マンション/アパートのインターネット(wifi)が遅い理由と解決方法は?
「マンションのインターネット(wifi)が遅くてストレスになる」
「どうやったらネット速度が速くなるの?」
マンションやアパートで使うインターネット(wifi)が遅いと感じ、不満に思っている人は多いです。誰もが速度を改善して快適にインターネットを使いたいと考えていますが、そのためには、まずネット速度が遅い理由を把握したうえで、その理由にあった方法で対処・解決する必要があります。
そこで今回は、マンションやアパートなど集合住宅のインターネット(wifi)が遅い理由と解決方法を解説します。
お使いのインターネット速度を簡単に測定できるサイトも紹介するので、ぜひ活用してください。
目次[非表示]
- 1.マンションのインターネット(wifi)が遅い理由は?
- 1.1.プロバイダーが混雑している
- 1.1.1.1本のネット回線が共有されている
- 1.1.2.同時利用者が増えると遅くなる
- 1.2.光ケーブルが自宅まで届いていない
- 1.3.端末やケーブルなどに問題がある
- 1.4.プロバイダーに問題がある
- 1.5.インターネット回線のタイプが古い
- 1.6.Wi-Fiルーターが古い
- 1.7.末端部まで光回線が使用されていない
- 2.インターネットとWi-Fiの仕組み
- 2.1.1.インターネット回線
- 2.2.2.プロバイダー
- 2.3.3.接続機器
- 3.そもそもインターネットの回線速度とは?
- 3.1.一般的な速度はどれくらい?
- 3.2.現状の速度はどれくらい?計測ツールで確認する!
- 3.2.1.Fast.com
- 3.2.2. USEN GATE 02
- 4.マンションにおけるネット回線の対応状況は4タイプ
- 4.1.インターネット完備
- 4.2.光ファイバー対応
- 4.3.インターネット対応
- 4.4.インターネット未導入
- 5.マンションで利用可能なインターネット回線は4種類
- 5.1.光回線
- 5.2.ホームルーター
- 5.3.モバイルWi-Fiルーター
- 5.4.スマホをテザリング
- 6.インターネット(Wi-Fi)が遅い場合の解決方法とは?
- 6.1.混雑時を回避する
- 6.2.回線の障害状況を確認する
- 6.3.PCやスマホの再起動
- 6.4.Wi-Fiやモデムの再起動
- 6.5.IPv6 IPoEを利用する
- 6.6.Wi-Fiルーターを買い換える
- 6.7.Wi-Fiルーターの設置場所を見直す
- 6.8.端末やケーブルをチェックする
- 6.9.別の光回線を検討する
- 6.10.ポケットWi-Fiを利用する
- 7.「マンション 速度 遅い」のよくある質問と回答
- 7.1.Q1:スマホの会社を変えたくありません。乗り換えずにネット速度を速める方法はありますか?
- 7.2.Q2:光回線の速度が急に遅くなりました。原因は?
- 7.3.Q3:マンションに備え付けられている無料のネットが遅い場合の対処方法は?
- 7.4.Q4:マンションの光回線が最大100Mbpsです。自分で速くする方法はないでしょうか?
- 7.5.Q5:周囲では速いと言っている光回線なのに、うちだけ遅いです。なぜでしょうか?
- 8.おすすめの光回線
- 9.まとめ
- 10.この記事を読んだ方に人気のお役立ち資料一覧
- 11.この記事を読んだ方に人気の記事
マンションのインターネット(wifi)が遅い理由は?
ここでは、マンションやアパートでインターネットが遅くなってしまう理由について解説します。
プロバイダーが混雑している
インターネットを接続するには、回線(光回線など)をインターネットと繋げる役割を担うインターネット接続事業者である「プロバイダー」との契約が必要です。(最近では回線とプロバイダーが一本化されたサービスも増えています)
プロバイダーによって、一度に回線につなげられる量には限界があるたため、通常は限界を超えないようにプロバイダー側で調整・制御がおこなわれます。しかし、夜間や休日などの時間帯に同じプロバイダーに接続が集中してしまうと網終端装置が混雑してしまい、結果としてインターネット速度が遅くなってしまう原因になるのです。
多くの人は、仕事や家事が終わる20時~24時頃にインターネットを使用することが多いため、この時間帯にインターネット速度が落ちるようならプロバイダーが混雑している可能性があります。
1本のネット回線が共有されている
マンションやアパートに導入されているインターネット設備は、1本の光ファイバーケーブルを建物内に引き込み、それを各部屋に分配し使用します。そのため戸建て住宅など1軒で1本の光回線を利用する場合に比べてマンションなど集合住宅では、各部屋のインターネット使用状況によっては通信速度が遅くなることがあります。
同時利用者が増えると遅くなる
上記に記載した通り、マンションやアパートなど集合住宅では、1本の光回線を各部屋で共有する方式でインターネットを接続しています。そのため建物内で同時にインターネットを利用する人が多くなると、ネット回線に負荷がかかり、その結果インターネット速度が遅くなることがあります。
また、建物内で大容量のデータ通信をしている人がいる場合にも通信速度が遅くなる可能性があります。
なお、ファミリータイプの集合住宅の場合は、家族それぞれがスマホやタブレット、パソコン、ゲームなど複数の機器を接続することでネット速度が遅くなるケースもあります。
光ケーブルが自宅まで届いていない
「光回線設備」を謳っているマンションやアパートには、基本的にふたつのパターンがあります。
ひとつ目は各部屋まで光回線が接続されているタイプです。
ふたつ目は「VDSL方式」と言われる、光回線が接続されているのは共用部の配電盤室までで、そこから各部屋までは一般電話回線で接続されているタイプです。VDSL方式は、光回線が自宅まで届いていないため、当然ながら全域光回線の場合よりもインターネット速度は遅くなりますし、使用者が増える時間帯はさらに遅くなるというデメリットがあります。
端末やケーブルなどに問題がある
各部屋まで光回線が届いていても、手持ちの端末(Wi-FiルーターやONU(光回線終端装置))が、一時的に不具合が起きた場合は速度が遅くなる場合があります。また、最新のバージョンにアップデートされていないため最適な速度が得られないことが考えられます。
各端末やケーブルには最大通信速度が設けられていますが、それらが古く、現在の光回線速度に対応していない場合も速度が遅くなります。有線ケーブルの場合は、古くなり劣化していたり、断線などが原因で速度が落ちることがあります。
プロバイダーに問題がある
プロバイダーの通信設備になんらかの障害が発生した場合、インターネットに接続できなかったりネット速度が遅くなったりします。また、ひとつのサーバーを経由するユーザーの数が多すぎる場合もネット速度が遅くなる原因になります。
また、これまでのインターネット通信方式「IPv4 PPPoE」に代わり、最新の通信方式である「IPv6 IPoE」が登場しました。それにともない、IPv6 IPoE導入するプロバイダーが増えていますが、プロバイダーが最新の通信方式である「IPv6 IPoE」に対応していない場合、速度が遅くなることが考えられます。
データ送受信の際、IPv4 PPPoE方式は、「網終端装置」を通過する必要があるため、同時にインターネットに接続する人が多くなると混雑してしまい、結果的にネット速度が落ちてしまうのです。
対してIPv6 IPoE通信方式は、網終端装置を経由しないためインターネット利用者の数に速度が左右されにくいというメリットがあります。そのため、IPv4 PPPoEにしか対応していないプロバイバー経由でインターネットを使用すると、混雑する時間帯は特にネット速度が遅く感じるのです。
インターネット回線のタイプが古い
ネット速度が遅い原因として、インターネット回線のタイプが古いことが考えられます。
インターネット回線の種類には、光回線、VDSL方式(光回線+電話回線)、そして電話回線を利用したADSL方式があります。上記に記載したように、VDSL方式のネット速度は光回線に比べて遅いですが、そのVDSL方式よりもさらにネット速度が遅いのがADSL方式です。
・光回線の通信速度 :下り速度1Gbps(1,000Mbps)、上り速度1Gbps(1,000Mbps)
・VDSL方式の通信速度:下り速度100Mbps、上り速度100Mbps
・ADSL方式の通信速度:下り速度50Mbps、上り速度50Mbps
VDSL方式は光回線の十分の一、ADSL方式に至ってはVDSL方式の半分の速度しかありません。(なお、NURO光では下り速度が2Gbps=2,000Mbpsになります)
とはいえ、ADSL方式のインターネット回線を使用しているマンションやアパートはほとんどありませんし、2023年の1月にてADSLの提供を終了(フレッツ光提供エリア)するとNTTが発表しています。加えて、アナログの電話回線も2025年を目安にサービスが廃止される予定のため、「VDSL方式やADSL方式が原因でインターネット速度が遅い」ということは近い将来なくなるでしょう。
Wi-Fiルーターが古い
使用しているWi-Fiルーターが光回線の最大通信速度に対応していないことが考えられます。たとえば最新の通信方法であるIPv6 の光回線を使用する場合、室内に設置するWi-FiルーターはIPv6対応機種でなくては最高のパフォーマンスを引き出すことはできないため注意が必要です。
末端部まで光回線が使用されていない
外部から建物の共有部まで引き込まれた光回線が、末端(各部屋)までどの配線方式で配線されているかによってインターネット速度は異なります。おもな配線方式は以下のようなものがあります。
・光配線方式
光ファイバーを使った伝送路(光回線)をマンションの共有スペースを経由して各部屋まで配線します。現在利用されている配線方式の中では一番速いです。
・LAN方式
建物の共有スペースまでは光回線を引き込み、各部屋まではLANケーブルを使用した配線方式です。光回線と比較すると速度は遅くなりますが、VDSL方式よりは速いです。
・VDSL方式
建物の共有スペースまで光回線を引き込み、各部屋までは電話回線を利用する配線方式です。3種類のなかではもっとも遅い配線方式です。
インターネットが遅いと感じる場合は光配線方式以外の配線方式の可能性が高いです。気になる場合は管理会社に確認してみるとよいでしょう。
関連記事:アパートに導入するWi-fiインターネットの速度目安!大家さんに知ってほしい遅い理由と間違った3つの認識
インターネットとWi-Fiの仕組み
ここではインターネットとWi-Fiの仕組みについて、「インターネット回線」「プロバイダー」「接続機器」、それぞれの役割について解説します。
1.インターネット回線
インターネット回線は、インターネットに接続するための物理的な回線設備を指します。
光回線やCATV回線などの種類がありますが、現在の主流は光回線です。
インターネットを利用する場合は、回線事業者と契約することで、その業者が提供しているインターネット回線を通じて接続が可能になります。ただし、インターネット回線だけでは、まだインターネットを利用することはできません。
2.プロバイダー
インターネットを利用するためには、回線業者だけでなくプロバイダーとの契約が必要です。プロバイダーとは、回線をインターネットとつなげる役割を担う接続事業者のことです。
なお、回線業者によって利用できるプロバイダーは異なります。また、回線業者がプロバイダーも兼ねていることもあります。
3.接続機器
インターネット回線とプロバイダーと契約しただけでは、まだインターネットは利用できません。
インターネットをパソコンやスマートフォンで使用するためには、各接続機器が必要です。接続機器には以下のような種類があり、それぞれ役割があります。
・モデム/ONU
パソコンなどでインターネットを利用するためには、インターネット回線の信号とパソコンなどの端末が理解できるデジタル信号を相互に変換する必要があります。その役割を持つのがモデムやONUです。
モデムは電話回線などのアナログ信号を、ONUは光回線の光信号を、それぞれデジタル信号に相互変換してくれます。
モデムやONUを経由することで、パソコンなどでインターネット通信が可能になるのです。
・Wi-Fiルーター(=ルーター+Wi-Fiアクセスポイント)
Wi-Fiルーターは、スマートフォンやタブレットなど無線でインターネット接続する端末を使用できるようにするための機器(Wi-Fiアクセスポイント)であり、パソコンなど複数の端末を同時にインターネット接続するための機器(ルーター)でもあります。
Wi-Fiアクセスポイントとルーターは、それぞれ機能が独立したものもありますが、両方の機能が1台になったWi-Fiルーターが主流です。
そもそもインターネットの回線速度とは?
インターネットの速度が遅いと、ダウンロードに時間がかかったり、動画の視聴中に画面が度々止まったりと快適な利用ができません。
では、快適なインターネットの回線速度はどのくらい必要なのでしょうか?また使用中のネット回線速度を知る方法はあるのでしょうか?
ここでは、光回線を例に一般的なネット速度や計測する方法を解説します。
一般的な速度はどれくらい?
大手光回線サービス会社で提供している光回線の速度は、上り・下りともに1Gbps(ギガビーピーエス)が主流です。(NURO光は下りのみ2Gbps)
「bps(ビーピーエス:bits per second)」とは、インターネットの通信速度をあらわす単位で、1秒間に転送可能なデータ量を示します。bps値が大きいほど1秒間に送受信できるデータ量が多くなり、回線速度が速くなります。
光回線の最大通信速度は「1Gbps(ギガビーピーエス)」で、これは毎秒10億ビットのデータ転送が可能です。
ただし、上記で「光回線の最大通信速度は上下とも1Gbps」と記載しましたが、この数字はあくまで理論値であり、自宅で利用した際に平均的に出る通信速度(実測値)というわけではないので注意が必要です。なお、実測値はMbps(毎秒100万ビット)の単位になります。
また、「上り速度」とはアップロードの速度を指し、メールやSNSのメッセージの送信、作成した画像や動画のアップロードなどになります。ホームページやブログ作成、動画配信などをするなら上り速度に注意しましょう。
「下り」はダウンロードの速度で、ウェブサイトの閲覧をはじめ、画像や動画を見たりメッセージを受信したり、インターネット利用者の多くが利用しています。インターネットを快適に楽しむには、上りよりも下り速度が速いことが重要なポイントになります。
なお、インターネットの快適な回線速度は利用する目的によって異なります。一般的に各コンテンツを快適に利用するために必要な下り速度は以下になります。
・サイト・ホームページ等の閲覧:10~30Mbps
ブラウザでWebサイトを閲覧するだけなら10~30Mbpsあれば快適です。
・YouTubeなどの動画視聴:30~100Mbps
SD(標準画質)であれば10Mbpsでも十分です。HD(高画質)や4K、 UHDの動画を快適に視聴するなら30Mbps以上が目安です。
・オンラインゲーム:30Mbps~
オンラインゲームを普通にプレイするだけなら30Mbps程度で十分ですが、ゲームデータやアップデートデータをスムーズにダウンロードするには100Mbps~が目安になります。ただしレスポンスが重視されるオンラインゲームをプレイするには、速度(bps)だけでなく、インターネット回線の応答速度を表すPING値も重要です。
現状の速度はどれくらい?計測ツールで確認する!
「インターネット速度が遅い」と思ったら、実際にインターネット回線速度を計測してみましょう。ネット速度を計測することで平均的なスピードが出ているかどうか判断できます。
ここでは無料で速度テストできる計測ツール2種を紹介します。
なお、ネット速度は接続時間帯や接続環境によって異なるため、何度か計測してみて常に平均より遅いようであれば、プロバイダーに問い合わせたり、下記の「インターネット(Wi-Fi)が遅い場合の解決方法とは?」を参考に対策を立てるとよいでしょう。
Fast.com
画像引用:Fast.com
「Fast.com」は、サイトを開くだけでそのときのネット速度を計測してくれます。特別な操作は必要ないので「遅い」と感じたら、その場で即計測できるメリットがあります。また、計測値の下にある「詳細を表示」をクリックすると「上り速度」と「ping値」の結果が表示されるので便利です。
USEN GATE 02
画像引用:USEN GATE 02
「USEN GATE 02」は、速度テスト結果に加えて「Webサービス」、「動画閲覧(YouTube)」、「ゲーム」、「ビジネス」の4種類に対して速度判定結果も表示してくれるので、とても分かりやすいです。使い方も簡単で、画面の「測定開始」をクリックするだけです。
関連記事:フレッツ光全戸加入プランの速度が遅いって本当?賢い大家なら知っている「3つの原因と対策」とは
マンションにおけるネット回線の対応状況は4タイプ
賃貸物件のインターネットの対応状況は設備欄で確認できますが、「インターネット完備」と「インターネット対応」はどのように違うのでしょうか?ここではマンションのインターネット対応状況について解説します。
インターネット完備
すでに部屋までのインターネット回線の引き込み工事や回線事業者・プロバイダと契約済みで、入居してすぐにインターネットを使用できる状態を指します。
自分で回線種類などを選ぶことはできませんが、入居してすぐにリモートワークなどでインターネットが使いたい人や、スマホのデータ容量を節約したい人におすすめです。
光ファイバー対応
建物内の共有スペースまで光回線の設備が通っている状態を指します。インターネットを使用するためには、入居者自身で光回線対応の回線事業者やプロバイダと契約し、部屋までの配線工事が必要です。
工事費用や毎月のインターネット使用料金は入居者自身で支払う必要はありますが、光回線が使用でき、回線事業者やプロバイダを選べるのがメリットです。
インターネット対応
建物内の共有スペースまで何らかのインターネット回線が通っている状態を指します。インターネットを使用するためには、入居者自身で回線事業者やプロバイダと契約し、部屋までの配線工事が必要です。
この場合も工事費用や毎月のインターネット使用料金は入居者自身で支払います。
インターネット未導入
対象の賃貸物件にインターネット回線が導入されていない状態です。
そのままでは入居してもインターネットに接続できないため、物件にネット回線を引き込む必要があります。
大家さんや管理会社にインターネット回線の導入をお願いしたり、入居者個人でインターネット回線を引き込む方法もありますが、手間や時間、お金がかかります。
もっとも簡単なのは、大家さんの許可や工事が不要なモバイルWi-Fiルーターやホームルーター、スマホのデザリングでインターネット接続をおこなうことです。
スマホが普及している昨今ではめずらしく感じますが、築古物件などではインターネット未導入というケースもあるようです。あまりインターネットを利用しない人であれば、あえてインターネット未導入でも賃料が安い物件を選び、マホのデザリングで済ますのも一案です。
関連記事:学生に人気の物件はWi-Fi環境が大切?インターネット無料の強みを解説【オーナー必見】
マンションで利用可能なインターネット回線は4種類
インターネットが遅い場合、使用しているインターネット回線に原因があるかもしれません。まず、使用している回線種類を確認してみましょう。
マンションで利用可能なネット回線は、おもに4種類です。それぞれについて特徴を解説します。
光回線
高速で安定したインターネット接続ができることから、インターネット回線の主流となっているのが「光回線」です。
光回線は、光ファイバーと呼ばれる「光を使った伝送路」を使用してインターネット接続をおこないます。光ファイバーは一度に大量のデータを素早く伝送できる性質を持つことから、高速かつ安定したインターネット接続が可能です。
また固定回線なので、通信容量を気にせずにインターネットを使用できます。
光回線の最大通信速度は下り/上りともに1Gbpsが基本ですが、NURO光では2Gbpsの光回線を提供しているほか、最近では10Gbpsの超高速光回線を提供する回線事業者も増えています。
ホームルーター
コンセントに差すだけでWi-Fi接続ができるのが「ホームルーター」です。
ドコモの「ホーム5G」やソフトバンクの「Airターミナル」、auの「スマートポート」などが該当し、置き型Wi-Fiと呼ばれることもあります。
配線が不要なので工事の必要がなく、届いたその日から自宅でWi-Fi接続が可能です。また、月額の使用料金は4千円前後と光回線に比べると安価なのもメリットです。
デメリットとしては、電波状況によってはインターネットにつながりにくかったり、速度が遅くなったりすることです。また容量制限のあるプランがほとんどなため、容量を超えると通信制限がかかる場合があります。
モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターとは、インターネットに接続するために使う小型の通信端末を指します。
ワイモバイル(ソフトバンクグループ)が提供する「Pocket WiFi(ポケットWi-Fi)」やUQコミュニケーションズが提供している「UQ WiMAX」が該当します。
モバイルWi-Fiルーターのメリットは、小型で持ち運びができるため、屋内外を問わずパソコンやスマートフォン・タブレットなどをインターネットに接続できることです。もちろん回線工事などは不要です。
一方、ホームルーター同様、電波状況によってはインターネットにつながりにくかったり、速度が遅くなったりすること、容量を超えると通信制限がかかるのがデメリットになります。
スマホをテザリング
「テザリング」とは、スマートフォンなどのモバイルデータ通信ができる端末をWi-Fiルーター代わりにしてパソコンやタブレットなどをインターネットに接続することを言います。
テザリングするためには親機(スマホ)と子機(パソコンやタブレットなど)を接続する必要がありますが接続方法によって通信速度が異なります。
また、テザリングはバッテリーや通信量の消費が大きく、デザリング中にスマホの充電が切れたり、通信制限されたりしてしまう可能性があるため注意が必要です。
【デザリングの接続方法】
◇USB接続
・充電しながらテザリングできる
・ほかの接続方法と比較して通信速度が速い
・無線接続ではないのでケーブルが必要
・有線接続なのでセキュリティが高い
・親機1台につき子機1台しか接続できない
◇Wi-Fi接続
・バッテリーの消耗が激しい
・Bluetooth接続より回線速度が速い
・無線接続なのでケーブルは不要
・USB接続に比較するとセキュリティは劣る
・親機1台につき複数の子機を接続できる
◇Bluetooth接続
・Wi-Fi接続よりバッテリーの消耗が少ない
・回線速度が比較的遅い
・無線接続なのでケーブルは不要
・USB接続に比較するとセキュリティは劣る
・親機1台につき複数の子機を接続できる
なお、契約している通信会社によってはデザリングを利用するには事前に申し込みが必要なケースもあります。
関連記事:フレッツ光全戸加入プランの速度が遅いって本当?賢い大家なら知っている「3つの原因と対策」とは
インターネット(Wi-Fi)が遅い場合の解決方法とは?
ここでは、インターネットが遅いと感じたときの解決方法をまとめました。
混雑時を回避する
インターネットの速度が遅くなる時間帯が分かってる場合は、その時間帯を避けることで快適にインターネットを使用できます。マンションやアパートなどの集合住宅でインターネットが混みやすい時間的は夜間や休日のことが多いので、できるなら平日の日中に容量が大きいファイルや動画などをダウンロードしておくとよいでしょう。
回線の障害状況を確認する
周辺機器に異常がないにもかかわらずインターネット速度が遅いときは、プロバイダー側になんらかの障害が起きている可能性が考えられます。特に夜間や休日など、多くの人がインターネットに接続していると回線障害が引き起こされ、ネットの遅延が発生する場合があります。
まずは、利用しているプロバイダーの公式ホームページなどで障害状況を確認しましょう。もし、一時的に回線障害が起きているのであれば時間が経過すれば改善されます。万が一、深刻な事故などが原因で接続に遅延が出ている場合は、復旧時間などが記載されているので忘れにチェックするとよいでしょう。
PCやスマホの再起動
PCやスマホは長時間使用していると動作が遅くなるため、一度再起動してみましょう。
長時間使用していると、PCもスマホも休みなく動き続けていることになるため、一部のプログラムがPCやスマホの動作に影響を与えることがあります。その結果、サイトの読み込みが遅くなったり、動画の動きが遅くなったりしてしまうのです。
スマホの場合、一度に多くのアプリを開いている場合も動作が遅くなるため、使わないアプリは都度終了をするようにしましょう。
Wi-Fiやモデムの再起動
Wi-Fiルーターやモデムなどの通信機器を一度再起動してみることで、速度が復活する可能性があります。
このような通信機器は、365日24時間起動しているため、たまに調子が悪くなり、接続が切れたり、速度が遅くなったりする場合があります。
電源や再起動ボタンがない場合は、電源ケーブルを抜いて、10秒ほど待ってから電源を接続してみましょう。
IPv6 IPoEを利用する
最新のIPv6 IPoEを利用すると速度の遅さを感じることが少なくなります。IPv6 IPoEは、インターネット利用者が多い時間帯でも、回線が混雑しているルートをよけて通信することが可能なため、速度にが遅くなることはありません。
全ての光回線が対応しているわけではないため、契約の際にきちんと確認してみましょう。最初からIPv6 IPoE対応の場合と、お金を支払ってオプションとしてつける場合の2パターンがあります。
IPv6 IPoEを利用すると、速度が遅くてストレスを感じることがなくなります。
Wi-Fiルーターを買い換える
Wi-Fiルーターが劣化している場合もあるため、Wi-Fiルーターを最新の規格に買い換えることも1つの方法です。
Wi-Fiルーターは5000円程で売っています。一度買い換えると長く使うことができるため、タイミングを見て買い換えることをおすすめします。
Wi-Fiルーターの設置場所を見直す
Wi-Fiルーターは適切な場所に置かれているでしょうか。
Wi-Fiルーターと使用しているスマホやPCの間に障害物などがあると、速度が遅くなる可能性があります。また、Wi-Fiルーターがある部屋とは別の部屋で使用している場合も遅くなります。
Wi-Fiルーターの置かれている場所を見直し、適切な場所に置いてから、スマホやPCと接続してみましょう。
端末やケーブルをチェックする
上記に記載したように、Wi-Fiルーターやケーブルが原因でネット速度が落ちている可能性があります。それらの備品をチェックして、ケーブルがきちんと本体に接続されているか、ケーブルなどに損傷がないか調べましょう。
また、一時的に速度が遅くなっている場合もあるので、Wi-FiルーターやONU(光回線終端装置)の電源を一度オフにし(またはケーブルを抜く)、数分経ってから再度電源を入れる(またはケーブルを接続する)と速度が戻ることがあります。その場合は、電源を切ったりケーブルを抜いても問題がないか説明書で確認しましょう。
それでも解消されないときは、Wi-Fiルーターやケーブルの規格をチェックし、古いようなら最新のものと交換することでネット速度が改善される可能性が高くなります。
Wi-Fiルーターの場合、本体に記載された「IEEE802.11」の後に書かれた「ac」や「n」などのアルファベットで規格がわかります。現在使用されている光回線に対応しているWi-Fiルーターは、以下の表のように末尾が「ax」、「ac」、「n」になり、それ以外(g、a、bなど)は古い規格なので交換してみるとよいでしょう。
参照:BUFFALO
ケーブルの場合は、規格が「Cat5(カテゴリ5)」や「Cat6」、「Cat8」のものが現在の光回線に対応しています。もし、ケーブルがCat5よりも小さな数字の場合は、新しいものに交換するとよいでしょう。なお、Cat5以上のケーブルにも関わらずネット速度が遅いときは、断線や劣化が疑われます。また、接続がきちんとされていない場合もあるので確認しましょう。
あらかじめ入居するマンションやアパートに導入されている光回線の種類を確認し、対応できるWi-FiルーターやLANケーブルを用意しておけば安心です。
別の光回線を検討する
プロバイダー側や端末・ケーブルに問題がない場合は、回線自体が遅いことが考えられます。
その場合は回線の変更(乗り換え)を検討しましょう。回線の乗り換え費用をできるだけかけたくない場合は、工事費無料や解約費用負担、キャッシュバックなどのキャンペーンをおこなっている会社がおすすめです。また、現在使用中のスマホとのセット割ができるかも大きなポイントになります。
まずは光回線の提供エリアの確認をし、候補を絞って比較検討してみましょう。
ポケットWi-Fiを利用する
そもそも自宅でインターネット接続をそれほど使用しないのであれば、固定回線のインターネットを契約するよりもポケットWi-Fiなどを利用してもよいでしょう。
日常的に大容量データや大きな画像を送受信するなら別ですが、スマホでSNSやwebサイトの閲覧、通常の動画視聴程度であれば、ポケットWi-Fiの通信量で十分賄えます。また、料金面でも固定回線よりも安く、工事も不要で本体が手元に届いたその日から使用が可能です。
「マンション 速度 遅い」のよくある質問と回答
ここでは、マンションやアパートなどの集合住宅でインターネット速度が遅い場合によくあるQ&Aを紹介します。
Q1:スマホの会社を変えたくありません。乗り換えずにネット速度を速める方法はありますか?
A: Wi-FiルーターやLANケーブルが古い規格の場合は、最新のものに取り換えてみましょう。また、できるだけWi-Fiルーターをパソコンなどの近くに設置することをおすすめします。
Q2:光回線の速度が急に遅くなりました。原因は?
A:光回線の速度が急に遅くなる原因の多くは機器によるものです。利用しているWi-Fiルーターやモデム、ONU(光回線終端装置)を再起動することで解消する場合があります。また、使用しているLANケーブルが劣化や損傷していないか確認しましょう。
Wi-Fiルーターなどやケーブルに問題点が見つからないときは、マンションの共有部の設備かプロバイダー側が原因の可能性もあります。マンションの管理会社やプロバイダーに確認してるみることをおすすめします。
Q3:マンションに備え付けられている無料のネットが遅い場合の対処方法は?
A:マンションの規模が大きい場合、同時間帯にネット利用者が多くなることでネット速度が遅くなることがあります。その場合は、混在する時間帯を避けることで快適にインターネットが使用できます。それがむずかしいときは、個別に他社の光回線に乗り換えたり、ポケットWi-Fiの使用がおすすめです。
Q4:マンションの光回線が最大100Mbpsです。自分で速くする方法はないでしょうか?
A:光回線が共有部までしか通っていないVDSL方式であることが考えられます。まず、共有部から部屋まで光回線を引くことができるか、契約しているプロバイダに問い合わせてみましょう。もしくは、回線を乗り換えることで部屋まで光回線を引くことができる場合もあります。
Q5:周囲では速いと言っている光回線なのに、うちだけ遅いです。なぜでしょうか?
A:接続している機器(Wi-Fiルーター、ケーブル)に問題がある可能性が高いです。使用しているWi-Fiルーターやケーブルが古く、最新の通信速度に対応していなかったり、ケーブルが損傷していることが考えられるため、チェックしてみましょう。
また、特定のサイトにつないだときだけ遅い場合は接続先のサイトに問題があるケースが考えられますが、その場合は残念ながら自身でおこなえる対処方法はありません。
おすすめの光回線
上記で説明した方法を試してみても速度改善が見られない場合は、別の光回線へ乗り換えることをおすすめします。
NURO光
通信速度を重視する人におすすめです。
NURO光は、最大速度2Gbpsのサービスのため、一般的な1Gbpsの回線よりも速度は速いです。
平均速度は、下り:478Mbps、上り:413Mbpsとなっているため、どのような用途の場合でも速度に問題なく利用できます。速度が遅くなるといったストレスを感じることはほぼないでしょう。動画やゲームも快適に楽しむことができます。
ドコモ光
ドコモユーザーなら安く契約できるのがドコモ光です。
ドコモユーザーがドコモ光を契約すると、「ドコモ光セット」でスマホ代が最大1,100円引きになります。
平均速度は、下り:243Mbps、上り:185Mbpsです。光回線の中では平均的な速さのため、速度が遅くて困ることはあまりないでしょう。
ドコモユーザーであれば最安値で契約することができます。dポイントも利用できるため、さらにお得に契約することも可能です。
au光
au光は、auユーザーなら安く契約できます。スマホ代が安くなる「auスマートバリュー」という割引が適用されます。
au光は、独自の回線を使っているため、通信速度が速く、安定したインターネット環境を提供することができます。
平均速度は、下り:375Mbps、上り:268Mbpsです。これは、かなり速いです。ドコモ光やソフトバンク光は200Mbps前後のため、比較すると、速いことがわかります。
コミュファ光
コミュファ光は、東海地方のauユーザーにおすすめです。auスマートバリュー対応の光回線のため、auのスマホ代が最大1,100円引きになります。東海地方のauユーザーなら、auひかりよりも月額料金が安いコミュファ光のほうがお得です。
現在は、東海地方中心にサービスを提供しています。
平均速度は、下り:474Mbps、上り:317Mbpsです。独自の回線を使っているため、他の光回線と比較すると、驚異的な速さです。
ソフトバンク光
ソフトバンクとワイモバイル利用している方にはソフトバンク光がおすすめです。「おうち割光セット」というセット割で毎月のスマホ代が最大1,100円引きになります。ソフトバンク、ワイモバイルどちらも適用されます。
平均速度は、下り:299Mbps、上り:192Mbpsです。他の光回線と比較すると、平均的な速度のため、速度が遅くて困ることはあまりないでしょう。
全国対応しているため、どこのエリアの人も利用することができます。
まとめ
マンションで利用しているインターネットの速度が遅い理由は、さまざまなことがあげられます。プロバイダー側の一時的な問題や使用している通信機器に問題がある場合は、時間経過で解消したり、機器を最新のものに取り換えるなどの対策をおこなうことでネット速度を改善することが可能です。
しかし、プロバイダーの設備面やマンション設備のインターネット回線に問題がある場合は、個人で解決できる方法は限られます。その場合は、快適なインターネット環境を得るために、おもいきってインターネット回線を他社に乗り換えたりポケットWi-Fiの使用も視野に入れるとよいでしょう。
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