大家さん必見!アパート無料Wi-fiとは?設置工事と契約方法をご紹介
空室対策として大家さんの注目を集めている「アパート無料Wi-Fi」ですが、導入を考えている大家さんのなかには、こんな疑問をお持ちの人はいませんか?
「アパート無料Wi-Fiを導入したいが、どんな種類があるのか? 」
「設置にかかる工事期間や契約方法を知りたい」
「工事費用が心配だ」
そんな大家さんの疑問にお答えするべく、今回は「アパート無料Wi-Fi」についての基礎知識をはじめ、設置する際の工事方法や費用の目安について解説します。
また、アパート無料Wi-Fiがなぜ空室対策につながるか? その理由についてもまとめました。
アパート経営やマンション経営の空室対策としてWi-Fi無料設備の導入を考えている大家さん、必読です!
目次[非表示]
- 1.「アパートWi-Fi」とは?インターネット無料との違いは?
- 2.アパートの無料インターネットの仕組み
- 2.1.①インターネット回線を各戸で分配する
- 2.2.②各戸までインターネット回線を引く
- 2.3.③無線LANを各戸で共有する
- 3.空室対策・退去防止には「アパートWi-Fi」が効果あり
- 3.1.物件の閲覧数が増える、訴求ができる
- 3.2.近隣物件との差別化ができる
- 3.3.退去防止ができる
- 4.アパートwifiは物件に最適なタイプが選べる
- 5.アパートに無料Wi-fiを設置する方法
- 5.1.共用部設置型Wi-fi
- 5.2.埋め込み型Wi-fi
- 5.3.置き型Wi-fi
- 6.アパートに無料Wi-fiを設置する工事費用
- 7.無料インターネット導入は通信速度が遅くならないのか?
- 8.無料インターネットの場合、セキュリティは問題ないのか?
- 9.アパートに無料インターネットを導入する際の大家さんの注意点
- 10.アパートwifi設置ならアイネット
- 10.0.1.この記事を読んだ方に人気の記事はこちら
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「アパートWi-Fi」とは?インターネット無料との違いは?
「アパートWi-Fi」とは、「賃貸アパートや賃貸マンションの入居者が利用できるWi-Fi設備」を指します。特に入居者に人気なのが「アパート無料Wi-Fi」です。
通常、賃貸物件の入居者がアパートでWi-Fiを利用するためには入居者自身で月々のインターネット使用料を支払う必要があります。それに対して、アパート無料Wi-Fiでは、必要な手続きや月々のインターネット使用料の支払いは大家さんがおこないます。
そのため入居者は、無料でWi-Fiを使用できるため、多くの入居者がアパート無料Wi-Fiのある賃貸物件に注目しているのです。
また「インターネット無料」と異なり、無料Wi-Fi設備があれば、入居してすぐにスマホやタブレットの使用ができます。インターネット無料の場合、パソコンをLANケーブルでインターネット接続して無料で使用することは可能ですが、スマホなどWi-Fiでインターネットに接続したい場合は、入居者がWi-Fiルーターを用意しなくてはなりません。
しかし、無料Wi-Fi設備があれば、入居者は入居後すぐにスマホのパケットを気にせず思う存分インターネットを使用できます。加えて、初期費用や月々のネット料金が無料であることが、入居者に無料Wi-Fi設備のある賃貸物件が選ばれる理由なのです。
アパートの無料インターネットの仕組み
前述のように、アパートの入居者が無料でWi-Fiやインターネットを使用できるのは、月々のインターネット使用料を大家さんが支払っているためです。
ここではアパートに導入できるインターネット無料設備の種類を紹介します。
①インターネット回線を各戸で分配する
建物の共有部まで引き込んだ光回線を各戸に分配する方法は2種類あります。
ひとつはLANケーブルで各戸に分配する「LAN方式」で、もうひとつが既存の電話回線を利用して分配する「VDSL方式」です。
いずれも光回線方式に比べると費用が安いのがメリットですが、建物内でインターネット利用者が集中する時間帯には通信速度の低下や接続が不安定になる可能性があります。
そのため戸数が多い大規模賃貸物件より、小規模な賃貸物件向きの配線方式になります。
②各戸までインターネット回線を引く
電柱から各部屋まで光回線のみを利用して配線する方法を「光配線方式」と言います。
一度に大量のデータを素早く伝送できるため、上り下り最大1Gbpsの速いインターネット接続が可能です。高画質動画サイトの視聴などを快適におこなえるのが最大のメリットです。
光配線方式は世帯数が多く規模が大きい物件でもインターネット速度が下がりにくいため、インターネット速度面では多くの入居者に満足してもらえるでしょう。
③無線LANを各戸で共有する
無線LANを各戸で共有するには、建物に引き込んだ光回線を共有部に設置したWi-Fiルーターを経由し、各部屋にWi-Fi電波を飛ばしてインターネット接続をおこないます。
工事箇所が共有部だけなので、最短1日で工事が終了します。ただし、共用部設置タイプは、建物の構造や規模、部屋面積に制限があるため、物件によっては導入できない場合があります。
導入が可能な建物規模であれば、工事期間や費用から考えるとお得な接続方法と言えるでしょう。
空室対策・退去防止には「アパートWi-Fi」が効果あり
平成30年に総務省がおこなった土地統計調査結果では、全国の空き家数は846万個、そのうち「賃貸用の住宅」の空き家は431万戸(平成25年の前回調査より2万戸増)にのぼることがわかりました。
出典:総務省統計局 「平成 30 年住宅・土地統計調査住宅数概数集計結果の概要」
空き家率の全国平均は13.6%、平成25年から0.1ポイント上昇し過去最高となります。空き家率は都心部か地方かによって大きく異なりますが、賃貸経営をするうえで、なんらかの空室対策をおこなうことは、今後さらに重要となることが予想されます。
そんな賃貸アパート・マンションの空室対策方法のひとつして注目されているのが、「無料Wi-Fi」や「インターネット無料」の設備です。
出典:アイネット
上記は「全国賃貸住宅新聞」が毎年実施している「人気設備ランキング」の結果です。このランキングは、全国の賃貸仲介業者や不動産管理会社を対象に毎年おこなわれるアンケートで、最新賃貸物件設備のトレンド指標として多くの賃貸物件経営中の大家さんが注目しています。
2020年におこなわれた最新アンケートの結果では、単身者向け・ファミリー向け賃貸物件ともにインターネット無料が5年連続1位を獲得。すでに賃貸物件にインターネット設備があるのは当たり前のことであり、今後はインターネット無料設備のある物件が入居者に強く求められると予測できる結果となりました。
そんな入居者に人気の無料Wi-Fiやインターネット無料設備ですが、現時点で賃貸物件に導入している件数は、まだまだ少ないのが現状です。そのため、賃貸物件にWi-Fi無料やインターネット無料設備を導入することで近隣の競合物件との差別化につながるととも、同等の物件が見つかりにくいため、退去せずに居住してもらえる可能性が高まります。
このように、空室対策や退去防止策の強力な一手として、無料Wi-Fiやインターネット無料設備が効果的な手段となるでしょう。
物件の閲覧数が増える、訴求ができる
入居希望者が家探しをする際に条件に「インターネット無料」と入力して検索した場合、インターネット無料を導入しておくと検索結果に表示されるため、さまざまな人に見てもらえる機会が増えます。
実際にインターネット無料を導入している物件は需要が高いため、家探しの際の条件に「インターネット無料」といれて検索する人も多くいます。
多くの人の目に留まる機会が増えることで、選ばれやすくなります。
関連記事:インターネット回線導入で家賃アップ!?大家さんにおすすめのインターネット回線についてご紹介
近隣物件との差別化ができる
近隣の家賃や間取りが似た物件と差別化をはかることができます。
家賃と間取りが似ている物件が2つ並んでいて、片方はインターネット無料を導入している場合、入居希望者は間違いなくインターネット無料導入している物件を選びます。
入居希望者が家探しをして、似たような物件で迷っているとき、インターネット無料導入は最後の一押しになります。
近年では、インターネット無料導入物件は増えてきています。そもそも導入していないと入居希望者の目に留まらない可能性もあるため、インターネット無料導入をおすすめします。
関連記事:アパートに無料インターネットを導入すべき?評判と口コミまとめ【大家さん向け】
退去防止ができる
空室対策だけではなく退去防止にもなります。
入居希望者が、インターネット無料導入していない物件に引っ越そうと考えた場合、毎月約5,000円の支出が増えます。これを考えると、インターネット無料導入物件から引っ越しをしようと思いません。
入居希望者が、同じような間取りと家賃で新たに家探しをした場合、インターネット無料導入していない物件に引っ越すメリットがありません。
関連記事:アパート無料Wi-fiとは?空室対策につながる理由とメリットデメリットを解説
アパートwifiは物件に最適なタイプが選べる
アパート無料wifiを設置する際は、建物の構造体や規模、部屋の広さによって、wifiルーターを設置する場所を「共有部」にするか「各戸」にするか選ぶ必要があります。ここでは、それぞれのwifiルーターの設置タイプについて解説します。
共用部設置タイプ
「共用部設置タイプ」は、電線から建物に引き込んだ光回線を建物の共有部(エントランスや外壁など)に設置したwifiルーターにつなぎ、各戸にwifi電波を飛ばす方法になります。
ルーターを設置する場所が共有部のみで各部屋の工事は不要なため、工事期間は最短で1日と短く、工事費用も安いのが特徴です。ただし、設置できるアパートの構造体などに制限があります。設置可能な目安は、「木造または鉄骨造で低層物件」かつ「1部屋あたり約40㎡以下」になるため注意しましょう。
各戸設置タイプ
「各戸設置タイプ」は、電線から建物に引き込んだ光回線を既存の電話線用配管などを利用して各戸までLAN配線をおこない、各戸にwifiルーター(埋め込み型wifiルーターまたは置き型wifiルーター)を設置します。
各部屋までは有線でインターネット回線をつなぐため、設置の際は建物の構造や規模、部屋の広さなどの制限はありません。また安定した通信状態でWi-Fi接続することが可能です。その代わり、各戸で工事が必要になるため入居者と工事日のすり合わせをしなくてはなりません。そのため、工事期間が長くなり導入まで時間がかかる場合があります。
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アパートに無料Wi-fiを設置する方法
ここででは、アパート無料Wi-fiを設置する際の3つの方法についてまとめました。
共用部設置型Wi-fi
上に記載したように、建物に引き込んだ光回線を共有部に設置したWi-fiルーターに接続し、各戸にWi-Fi電波を飛ばします。メリットやデメリットについて詳しくは、上記の「アパートwifiは物件に最適なタイプが選べる」の項をご覧ください。
埋め込み型Wi-fi
「各戸設置タイプ」によって各戸までLAN回線をつないだ後、各部屋の壁面にコンセント型などのWi-fiルーターを埋め込んで設置します。
メリットは、Wi-Fiルーターが室内にあるため安定したインターネット接続が可能なこと、埋め込み式なので室内で邪魔にならないことです。また、退去時に持ち去られることもありません。
デメリットは、各部屋の室内工事が必要なことです。入居者がいる場合は入居者の都合にあわせて工事日を決めることになるため、導入が完了するまで時間がかかる場合も。また埋め込み型Wi-Fiコンセントは、従来のLANコンセントに比べて費用が高くなる可能性があります。
置き型Wi-fi
「置き型Wi-fi」は、「各戸設置タイプ」によって各戸までLAN回線をつないだ後、外付けの置き型Wi-fiルーターを接続する方法です。
メリットは、Wi-fiルーターが室内にあるため、共有部設置Wi-fiに比べてインターネット接続が安定すること、置き型Wi-fiルーターを各戸に配布して接続は入居者各自でしてもらうため工事が不要な点です。デメリットは、別途Wi-fiルーター(1個5,000円前後)を購入する必要があることと、置き型なので退去の際に持ち去られる可能性があるため、持ち去り禁止やペナルティについてしっかり取り決めをしておく必要があります。
アパートに無料Wi-fiを設置する工事費用
ここでは、空室対策としてアパートやマンションの賃貸物件に無料Wi-fiを設置する場合の初期費用(工事費用)および月々の保守費用の目安をまとめました。
【木造2階建・10戸のアパート 工事費用目安】
上記のように、各Wi-fiを設置する場合は、初期費用(工事費用)のほか保守費用等がかかります。置き型Wi-fiは、大家さんが市販のWi-fiルーターを購入して各戸に配るため、保守費用はかかりません。
空室対策をおこなう場合、その費用対効果を考えることは非常に重要です。費用が高すぎては、せっかくの空室対策の効果が薄れてしまいます。そのため、初期費用をできるだけおさえたい場合は、初期費用が無料になるサービスを実施しているインターネット業者を選ぶことをおすすめします。
尚、工事費用や保守費用は賃貸物件の構造体や規模、インターネット業者によって額が大きく異なるため、正確な費用を知りたいときは個別に見積りを依頼する必要があります。また、上記費用のほかにインターネット回線使用料が発生するため、かならず見積りを確認しましょう。
無料インターネット導入は通信速度が遅くならないのか?
「無料インターネットの回線は速度が遅い」という声も聞きますが、無料インターネットだからといって、かならずしも回線速度が遅いとはかぎりません。
インターネット回線速度は、導入している回線の種類や各戸への分配方式、回線専業者やプロバイダ、さらには使用する端末(パソコンやスマホ、ゲーム機、4Kテレビなど)によっても速度は変化するのです。
しかし、インターネット無料の回線速度は、実際に入居してインターネットを使ってみないとわかりません。入居してから後悔しないためにも、入居前に不動産会社や大家さんにインターネット回線の種類や配線方法を確認するとよいでしょう。
関連記事:アパートに導入するWi-fiインターネットの速度目安!大家さんに知ってほしい遅い理由と間違った3つの認識
関連記事:大家向け マンションの入居者からwifi接続(インターネット)ができないと言われたら?
無料インターネットの場合、セキュリティは問題ないのか?
賃貸で無料インターネット回線を使う場合、心配なのがセキュリティ面です。個人情報の流出を防ぐためにも、アパートの無料インターネット回線のセキュリティについて確認しておくとよいでしょう。
また、より安心してインターネットを利用するためにも、パソコンやスマホのOSを最新に保ち、パスワードは推測されにくいものにしましょう。またセキュリティ対策ソフトを入れるのも効果があります。
自営できる部分を含めて、セキュリティ対策はしっかりとおこないましょう。
アパートに無料インターネットを導入する際の大家さんの注意点
空室対策や退去防止に効果的な無料インターネット設備ですが、導入する際には気を付けたいポイントがあります。
インターネット無料とインターネット利用可との意味が違うことを理解する
「インターネット無料」と「インターネット利用可」は、似てはいますが内容は大きく異なります。
前述のようにインターネット無料は、入居者が手続きや料金不要でインターネットを使える設備です。
一方、インターネット利用可の物件は、インターネットを使用するためには入居者自身でプロバイダと契約し、工事費用や月々のネット料金も入居者が支払います。
インターネットを導入する前には業者に見積もりを取る
インターネットの導入を検討する場合は、かならず複数の回線事業者から見積もりを取りましょう。
インターネットの導入費用や月額使用料金は、回線事業者や回線の種類、プランによって大きく異なります。また前述のように、建物の構造や規模によっては利用できないケースもあります。
そのため、まずは複数の回線事業者から見積もりを取ったうえで、料金やプランを比較検討することが重要です。
アパートwifi設置ならアイネット
出典:アイネット
スマホの保有率が上がり、日常にインターネットの利用が欠かせない今、賃貸物件のインターネット無料設備は効果的な空室方法のひとつとなりました。特に今後は、入居と同時にスマホが使える「無料wifi」設備の需要が高まると予想されます。
空室対策を念頭にアパート無料wifiを導入するなら、できるだけ設置工事にかかる費用はおさえたいところです。そのためには、初期費用無料の「アイネット」がおすすめです。
「アイネット」は、今回ご紹介した無料wifiのポイントを備えているだけでなく、賃貸物件にあわせた最適なプランのご提案と他社より10~20%ほど安い月額料金を実現しています。
無料wifiを導入することで入居者に快適なインターネット環境を提供し、同時に物件の付加価値を上げるためにも、ぜひ「アイネット」をご検討ください。
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