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アパート経営で長期入居される【間取りの条件と設備9選】単身・ファミリー別に紹介

居者が部屋探しで重要視するのは、間取りの内容とどこの場所(駅)に位置しているかということです。


アパート経営を営むなら、入居者が希望する間取りを考えておくことが大事ですよね。このポイントを熟知して、いかに将来の入居者にアピールするかが大切ですよね。


こちらの記事では、基本的な間取りの種類や内容、単身・カップル・ファミリー層に向く間取りや、ぜったい喜ばれる設備も紹介します。立地が悪くても、間取りや設備で家賃収入UPも夢じゃありません。


目次[非表示]

  1. 1.知っておきたい間取りの用語
    1. 1.1.間取りの種類
      1. 1.1.1.1R
      2. 1.1.2.1K
      3. 1.1.3.1DK・2DK
      4. 1.1.4.1LDK・2LDK
    2. 1.2.間取り図でよくみる9つの略語
      1. 1.2.1.①S/SR
      2. 1.2.2.②DEN
      3. 1.2.3.③R
      4. 1.2.4.④W
      5. 1.2.5.⑤CL
      6. 1.2.6.⑥WIC
      7. 1.2.7.⑧MB
      8. 1.2.8.⑨PS
  2. 2.入居者が求める9つの条件と設備
    1. 2.1.①単身者も広さを重視
    2. 2.2.②ファミリー層はゆったりリビング重視
    3. 2.3.③高性能な広いキッチン
    4. 2.4.④日当たりのいい南向き
    5. 2.5.⑤十分な収納スペース
    6. 2.6.⑥ユニットバスはNG!風呂トイレ別
    7. 2.7.⑦モニター付きインターホン
    8. 2.8.⑧無料インターネット設備
    9. 2.9.⑨暮らしやすい周辺環境
  3. 3.入居者に人気の高い間取りをタイプ別に紹介
    1. 3.1.単身者層
      1. 3.1.1.荷物の収納に困らない1K
      2. 3.1.2.寝食をきっちりわけられる1DK
    2. 3.2.カップル・DINKS層
      1. 3.2.1.プライベートな時間を守れる2DK・2LDK
    3. 3.3.ファミリー層
      1. 3.3.1.子育て層に安心な2LDK〜3LDK
  4. 4.資産価値からみる物件・間取りの選びかた
    1. 4.1.単身者向けアパートの特徴4つ
      1. 4.1.1.【特徴1】利回りがいい
      2. 4.1.2.【特徴2】入居期間が短い
      3. 4.1.3.【特徴3】空室期間が短い
      4. 4.1.4.【特徴4】リフォーム費用が少なく済む
    2. 4.2.ファミリー向けアパートの特徴5つ
      1. 4.2.1.【特徴1】入居期間が長い
      2. 4.2.2.【特徴2】入居者の質がいい
      3. 4.2.3.【特徴3】駅から離れていても需要がある
      4. 4.2.4.【特徴4】空室期間が長くなる傾向
      5. 4.2.5.【特徴5】リフォーム費用が高くなる
  5. 5.まとめ

知っておきたい間取りの用語

間取りの用語は知っていますか?

ワンルーム(1R)に1K、1DKと聞いただけではまぎらわしい間取りの名前……。内容を一度把握しておくと賃貸物件の情報を自分で勉強するときに便利です。

間取りの種類

1R

よく耳にする「ワンルーム」と言われる単身者向けの間取りです。

1部屋タイプの間取りで、居室内にキッチンが併設されているものを指し、1Rと表記します。居室とキッチンがわけてもうけられている場合は、次にご紹介する1Kとななります。


1K

単身者向けの1部屋タイプの間取りで、居室とキッチンがわけてもうけられている部屋。

キッチンスペースは一般的に4.5畳未満の広さです。

部屋探しの検索サイトには、1Kでもキッチンが居室と同等に広い部屋もあります。各サイトを検索してみると新たな発見がありますよ。


1DK・2DK

1DKは、1部屋プラス、ダイニングキッチンの空間がついた間取り。

1DKと言っても広さには部屋によってばらつきがありますが、平均的なDK部分の広さは35平米程度。

1DKでも極端にDK部分が狭い場合は、もともとワンルームであった部屋を仕切ってできあがった可能性もあります。

1DKに1部屋追加された間取りが2DKで、面積はだいたい40〜50平米の広さ。

2DKは比較的家賃相場が低めですが、その理由は築年数が経っていたり、面積が狭い物件が多い特徴があります。 


1LDK・2LDK

リビング・ダイニングキッチンのスペースと1部屋の間取りが1LDK。

水回りや収納、間取りのパターンは豊富に設定可能。

2LDKは2部屋とリビング・ダイニングキッチンのスペースの間取り。

  • 2部屋とLDKがきっちり入り口を分離しているパターン
  • ひとつの部屋のみLDKと入り口を共にするパターン
  • 2部屋ともLDKからしか入れないパターン

この3つが主なレパートリー。

こうなると「子供部屋はLDKと入り口を共有しておきたいなぁ。」など、個室を誰が使うかによって入居者の選択がわかれてくるところで。 [ 

間取り図でよくみる9つの略語

①S/SR

サービスルーム(納戸)の略語。

居室と呼ぶためには、床面積の1/7以上の窓を設置するという採光条件をクリアする必要があります。この条件に当てはまらない個室がサービスルームです。  



②DEN

書斎の略語です。

「書斎がある」という響きだけでもかっこいいですよね。denは英語で「ほら穴」という意味です。


サービスルーム(納戸)と条件は同じです。読書やちょっとしたプライベート空間という位置づけで、このような表記になっています。  



③R

英語のRefrigeratorの略語で、冷蔵庫置き場

すぐそばにアースが取り付けられるコンセントがあります。  



④W

英語のWashing machineの略語で、洗濯機置き場。  



⑤CL

クローゼットの略語。

洋室や廊下に備え付けられた、主に洋服用の扉付き収納スペースでハンガーバーがあります。  



⑥WIC

ウォークインクローゼットの略語。

CLが押入れのような形状なのに対し、WICは文字通り歩いて入れるクローゼットです。  


⑦SIC

シューズインクローゼットの略語。

玄関付近に備え付けられ、靴を履いたままに出入り可能な収納スペース。

靴の収納だけにそれだけの広さを使うの? と驚くかもしれませんが、シューズインクローゼットの広さによってはさまざまな使いかたができるスペースです。



⑧MB

メーターボックスの略語。


電気、ガスなどの各種メーターを設置するスペース。  


⑨PS

パイプスペースの略語。

配管を通すためのスペース。PSが寝室と近い場合、パイプの音が気になる可能性も。一般的には、水回り近くの壁に埋め込まれています。



入居者が求める9つの条件と設備

①単身者も広さを重視

生活の場所としての部屋なので、より圧迫感を感じない快適な場所に住みたいと思うものです。リフォームにより内装を視覚的に広く見せる工夫が、入居者に選ばれるポイントになってくることでしょう。


だけど、単身者もできるだけ広い部屋に住みたいと考えますが、物件を決める際にベースとなる条件は家賃の金額。


入居者が自身の給与と照らし合わせ、その月額の1/3程に収まる部屋が大前提。日本人の平均給与額である430万円で考慮すると、6〜8万円の家賃設定の部屋を探す単身者が多いとわかります。  



②ファミリー層はゆったりリビング重視

ファミリー層の入居者には、しっかりとリビングの空間があることが重要視されます。特に子供が自立するまでは、家族でコミュニケーションが必然的にとれる設計が求められています。


リビングで家族が一緒に食事をとるスペースはもちろんですが、あえてリビングで子供に勉強をさせて集中力を鍛えるという親御様もいらっしゃるので、リビングの持つ意味は大きいです。



③高性能な広いキッチン

毎日使う場所だからこそ、視覚的にも機能的にも洗礼されているものが喜ばれます。


ただ単身者向けの部屋ではキッチンにとれるスペースも限られています。コンパクトでありながらも視覚的にキレイな設備を設置することをオススメ!


無理せず設置できるパーツのみでいいので、何か入居者の目に留まるメリットがあることが選ばれる部屋の秘訣のひとつ。  



④日当たりのいい南向き

日光が室内に入り、洗濯物がベランダでしっかり乾くと気持ちよいですよね。


日当たりがあまりよくない部屋であれば、部屋干しでも対応できる風呂場乾燥機やドラム式洗濯乾燥機、部屋干し用乾燥機を設置することでカバーできます。  



⑤十分な収納スペース

ものが収納スペースに入ると生活空間が広くなり、すこし手狭な部屋であっても狭さを感じにくくなります。長く入居者に選ばれるためにも、使える収納スペースが多いことは大きなポイント。



⑥ユニットバスはNG!風呂トイレ別

部屋探しの条件で真っ先に出てくるのが「風呂トイレ別」です。


確かに身体をキレイにする場所のお風呂と、排泄をする場所のトイレは別であるほうが好ましいでしょう。ただ風呂トイレ別でなくとも入居者に選ばれる物件があるのも事実。


もし予算内に収まらないのならば、部屋の条件を総合的にみて、入居者の目に留まるメリットがいくつあるかによって、風呂トイレ別にするかを決めるべきでしょう。  



⑦モニター付きインターホン

セキュリティ機能強化のためにモニター付きインターホンを好む入居者は、特に女性などに人気の設備。


物件がアパートでオートロックがない場合であれば、モニター付きインターホンを追加してセキュリティ面の強化を図るのもひとつの方法です。


インターホンの受話器をあげずに、モニターに映る映像を先に確認でき、知らない訪問者が来た場合には居留守を使うことでトラブルを防げます。  



⑧無料インターネット設備

インターネット集客に強い会社か 老若男女問わず、スマートフォンやパソコン・タブレットでインターネットを利用するのは当たり前になっています。


そして、アパート経営にも無料インターネット設備が当たり前になりつつあります。高額なリフォームや設備を整えることを考えると、安価で他の物件との差別化が可能になります。


こちらの記事でくわしく説明しています。

>>アパート経営に無料Wi-Fiインターネット【大家の感想付】宅建士が5つのポイントを解説 



⑨暮らしやすい周辺環境

⑨暮らしやすい周辺環境

単身者とファミリーでは求める環境が異なります。しかし、生活する環境として食料などの生活必需品の購入がすぐ近くでできることは、どちらにとっても優先度が高いポイント。


その点以外にあげられるのは、治安のよさ!


警察庁のHPでは、各警察署所管地区内の全刑法犯認知件数が公表されています。この数値と実際に足を運んでみた肌感覚で治安のよし悪しを判断しましょう。


公園や自然が近くにあること、学校があることも環境がよい地域とされますので確認しておくべき項目です。  



入居者に人気の高い間取りをタイプ別に紹介

入居者に人気の間取りを紹介します。

単身者層

ひとり暮らしなので部屋数の多さはあまり求められませんが、キッチンスペースがどのような仕切りとなるかで間取りが変わってきます。


荷物の収納に困らない1K

ほとんど部屋にはいないので、最寄りの駅がどこなのかが最優先に選ばれることが多い1Kの部屋。


駅近で利用できる空間の平米数が少ないからこそ、備え付けの収納スペースにより快適さに差が生まれます。


ウォークインクローゼットが設置されていると、衣類とその他の小物を収納することで居住スペースに余裕のある空間を確保できます。  


寝食をきっちりわけられる1DK

自炊をされたり部屋で過ごす時間を重要視される単身者にオススメ。


食事をする場所としてしっかりDKが寝室とわけられている1DK。しっかりしたDKスペースで落ち着いて食事ができ、整理された住空間で生活ができます。  

カップル・DINKS層


一緒に過ごす時間が充実する1LDK

ふたりの寝室である1部屋と、LDKスペースの間取り。リビングで一緒に食事やくつろぐ時間を過ごし、寝室も共有できる設計です。


ふたり家族のDINKSやカップルに適しています。


ただ部屋の使いかたは自由なので、1部屋をどちらかの寝室にして、LDKにどちらかのベッドを設置して生活する、そんなこともできます。  


プライベートな時間を守れる2DK・2LDK

個室がふたつあり、食事をする場所が別にあるのが2DK、2LDKです。


特に2LDKとなるとリビングスペースもしっかり確保されるので、お互いのプライベートスペースも持ちながら一緒にくつろぐ部屋もあり、各自のひとりの時間を大切にできます。  


ファミリー層

リビングに家族が集まる2LDK〜3LDK
リビングがすべての部屋と直接つながっていると、すぐに家族がリビングに集まりやすく一体感を感じやすい間取りになります。


ご夫婦の寝室と子供の部屋がそれぞれと、リビング1室、ファミリー向けの基本的な間取り。


子供を新たに授かった際にはすこし手狭ですが、3人家族であれば快適に生活できます。 


子育て層に安心な2LDK〜3LDK

玄関からリビングにつながる廊下があり玄関付近に2~3部屋個室がある間取りは、子供が大きくなって自分の部屋を持つ必要が出てきた際に適した間取りです。


特に3LDKは子供がふたり以上いらっしゃるご家庭に適しています。


リビングで家族団らんの時間を大切にしながらも、子供の受験や集中をさまたげないように各自のスペースを確保できます。また、すべての個室で個別性を守りながらも、廊下でつながっているので各部屋の様子をうかがいながら生活できます。  



資産価値からみる物件・間取りの選びかた

資産価値からみる物件・間取りの選びかたを紹介します。

単身者向けアパートの特徴4つ

単身社会人や学生は人の移り変わりが激しいものの、彼らの賃貸物件に対するニーズはなくなりません。では具体的に、単身者向け物件はどのような特徴があるのかみていきましょう!


【特徴1】利回りがいい

単身者向けの物件は、1戸当たりの面積が狭く、マンション全体に設置できる部屋の総戸数をより多く確保できます。


また、賃貸面積当たりの単価は(平米単価・坪単価)は、一般的にファミリー向けの物件と比較しても高くなります。


つまり、建物の延べ床面積が同じであれば、単身者向け物件は戸数を多く持つことができ、家賃の設定次第で利回りはファミリー向けよりもよくなるということです。


また、1戸当たりの賃貸面積も狭いぶん、前の入居者が退去した後、新しい入居者を募集する際の原状回復費用も安く済みます。


一方デメリットもあり、学生や独身の社会人は入学・卒業の時期や人事異動の時期に退去が発生しやすく、また退去者のタイミングが重なりやすいです。  


【特徴2】入居期間が短い

公益財団法人日本賃貸住宅管理協会の2018年度上期データによると、だいだい平均入居期間は2〜4年です。


単身者は学生や独身社会人であることが多いので、やはり卒業・人事異動の際には入れ替わりが激しくなります。  


【特徴3】空室期間が短い

人気の大学に近い物件であったり社会人単身者に需要の高い地域であれば、新たな入居者がすぐに決まることが多く、その点管理はしやすいです。


ただこれも物件の場所に左右されるので、単身者に需要があまりない土地ではすぐに空室が埋まるとは断言できません。  


【特徴4】リフォーム費用が少なく済む

ファミリー向けの部屋に比べては賃貸面積も狭いので、約10万円〜20万円程でリフォームが完了できます。

そしてこの点が【特徴1】にもある利回りに関係してきます。  


ファミリー向けアパートの特徴5つ


【特徴1】入居期間が長い

公益財団法人日本賃貸住宅管理協会の2018年度上期データによると、大半の一般ファミリーは4〜6年が平均居住期間です。


ファミリー向け物件に入居する層は、新婚もしくは小さな子供のいる家族がメインです。


地域にもよりますが、子供が中学校や高校に入学するタイミングでマイホームを購入して引っ越しするパターンがよくみられます。


【特徴2】入居者の質がいい

賃料相場も高くなるので、相対的に入居者の属性は高くなります。


またその空間で家庭をついていることもあり、他の入居者の迷惑になる行為や賃貸契約に反する行為をする人が比較的少なくなります。  


【特徴3】駅から離れていても需要がある

ファミリー層は家賃の負担を少しでも下げたいという希望があるので、家賃を駅近物件の相場より低く設定することで、駅から遠いというデメリットをカバーできます。


また部屋の広さは確保しやすくなるので、駅近物件に比べ平米数が大きくなることはうれしいメリットです。  


【特徴4】空室期間が長くなる傾向

単身者であればひとりで入居の判断ができます。しかし、ファミリー向けの物件にはご家族全員の意向が必要なので、入居が決まるまでに時間を要します。


パパ・ママの会社までの通勤利便性、子供の学校、住環境、ご近所付き合い、キッチンの使い勝手、日当たりのよさ、収納の有無……ここにあげたのは基本的な項目ですが、それでもこれだけの要素をほどよく満たす物件である必要があります。


その結果、空室期間は単身者用に比べて長くなる傾向があります。  


【特徴5】リフォーム費用が高くなる

ワンルームマンションに比べて賃貸面積が2倍、3倍になるので、リフォーム費用も高くなります。


また単身者は夜、帰宅した際に部屋の各設備を使用するだけですが、ファミリー向けは日中家族の誰かが部屋で設備を使用し、消耗させる頻度が高くなります。

※電気設備に関しては、エアコン・給湯器・ウォシュレットが代表的。  


まとめ

今回は入居者の視点から、またオーナー様の視点からも人気がある間取りはどのような内容であるかをご紹介してきました。


入居者様と地域に喜ばれ、それぞれのオーナーらしい物件運用をするために、記事を活用してみてください!


入居者にアピールするために「無料インターネット」を導入してみませんか?

詳細はこちら>>アパート経営に無料Wi-Fiインターネット【大家の感想付】宅建士が5つのポイントを解説 



不動明師
不動明師
不動産業界において10年以上の経験を持つ不動明師は、現在、複数の不動産を所有・運営する現役オーナーであり、資産運用に精通したコンサルタントです。不動産管理からリノベーション、賃貸経営まで幅広い知識を持ち、実践的なアドバイスを提供することで、多くのオーナーから信頼を得ています。不動明師の執筆する記事は、SEOにも強く、多くの不動産オーナーにとって必読の内容となっています。 <専門分野> ・賃貸管理と運営 ・不動産投資戦略 ・リノベーションと価値向上 ・不動産法務と税務対策

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