵がなくても解錠・施錠がおこなえます。鍵を持ち歩く必要がなく、紛失するリスクもありません。
ただし、暗証番号を失念したり、スマートフォンを紛失したり充電が切れてしまうと、閉め出されるため注意しましょう。
家族の在宅を確認できる
オートロックの種類によっては、解錠・施錠がされるとLINEやメールでスマートフォンに通知が送られてくるものがあります。特に「留守中に子供はちゃんと帰宅したか心配」というご家庭には、帰宅通知機能がついているオートロックがおすすめです。
共働きの家庭で日中は留守というご家庭でも、子供が帰宅すると家族それぞれに通知がくるため、離れた場所から子供を見守ることができます。
火災報知器と連携できるものがある
オートロックの種類のなかには、火災報知器と連動して一定の室温を超えると自動で解錠してくれる「緊急解錠機能」が搭載されているものがあります。
万が一火災が起きても、ドアが自動的に解錠されるのでスムーズに屋外に避難できます。
オートロックを後付けしたときの6つのデメリット
多くのメリットがある後付けできるオートロックですが、注意すべき点もいくつかあります。ここでは後付けタイプのオートロックのデメリットを6つ紹介します。
閉め出される可能性がある
オートロックのデメリットのひとつが、鍵を持たずに外に出てしまった場合の「閉め出し」です。通常の鍵の場合、鍵を持たずに出かける=施錠していないため、室内に入れないことはありません。(ただし防犯上、無締まりは絶対やめましょう)
しかしオートロックの場合、解錠するための鍵を持たずに外に出てドアを閉めると自動的に施錠されてしまい、室内に入ることができず閉め出されてしまうのです。
暗証番号式や指紋認証式のオートロックであれば問題ありませんが、集合キー式やカードキー式の場合は室内に入れなくなるため注意が必要です。
スマートキータイプのオートロックはスマートフォンの充電が切れてしまうと解錠できなくなるため、こちらも注意しましょう。
防犯に対して気が緩みやすくなる
自宅の玄関ドアにオートロックをつけたことで気が緩み、窓や裏口の施錠をおろそかにするケースがみられます。
引用:警視庁『住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の手口』
上記のグラフを見ると、戸建ての入経路は「窓」が半数以上を締め、共同住宅でも3階以下では約40%が窓から侵入しています。
このように玄関にオートロックをつけても、ほかに侵入口があれば簡単に室内に入り込まれてしまうのです。
オートロックを過信せず、つねに防犯意識を持ち、侵入できる可能性がある場所は施錠の確認を習慣づけましょう。
導入コストがかかる
自宅玄関にオートロックを後付けするためには費用がかかります。
後付け用オートロックの本体価格の相場は1万円から3万円程度ですが、高性能になればなるほど価格は上がります。
さらにオートロックの後付け工事を業者に依頼した場合は、工事費も発生します。工事料金は業者や工事内容によって異なりますが、およそ3万円です。
もし大家さんが所有する賃貸物件に後付けオートロックを導入する場合、本体代と工事が部屋数分かかるため、コストが高額になる可能性も十分考えられます。
かといってコスト重視で安価なものを選んでしまうと、防犯性や耐久性が低下するおそれもあるため注意が必要です。
後付けできない場合もある
オートロックを後付けする場合、既存の錠前やドアの厚みなどによって取り付けできない可能性があります。
そのまま取付できない場合は新たに鍵穴を開けるなどの工事が必要になり、さらにコストや時間がかかるため注意しましょう。
引き戸への後付けには手間とコストがかかる
現在市販されている後付け用オートロックのほとんどが開き戸(一般的なドア)用です。引き戸用のオートロックも販売されていますが、後付けがむずかしく、手間とコストがかかります。
また引き戸に後付けできるオートロックは種類が少なく、穴をあけ工事や電気工事が必要になるため取り付け費用が高額になりやすいです。
オートロックを後付けする場合は大家さんの許可が必要
賃貸マンションや賃貸アパートの入居者が、利便性と防犯性を求めて自室の玄関ドアにオートロックを後付けするケースが増えています。
しかし勝手に取り付けてしまうと管理規約違反になる可能性もあるため、かならず大家さんや管理会社に取り付けの許可をもらう必要があります。
鍵を紛失したときの対処方法と費用負担
鍵を紛失した場合、鍵の取り換え費用などは本人が負担するケースがほとんどです。費用負担がどのくらいかは、契約内容によって異なります。
ここでは、鍵を紛失した際の手続き方法や費用の目安を紹介します。
自宅住居の鍵を紛失した場合
自宅住居の鍵を紛失した場合は、まず最寄りの交番や警察署へ行き、落とし物として届いていないか確認しましょう。あとから届けられる可能性もあるため、遺失届を出しておくと安心です。盗難の可能性がある場合は、盗難届もあわせて出しておきましょう。
その後、管理会社や大家さんに連絡してマスターキーで開けられる場合は解錠をお願いしましょう。休日や夜間で連絡が付かないときは鍵開け業者を呼んで開錠してもらいます。
鍵を紛失した場合、防犯上、ドアの鍵部分(シリンダー)を交換するケースがほとんどです。
なお鍵の交換にかかる費用については、後述する『オートロックの鍵交換の費用相場』で具体的に紹介します。
共用部の鍵を紛失した場合
裏口やゴミ置き場など共用部の鍵を紛失した場合も、まず交番に届いていないか確認したのち、管理会社や大家さんに連絡します。自宅玄関と違い、第三者によって建物に侵入されるリスクがあるため、マンションやアパート全戸分の鍵交換費用を負担する可能性もあります。
また紛失したのがオートロックの鍵だった場合は、費用負担も高額になるケースもあります。
まず交番に行き、鍵が届いていないか確認したのち、管理会社か大家さんに連絡します。交番に鍵が届いていなかった場合は管理会社か大家さんに解錠してもらいましょう。
連絡が付かない場合やマスターキーがない場合は、マンション内の知り合いに連絡して解錠してもらったり、エントランスで居住者が来るのを待ち、一緒に入ったりするとよいでしょう。
詳しくは後述する、『鍵を忘れたり紛失したりした時のオートロックの開け方5選』と『これはNG!やってはいけない4つのオートロックの開け方』を参考にしてください。
オートロックと自宅玄関の鍵が別の場合、自宅の鍵が手元にあれば自宅入るのは問題ありません。
ただし、集合キー式だった場合や自宅の鍵も紛失している場合は自宅にも入れないため、鍵開け業者を呼んで自宅の鍵を開錠してもらいましょう。
管理会社や大家さんと連絡が付いたら、今後の相談や手続きや費用負担の確認をおこないます。オートロック用の鍵ができるまで合鍵を貸してもらえることもあるようです。
なお交換費用のうちどこまで負担するかは、大家さんや管理会社の判断次第です。そのあたりもあわせて、しっかり確認しましょう。
なお鍵の交換にかかる費用については、後述する『オートロックの鍵交換の費用相場』で具体的に紹介します。
保険が適用されるケースもある
鍵の紛失の理由が盗難などの場合は保険が適用され、費用負担を軽減できることもあります。
また賃貸物件で契約時に「サポートサービス(住民サービス、安心サポートなど)」に加入している場合、鍵の開錠や交換にかかった費用を負担してくれる可能性があります。契約内容を確認するとよいでしょう。
鍵を忘れたり紛失したりした時のオートロックの開け方5選
オートロックの鍵を持たずに外出したり、出先で鍵を紛失したりした場合、共用玄関のオートロックを解錠する方法はあるのでしょうか?ここでは閉め出された場合のオートロックの開け方を5つ紹介します。
ほかの人がオートロックを開けたタイミングで入る
居住者や業者、だれかがオートロックを解錠したタイミングに入館する方法です。これが一番簡単で手間がかかりません。
ただし不正侵入の「共連れ」に見える可能性もあるので、もし、怪しまれていると感じたら、事情を説明したり、身分証を提示したり、居住者であることを伝えて疑いを晴らしましょう。相手も安心するはずです。
知り合いの居住者に開けてもらう
マンション内に知り合いがいる場合は、インターホンで事情を説明してオートロックを解錠してもらいましょう。普段から付き合いのある人なら状況を理解し、オートロックを開けてくれるはずです。
ただし深夜や早朝など非常識な時間帯は迷惑になるため、諦めたほうが無難です。
なお適当な部屋番号を押して、まったく知らない住人に助けを求める方法もありますが、不審者と思われる可能性もあるため避けたほうがよいでしょう。どうしても中に入りたい場合はインターホン越しに事情を説明し、自分が居住者であることをしっかり説明しましょう。
管理人や管理会社に連絡して開けてもらう
マンションに管理人がいる時間帯であれば、オートロックを開けてもらえます。ただし管理人が常駐でない場合は、あなたが居住者であることを知らないかもしれません。その場合は、マンションの住人であることを証明してオートロックを開けてもらいましょう。
管理人がいなくても、管理会社や大家さんに連絡がつけばマスターキーなどで解錠してもらえるケースもあります。まずは連絡してみるとよいでしょう。
エントランス以外の入り口を確認する
マンションによっては、エントランス以外に駐輪場や駐車場、裏口などから建物内に入れる場所があります。
特に自転車や車で帰宅する人の多い時間帯は、エントランスよりもそちらの出入り口を利用する居住者が多いかもしれません。
ただしエントランスに比べて不審者感が出やすいので、事情をしっかり説明したうえで一緒に入館させてもらいましょう。
管理会社が提供しているサービスを利用する
賃貸物件の契約時に「サポートサービス(住民サービス、安心サポートなど)」に加入している場合、閉め出しなどのトラブルが起きた際、鍵の開錠や交換にかかった費用を負担してくれる可能性があります。
これはNG!やってはいけない4つのオートロックの開け方
オートロックの鍵を失くしたが、どうしてもマンションに入りたい……。そんなときでも非正規な方法でオートロックを開錠したり、マンションに入ったりしてはいけません。
発覚した場合、なんらかのペナルティを課せられるおそれもあるため注意が必要です。
ここでは、絶対にやってはいけないオートロックの開け方を4つ紹介します。
塀をよじ登るなどして無理やり侵入する
塀をよじ登るなどして侵入することは、居住者といえどもおこなってはいけない行為です。
ほかの居住者や通行人に目撃されると、不審者と間違われて警察に通報されるおそれもあります。
また思わぬ怪我につながる可能性もある、大変危険な行為です。絶対にやめましょう。
h3非常解錠ボタンを押す
オートロックの操作パネルに「非常解錠」ボタンが付いている場合があります。これは火事や災害、救急など非常時に使用するものであって、オートロックの解錠のためだけに押してはいけません。
非常解錠ボタンを押すと危険を知らせるアラームが作動し、管理人や警備が出動するため、大きなトラブルになってしまいます。悪質な行為とみなされると、なんらかのペナルティを課される可能性もあります。
非常時でないかぎり、非常解錠ボタンは絶対に押してはいけません。
紙などを入れてセンサーを反応させる
オートロックの不正開錠方法のひとつに、紙などを共用玄関ドアと床の隙間に差し込み、内側に設置されているセンサーを誤動作させてドアを開くという方法があります。
不法な侵入者が使う手口であるため、目撃されると侵入者として通報されるおそれがあるため、絶対にやってはいけません。
鍵穴やドアを破壊する
鍵穴を破壊したり、オートロックのドアを割ったりして入るのは絶対にやめましょう。
場合によっては大怪我をするおそれがあるだけでなく、高額な弁償費用を請求されるのは間違いありません。
破壊行為は絶対におこなわないようにしましょう。
自宅の玄関ドアにオートロックを後付けする方法3選
自宅の玄関ドアにオートロックを後付けする方法は下記の3つです。
1. 既存の鍵を残して後付けする
2. シリンダーを交換する
3. 新しい鍵穴を開けて後付けする
それぞれの設置方法について詳しく紹介します。
既存の鍵を残して後付けする
既存のシリンダー(鍵穴部分)にオートロック装置を被せるかたちで後付けします。多くの場合はドアの内側に両面テープなどを使って設置するので、工事の必要がなく、だれでも簡単に取り付けできます。
ただしオートロック本体が既存のシリンダーの形に対応していない場合は設置できません。
工事は不要なので賃貸物件でも大家さんや管理会社の許可を取りやすく、価格も手頃なこともあり、人気となっています。
シリンダーを交換する
既存のシリンダーを取り外してオートロックを設置します。テープで固定するタイプのオートロックよりは取り付けに時間と手間がかかりますが安定感があります。
取り換えにはドライバーがあれば十分なのでDIYすることも可能ですが、シリンダーを自分で取り外した場合、その鍵のメーカー保証を受けられなくなる可能性があります。
取り換えに自信がない場合は、業者に依頼して後付けしてもらったほうがよいでしょう。
またシリンダーを取り換えることで外側の鍵穴がなくなり、ピッキングが不可能になるためセキュリティ強化にも適しています。
シリンダーを交換するだけなので、賃貸物件でも管理会社やオーナーの許可も取りやすいでしょう。ただし、退去時には取り外したシリンダーを元に戻す必要があります。取り外したシリンダーを紛失してしまうと原状回復ができず、別途費用を請求されることもあるため注意しましょう。
新しい鍵穴を開けて後付けする
新たに鍵穴を開けてオートロックを設置する方法です。電気工事が必要なタイプのオートロックの設置や、引き戸など既存の鍵穴に対応していないオートロックを後付けする際に用いられます。
ドアに穴を開けるため、賃貸物件に入居者が自分で取り付けるのはむずかしく、また大家さんや管理会社から許可も出ないケースがほとんどでしょう。
分譲の区分所有マンションについても、玄関ドアは共用部にあたるため、オートロックを後付けする際は管理組合の許可が必要になります。
オートロックの鍵交換の費用相場
オートロックだけにかぎらず賃貸物件の鍵を紛失した場合、防犯上の関係で鍵(シリンダー)を交換するケースがほとんどです。
鍵の交換にかかる費用は鍵の種類によって異なりますが、相場は以下のようになります。
- ディスクシリンダーキー : 1万円~1.5万円
- ピンシリンダーキー : 1万円~1.5万円
- ディンプルキー : 2万円~3万円
- 電子錠 : 2万円〜10万円(鍵の種類やグレードによって異なる)
暗証番号式やカードキー式で開錠する電子錠タイプは、交換する鍵の種類やグレードよって費用が大きく異なります。
自宅玄関の鍵を紛失した場合の鍵交換費用は、鍵を紛失した入居者本人が負担するのが一般的です。
オートロックの鍵や、裏口など共用部分の鍵を紛失した場合も交換費用を請求される可能性がありますが、いくら請求されるかはケースバイケースです。
賃貸マンションの場合は契約で定められた負担費用のみを支払うことになるケースもあるため、契約書に記載されている内容を確認しましょう。
落とし物として鍵が戻ってきてもコピーされている可能性もあります。念のために鍵を交換したいという場合は入居者が費用を負担します。
また鍵が見つからず、自宅の玄関ドアの開錠を業者に依頼した場合の費用も入居者が負担します。鍵開け料金の相場は以下のようになります。(出張費や深夜料等含む)
- 鍵を破壊しない解錠 : 8,800円〜17,000円
- 破壊開錠+鍵交換(シリンダーキー):19,000円〜30,000円
- 破壊開錠+鍵交換(ディンプルキー) :25,000円〜35,000円
いずれにしても、鍵を紛失してしまうと精神的にも金銭的にも大きなダメージを負ってしまうため、日頃から鍵の管理には十分気をつけて大切にしましょう。
オートロックの鍵のまとめ
防犯面で安心感を与えてくれるオートロックですが、鍵を紛失してしまうと自分自身が閉め出されてしまうだけでなく、鍵を交換する費用を負担しなくてはなりません。精神的にも金銭的にダメージなるため、鍵の管理はしっかりとおこない、なくさないよう注意しましょう。
鍵の紛失などのリスクがあるとはいえ、セキュリティ面を重視する入居者にとってオートロックは魅力的な設備です。昨今は賃貸物件の入居者が、自室の玄関ドアにオートロックを後付けするケースも増えています。
これからの賃貸経営でセキュリティを高めることは、空室対策にも大いに役立ちます。
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